2021年10月17日

NYダウが早くも35000ドルを回復し押し目も作らず上昇しやすい年末相場へ?

先週のNYダウは1.09%上昇して3連騰で終えて35000ドル台を回復しました。
9月20日の恒大デフォルト懸念ショックでダウは33000ドル台に急落しましたが、1カ月足らずで35000ドル台を回復して最高値を再び窺う勢いです。

深めの押し目を待っている人には手を出す程でもない下落の範囲で直ぐに反発するので焦らされる展開ですね。
今年の4月に33000ドルを越えて8月に付けた最高値35600ドル付近の間でレンジ相場になっているので34000ドル付近では手が出ない人も多いと思います。

相場が下がりやすい9月、時々大暴落も起こる10月も半ばを過ぎ、アノマリー的には上昇し易い11月・12月の年末相場に入って行きます。
今年に限らず昨年からのコロナショック以降の上昇過程ではなかなか深い押し目を形成してくれませんね。
しかしながら、右肩上がりの上昇局面は終わり明らかに頭打ち感が生じていることも確か。

日経平均は菅総理退任後の新総裁への期待により、27000円台から9月17日には30795円のバブル崩壊後最高値を付けました。
その後は恒大ショックに加えて岸田ショックで期待を打ち消して再度27000ドル台まで逆戻り。

その後は慌てた岸田新総裁の金融課税増税棚上げ発言も効いたのか?米国への連れ高や円安もあり29000円を回復して先週を終えています。
日経平均はNYダウよりレンジが長く、今年1月から27500円近辺と30000円近辺の間を推移していますね。

ドル円も114円台まで円安が進みましたが、以前ほど円安だから上へ円高だから下へと直接的に日経平均が連動することもありませんね。
外貨建て資産の円換算には勿論ダイレクトに好影響を与えるので投資家にとっては歓迎が大きいでしょうけど。

限度はありますが、深い押し目ではなく暴落も歓迎なんですけどね。
今年残り2カ月強は上げて良し、下げて良しの態勢で臨もうと思います。
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2021年10月11日

KDDIのpovo2.0登場は通信業界の料金引き下げとサービス多様化への第二幕!?

KDDIが9月29日からpovo2.0サービスを開始しました。
これに伴い、ahamo対抗のpovo1.0サービスは新規募集を止めました。
1.0とコンセプトを大きく変えて、2.0では基本料無料で電話サービス(通話は有料)と最大128Kbpsのデータ通信を提供しつつ、高速データ容量やかけ放題サービスはトッピングで自由に購入するスタイルとなります。

大容量かつ長期のトッピングになる程ギガ単価は下がる仕組みなので、同容量なら前払いシステムで1.0より安く使える改善にはなっているのですが、データ容量を使い切っても1Mbpsの速度を使える1.0に対して、2.0は128kbps以下の低速しか使えないので人によってはデメリットになるでしょう。
1GB未満なら無料で使える楽天やLINEMOで3Gbps税込990円を出したソフトバンクに対抗しつつ、猿真似追随ではなくトッピングという新たな仕組みで独自性を打ち出した点は高く評価できます。

サプライズはKDDIが電話付きの128kbsデータサービス(低速でよければ一応無制限)を無料で提供したこと。
明らかに楽天を意識していますが、povo2.0の最大の貢献は楽天モバイルが1GB未満無料の優遇を止めるハードルを上げたことかも知れません!?(やれば確実にpovo2.0へのシフトが起こる)
1.0を廃止することにより同タイプのahamoとLINEMOに顧客が流出するリスクはありますが、そうしてまでもauやUQからpovoへ自社内移行されることによる単価下落を避けたい意図も透けて見えます。

また、対面応対もあるUQにはpovo1.0の条件に近い「くりこしプランM」があるので、そちらを受け皿にしたい面もあるでしょう。
2.0はオンライン申込でサポートがチャットのみで(問題が多かったのでメール対応も始めていますが)、スマホアプリ内でトッピングを都度購入するシステムは高齢者やITに疎い人には少し敷居が高いと思います。
敷居が高いと自社内移行率が下がって顧客単価が維持されるのでKDDIには好都合な面もあるのですね!?

2.0の何が凄いって、楽天対抗により3大キャリアの1つであるKDDIの携帯電話サービスを基本料無料で持てること、
事務手数料も無料なので待ち受けだけなら本当に無料でずっと使えてしまう・・・と言えば誇大広告になってしまいますが、それに近い。
「180日間以上有料トッピングの購入などがない場合、利用停止、契約解除となることがあります」と注意書きがありますが、内容を理解して視聴する必要もなく半年に1度最安である220円の「smash.」というコンテンツトッピングを購入すれば回避できます。
128Kbps以下のデータ通信(無制限[笑])付き電話サービスの年間維持費はたったの440円になります!

ノートッピングでは30秒で22円の発信通話料が掛かるので、5分以内かけ放題トッピング550円/月を買うのも手ですね。
通話トッピングに関しては都度購入する手間はなく自動更新されるので、半年解約を気にする必要もなく月550円で5分カケホに128Kbps通信が付いてくるなら激安ですね。

KDDIも慈善事業ではないのでトッピングなしの無料で使われることを望む訳もなく、128Kbps以下の無料低速通信の実効速度はその半分程度で非常に遅く出来ることが限定されます。(でも、調子良ければ開始だけ待てばSpotifyの垂れ流し程度は可能だったり!?)
ノートッピングでデータ通信を無料で使うのは多くの人にとってストレスとなるレベルに設定されていますが、実はpovo2.0には無料データ通信を可能にするもう一つの大きな目玉が用意されています!

「ギガ活」プログラムにエントリーして対象店で一定金額以上をau pay決済すると300MBか1GBのデータ容量を後日貰えます!
対象店にはローソンや丸亀製麺・すき家・はま寿司等の外食店、更にはドラッグストアのウエルシア・カインズ・ベイシアも含まれるので普段の生活で薬品・日用品・食品を購入して無駄な買い物をせずにギガを貯めることも困難ではありません。

実は私も楽天モバイルとは別に持っていた回線の乗り換えタイミングでpovo2.0が開始されたので申し込んで使い始めています。
今のところ「ギガ活」のデータ容量だけで賄えているので、楽天モバイルとデュアルでなんと年間たった440円のモバイル運用が修行なく可能なのかにチャレンジしてまた記事にしてみます。

えっ、いつの間にか日本のケータイ料金って世界一安くなってませんか?(笑)
春先のahamo登場により各社が追随したところまでは官製値下げではありましたが、その後にLINEMOが3GBの990円プランを出して今回KDDIがpovo2.0を出したのは競争が激化して守りではなく攻めに転じた結果です。

その後にドコモが「エコノミーMVNO」を発表しましたが、ドコモ店舗で説明受けて契約できるだけで提供するのはOCNモバイルONEであり速度低下も起こるMVNOサービス。
キャリア提供のpovo2.0に対して料金でさえ勝てない内容に思えます。
MVNOへの卸しでは圧倒的なシェアをドコモが握っているので、MVNOが繁盛すればドコモへ払ってくれる回線使用料も増えて共存共栄となるので、ドコモ本体がMVNOから客を奪うような低料金サービスを打ち出しにくい状況があると思います。
その点、KDDIとソフトバンクはMVNO卸しが少ないのであまり配慮することなく低料金プランで攻められるという違いがありますね。

Povo2.0登場は官製値下げから事業者自らの判断による料金値下げとサービス多様化へと進み始めた競争激化の第二幕のように思います。
横並びの同じ料金体系で談合的に利益を守る構造から各社が料金も特徴も変えて独自性を打ち出して勝負する競争に変わって来たと思います。
今後も通信業界の健全な料金サービス競争を期待します!
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2021年10月04日

くりっく株365に新規上場した金・原油ETFのスプレッドや金利は実際どうなん?

くりっく株365に金・原油ETFが9月13日新規上場しました。
これまでは株価指数だけでしたがコモディティにも投資できるようになりますが、実際のメリット・デメリットはどうなんでしょう?

まず、ETFへの連動なので信託報酬が見えないところでコストに含まれることになるので注意が必要です。
株価指数なら日経225連動と日経225ETF連動では後者の方が信託報酬等のコスト分だけ取引価格が低くなりますね。
金ETFの原資産はSPDRゴールド・シェア(1326)であり、信託報酬は0.44%です。
原油ETFの原資産はWTI原油価格連動型上場投信(1671)であり、信託報酬は0.94%です。(ちょっと高いね!)

取引単位は「ETF価格x100円」となっているので、原資産である東証のETF価格と比較して取引しやすいと思います。(実際にほぼ100倍の価格になっています)
取引時間は9:00−翌6:00で祝日も可能なので東証時間帯に縛られることはありません。
原資産であるETFが連動している米国の先物市場が動いていれば理論上のETF価格が算出できるので東証時間帯以外も取引可能なのでしょう。(これは現物にないメリットですね)

株価指数と同様に年1回リセットを迎えるので取引期間は最大15カ月間でそれ以上はポジションを持ち越すことは出来ません。
金利相当額の適用金利は「一般社団法人全銀協TIBOR運営機関が公表する「ユーロ円TIBOR12カ月物」」です。

では、実際のスプレッドや金利にかかるコストはどの程度なのでしょうか?
東証ETFの現価格を計算の便宜上少し丸めて金ETFが18000円、原油ETFが1700円とします。
くりっく株365で1ポジションを持つと金ETFが180万円、原油ETFが17万円程度となる訳ですね。

スプレッドは変動するものなのであくまで私が東証時間で見た「くりっく株365」の参考値ですが、金ETFが3円、原油ETFが7円開いていました。
金ETFなら180万円のポジションを売買するのに往復300円なので0.02%と非常に低く抑えられています。同様に原油ETFでも0.4%のスプレッドコストになりません。
くりっく株365はスプレッドの他に外付けで売買手数料が掛かるので、安めの業者で往復300円と見積もり加えると、
取引金額に対して金ETFは0.03%、原油ETFは0.59%の売買コストと概算されます。

金利相当額は「ユーロ円TIBOR12カ月物」が適用されるとのことですが、9月実績で金ETFが104円、原油ETFが3円でした。
荒っぽい推定ですが、上場から18日間で上記コストなので単純に365日換算すると金ETFが年間2109円、原油ETFが61円の金利コストになります。
1ポジションに対しては金ETFが0.12%、原油ETFが0.04%の金利コストになります。
(適用金利は同一のはずですが、原油の取引額の方が一桁小さく端数の扱いによる差かと?)

金・原油ETFを1ポジション1年間保有して反対売買した際の概算コストは、
金ETF  0.15%(=売買0.02%+金利0.12%)
原油ETF 0.62%(=売買0.59%+金利0.04%) となります。

CFD取引として見れば金利は0.1%前後で非常に低廉ではあるのですが、現物のETFを売買すれば金利コストは掛からないし売買手数料も大手ネット証券なら無料ですね。
信用取引や店頭CFDよりは低コストなので使い道はあるかも知れません。

レバレッジを掛けないなら決済期限もなく原資産であるETFを東証で売買するのが一番低コストなので、終日取引可能な点とレバレッジ代として低廉と考えるかどうかですね。
しかし、原油は原資産の信託報酬も高くスプレッドも広めなのでコスト的なメリットはあまり感じられません。

なかなか銘柄が拡充されないくりっく株365の中でETFではあってもコモディティまで拡げたことは評価したいと思います。
但し、信託報酬のかかるETFではなく、まだ4カ国しか取引できない株価指数のバラエティーをワールドワイドで増やしていくことにも注力をお願いします。
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2021年09月27日

インドへの投資に危険な「NEXT NOTES インドNifty・ダブル・ブルETN」が実は低コスト!?

インド株指数はコロナショックでの落ち込みが大きくSENSEX指数で30000ポイント割れまで下げましたが、その後はほぼ右肩上がりで力強く上昇して現在は底値から倍の60000ポイントを越えて来ました。
コロナショック前の高値が40000ポイント程度なので、インド株が他国のパフォーマンスを凌駕する強さを見せていることがわかります。

以前にも書きましたが、そんなインド株に投資したくても日本からは手段が限られ高コストになりがちです。
アクティブ投信を避けてコストを抑えつつオーソドックスに投資する手段はほぼ2つに限られます。

〇米国ETFの「ウィズダムツリー インド株収益ファンド(EPI)」
なら経費率0.84%で投資できます。
もう少し経費率が低い海外ETFもありますが最安でも0.6%台なので大きな差はなく、EPI
であればマネックス証券の米国ETF買付手数料キャッシュバックの対象なので買付コストを抑えられます。(キャンペーンではなくプログラム)
但し、ウィズダム独自のインデックス指数でありパフォーマンスがより良い訳でもないので

〇国内ETFの「NEXT FUNDS インド株式指数・Nifty 50」(1678)
なら信託報酬1.045%(税込)で投資できます。
インデックスで信託報酬1%を越えるのは非常に高い部類に入ると思いますが、インドに限って言えば最安海外ETFと大きな差がある訳でもなく、EPIとは異なり連動指数はメジャーなNifty50です。
また、国内ETFなので売買しやすく大手ネット証券なら手数料も無料であり貸株金利(長い間0.1%の実績あり)も付く利点があります。

で話は終わってもいいのですが、これでは当たり前の話過ぎてツマラナイので(!?)もう一つの最終兵器を紹介しましょう!

●国内ETNの「NEXT NOTES インドNifty・ダブル・ブルETN」(2046)
なら信託報酬0.935%(税込)で投資できます!

えっ、安くないって?
いや商品の名前を見て下さい!ブルだからEPIや1678の約2倍のパフォーマンスで信託報酬は同等って激安コストなんですよ!?
人気のiFreeレバレッジNADDAQ100投信だって信託報酬はノンレバ正常投信(?)の倍で0.99%(税込)になります。
逆に言えば、レバ掛けずにインドETF・投信で信託報酬0.47%なんて存在しないのだから激安なんです!
NEXT NOTESの同シリーズにNYダウのブル・ベアもあるのですが、こちらの信託報酬が0.88%(税込)であることから考えてもインドは約0.05%高いだけなので激安コストと言えます!

勿論これは「ブル」かつ「ETN」の危険な商品なので注意が必要です。
〇信用リスク
「NEXT NOTESの外国指標連動証券(外国債券)は現物の裏付資産を有さず、発行体であるノムラ・ヨーロッパ・ファイナンス・エヌ・ブイおよび保証会社である野村ホールディングスの信用力をもとに発行されているため」
発行体または保証会社の信用リスクを負うのですが、結局は野村グループの信用リスクであり事情のわからない海外金融機関ではないので本邦投資家にはリスクを判断し易いと思います。

〇上場廃止や早期償還等のリスク
「NEXT NOTESの外国指標連動証券の満期償還日の10営業日前までに償還価額が0以下となった場合、外国指標連動証券は0円で償還されます。」
ブルなので好調な今はEPIや1678の2倍近いパフォーマンスを叩き出していますが、下落や暴落時も当然約2倍の大きさになります。
EPIや1678にとって50%近い下落が2046ブルでは100%近い下落となります。
長期投資になると大暴落時にETNの価格がゼロとなり償還される=投資金額を全て失う可能性がゼロではありませんので特に注意が必要です!

しかしながら、低コストなレバ1倍ETF・投信も存在しないので比較的低コスト(=1倍と同程度の信託報酬)なインド・ブルETNは上手く使いたいものです。
●ここから株価指数の半減がないと確信する時に買い入れる(現在のような好調平時には買わず暴落時に買う)
●ブルへの投資金額は全部失っても立ち直れる範囲に収めて1倍ETF・投信と併用する
●超長期資金は1倍ETF・投信に振って、2倍ブルは短中期用資金として下で買って上がれば売るか1倍ETF・投信に資金移動する

こんな感じで高コストになりがちなインド投資の中では危険だが低コストで有用な「NEXT NOTES インドNifty・ダブル・ブルETN」を自己責任で上手く使いましょう!
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posted by 韋駄天太助 at 11:28 | Comment(0) | 全般共通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年09月20日

金融庁が金融所得一体課税の最優先としてデリバティブとの通算通算を要望も時価評価とセット!?

金融庁が令和4年度の税制改正要望項目として一丁目一番地で「⾦融所得課税の⼀体化」(⾦融商品に係る損益通算範囲の拡⼤)を挙げています。
預貯金まで含めることを視野に入れるものの簡単には通らないので、まずはデリバティブ取引を損益通算対象に加えることを要望しています。
更には暗号資産を含むデリバティブ取引全体が直ぐに加えられることも通らないので、まずは「有価証券市場デリバティブ」を先出しで追加して、執行面の課題を踏まえ段階的に拡大を検討としています。

また訳のわからん用語が使われていますが、「有価証券市場デリバティブ」とは何ぞや?
「有価証券」とは、FX・商品・暗号資産を含まない「上場株式等」「特定公社債」「公募株式投信等」を意味しています。
「市場」とは「店頭」と対になる言葉として使われているので、どうやら「取引所」を意味しているようです!?
店頭FX・CFD・暗号資産を含まずに、取引所取引の中でもFXと商品(コモディティ)は除外して「有価証券」だけはまず現物株との損益通算に加えてくれと。
(何を言ってるかサッパリわからん!)

もう少し具体的に言うと、取引所FXの「くりっく365」は取り敢えず今回要望しないが、株価指数連動の「くりっく株365」は加えてくれ!日経225等の株価指数先物取引も勿論加えてくれ!と要望していると思われます。
(金融庁は具体的なサービスや商品名まで挙げていないので推測です。)

徐々にデリバティブ全体に拡大していくという前提で先ずは取引所の有価証券デリバティブだけでも認められればめでたしめでたし!・・とも言い切れないようです!?
どうも財務省はデリバティブとの損益通算が租税回避に繋がることを懸念しているようですね。

わかりやすいのでFXのドル円を使って例を挙げます。
現物株で100万円の実現利益が出たとします。このままでは約20%の課税が発生します。
そこでFXを使ってドル円の取引で実現利益をゼロにする方法を考えます。
ドル円のレートが100円として同時に売りと買いで各々100万通貨を建てます。(=両建てですね)
レートがどちらに動いてもいいのですが、99円か101円になった時に片方だけ決済すると100万円の実現損を出せます。
含み益が100万円の状態で固定するように決済後直ぐに反対側を建てて両建て状態に戻してやるとその後レートがいくらになろうが含み益100万円のまま動きません。
損益通算が可能になれば、株の実現利益100万円をFXで消し込んで翌年でも10年後でも繰り延べることが出来ます。

特にくりっく365を使えば売りと買いのスワップが同値なので何年持ち越そうがコストは売買時のスプレッドと手数料だけで済んでしまいます。
わかりやすくドル円を例にしましたが、くりっく株365の日経225を両建てしても租税回避は可能になります。
そこで金融庁はなんとデリバティブ取引に時価評価課税を適用することで租税回避防止策とすることを要望の中に書いてしまいました・・orz。

この案が採用されればデリバティブ損益は年末で時価評価されるので、上記の例で挙げたドル円取引の両建てでも年末における実現損益と含み損益の合計は当たり前ですが0円にしかならないので租税回避不能となる訳です。
くりっく株365でも日経225先物でも決済期限があって含み益を何年も持ち越すことは出来ないので影響が大きくないとは言えるかも知れませんが、店頭FX・CFD・暗号資産等にも適用されるとなると大紛糾しそうですね。

今後の展開は読めませんが、取引所だけ損益通算が可能になり店頭はまだ除外している状況で時価評価だけはデリバティブ全体に適用されるなんて事態になれば関係各所が黙ってはいなさそうですね。
デリバティブ大好き個人投資家もそれなら現物株との損益通算は不要だから時価評価の適用はやめてくれという意見もかなりありそうですね。
租税回避を回避するためだけにデリバティブに時価評価を適用するという考え方もかなり頓珍漢であり、それなら現物株も時価評価で統一するのが適切という話にもなりかねません。

そもそも租税回避はブルベアを使った現物株や投信でも信用取引の両建てでも可能であり、デリバティブはより低コストでより容易な手段と言うだけで目の敵にする理由がよくわかりません。
時価評価の導入ではなく両建てを禁止する方向で防止策を考えるべきでしょう。
売りと買いで業者を変えると捕捉は難しいかも知れませんが、そこまで必死にやる人はデリバティブで禁止しても株式だけでもやります。

現物の「つみたて」分散宗派に属して布教活動しているかのような金融庁もデリバティブを敵視しているのではなく、デリバティブ取引が成長資金の供給と家計の資産形成に資するが現状の問題点は個人投資家による活用が限定的と指摘しています。
個人投資家によるデリバティブ取引の活性化に現物株との損益通算は間違いなく資することになりますが、時価評価の導入は間違いなくブレーキを掛ける方向であり相反する施策です。

お役所得意の直線的な理屈の展開と全体を見渡せない部分最適と省庁間妥協の産物により、全体としては個人投資家がデリバティブ取引から手を引いていく逆効果の結果を招かないよう充分な検討と議論が必要でしょう。
一体誰がデリバティブ取引の時価評価を望むのでしょうか?
現物株との損益通算はその大き過ぎるデメリットを上回るだけの効果があるのでしょうか?
財務省が首を縦に振らないから金融所得一体課税を通す為だけにデリバティブ取引に時価評価を導入します???

誰のために何のために何故何をやりたいのか?
お役所の人達って頭が良すぎるのか?いつも基本的なことが抜け落ちちゃうよね。
個人投資家に、国民に資することのない金融所得一体課税なら不要ですよ。

デリバティブ取引への時価評価適用には慎重さと充分な検討と議論が必要であり、損益通算を認めさせる為という理由だけで単なる手段として安易に導入が許されるものではないでしょう。
もう一つ、個人投資家の利便性向上の観点から特定口座でデリバティブとの損益通算を可能にすることも要望していますが、これには誰に反対しませんね。
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posted by 韋駄天太助 at 23:28 | Comment(0) | 全般共通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年09月13日

SBIホールディングスによる新生銀行TOBでSBI証券とマネックス証券への影響は?

SBIホールディングス(以下「SBIHD」)が新生銀行にTOBを仕掛けましたが、子会社であるSBI証券や新生銀行が業務提携しているマネックス証券との関係にはどのような影響を与えるでしょうか?
SBIHDが9月9日付けで公開買付に関する超長文のプレスリリースを出しているので、そこから読み解きましょう。

【目的】
@新生銀行を連結子会社として両グループ間の事業提携関係を構築・強化
A役員の全部又は一部を変更し、最適な役員体制の実現を可能とする議決権を確保

【経緯】
2019年8月に新生銀行との資本業務提携を検討開始し、9月に新生銀行社長に対して子会社化してSBIHDの中核企業と位置付けて提携するための具体的な提案も行う。
その後に新生銀行社長から提携内容には賛同できず資本業務提携も締結できないと回答。
一方、証券分野についても、SBI証券は2019年11月から2020年10月にかけて新生銀行側と協議したが、当該SBI証券の提案に対しては新生銀行側より何らの連絡もなく、2021年1月にマネックス証券との業務提携が発表され、その業務提携の対象にSBI証券の提案が含まれていた。

【新生銀行との提携によるシナジー】
(a) リテール口座と証券分野における連携
新生銀行の銀行・証券口座との同時開設や預金連携等による利便性向上と送客

(b)小口ファイナンスによる連携
SBI証券の25歳以下手数料実質無料化や初心者向けのネオモバイル証券、FXや暗号資産取引は新生銀行グループの無担保ローン・信用保証・クレジットカード等と若い顧客層が共通するものの商品が重複しないので収益機会があり顧客層を厚くできる。

(c)から(f):証券と直接関係ないので省略

一部推定も含めて超訳すると経緯はこうなります。
北尾氏率いるSBIHDは大株主の立場として新生銀行に資本業務提携を提案したが、新生銀行側は提携内容ではなく社長と役員陣の保身の為に拒否した可能性が高い。
また、SBI証券の提携提案には返答がないだけではなく、新生銀行からは何の連絡もなく突如マネックス証券との業務提携が公表され、驚くことにその内容にSBI証券提案の一部も含まれていた。
新生銀行の社外取締役にはマネックスグループの社外取締役を兼務している者も居て、役員陣が保身のためだけにSBI側の提案内容をそのままマネックスに持って行き業務提携を纏めたことが強く疑われる。
このような経緯に鑑み、時間の無駄と情報漏洩に繋がるだけとなる新生銀行側の経営陣と話し合いを再度持つことなくTOBに至る。
結果、敵対的買収も辞さない。

子会社化の目的はSBIグループが新生銀行を地銀連携の核にするとか複数あるのですが、今回は証券業に絞ります。
具体的にSBI証券とのシナジーとして述べられているのは、新生銀行口座との連携でリアルタイム入金は勿論のこと住信SBIネット銀行のハイブリッド預金と同様の形態を考えていたかも知れません。

もう一つは証券に限らないがSBIグループの若年層向け商品・サービスとハッキリわかりやすく言えばレイクALSA ちゃんのCMでもお馴染みで高金利貸しの消費者金融をセット売りして儲ける。

SBI証券が提案し、新生銀行がマネックス証券との提携で実現した内容が多分これですね。(笑)
新生銀行の投信口座や証券口座を2022年1月4日(予定)にマネックス証券に移管するが、以降も引き続き新生銀行の店頭・電話・ネットで投信や債券の取引を可能とする。

更には、マネックス証券が新生銀行グループのアプラスと連携して始めたマネックスカードで投信積立によるポイント還元サービスもSBI証券が提案していた可能性もあります。
でも、これはSBI証券が三井住友と組んで先に始めてるし自社グループのミライノカードもスルーしているので新生銀行には提案してなかったのかも知れません。

何れにせよ、このタイミングでTOBを仕掛けているのはマネックスとの提携を阻止する意図もあると思いますが、子会社化して経営陣を総入れ替えしたからと言って既に合意した内容を簡単に破談に出来るんですかね?
新生銀行の投信と債券の残高は約5千億円あるのでマネックスとしては予定通りに貰いたいでしょうね?(だからSBIはあげたくないんだが)

ただ、現実SBIグループの子会社がマネックス証券の投信を取り次ぎ販売するなんて提携は成り立たないし、マネックスの方も残高5千億円は諦めて「この話はなかったことで」と願い下げで終わらせるのかも知れません。
そうなるとアプラス社のマネックスカードも積立ポイント還元のみならずカード自体が早期終了の可能性も?

さて、新生銀行はTOBに対して10営業日以内で義務付けられている意見表明でどのような姿勢を見せるのでしょうか?
あくまでSBIHD側が公表したこれまでの経緯からは断固反対で拒否一択なのですが、SBIHD側からは経営陣の保身に過ぎないと指摘され世間の目に晒されています。
応じるということは、SBIHD側が経営陣の一部又は全部の入れ替えを明確にしているので白旗上げて抵抗を諦めるということですね。

これは週刊誌ネタではなくSBIHDが公表した事実を元にしていますが、大株主の提案に返答もせずにマネックスにそのアイデアをそのまま持って行き経営陣が自らの保身のためだけにSBIHDの支配から逃れようとしたのなら、SBIHDだけではなく他の株主や従業員、更には未だに返せない公的資金を税金で負担した国民に対する背信行為であり、新生銀行経営陣に対して怒り心頭になるのは北尾氏だけではないでしょう。

何れにせよ、社長を中心に経営陣は失態の責任を取る道しか残されていないと思われ、どうせ奪われる椅子の上で最後は会社にとって良かれと思う判断をすべきでしょう。(それがSBIHDグループ入りとは言いませんが)

或いはまたマネックスに買収してくれと助けを求めてみては?
健全に提案合戦してTOB価格で張り合ってくれたら他の株主も大歓迎でしょう。

マネックスグループには新生銀行を買収する資金も余裕も野望もないですかね?
手に入れる筈だった5千億円の金融残高もSBIに奪われちゃうよ。
外野としては、新生銀行へのTOB合戦でSBI北尾氏 vs マネックス松本氏の仁義なき戦いに発展すると楽しめるのですけどね!?
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2021年09月06日

クレカで投信積立の本命は0.5%還元のSBI証券ではなくマネックスとauカブコム!?

前回のエントリーとも絡めて書きます。
SBI証券が楽天対抗でクレカによる投信積立サービスを始めましたが、楽天カード1%還元に対して0.5%還元と劣ります。
現金なら確実に0%還元なのでSBI証券で現状積立しているか、する予定だった人には利用する価値があると思います。

一方、マネックス証券もアプラス社と組んでマネックスカードを発行して今後投資積立サービスも提供予定となっています。
自社ブランドを冠した専用カードで通常1.0%還元と頑張っているので、投信積立にも1.0%還元適用が大いに期待されます。

更には、auカブコム証券の石月社長がクレカ積立について問われて、やらなきゃ駄目で時間は要するがなるべく早く形にすると答えています。
KDDI出身でauじぶん銀行の立ち上げにも関わった新社長さんが発言しているので、auカブコム証券も投信クレカ積立を始める可能性は極めて高そうです。

MUFG色も強いauカブコム証券ですが、投信積立に対応するクレカは何になるでしょうか?
auグループのau PAYカードを外す理由がないと思います。
このカードも通常1%還元ですがPontaポイントを付与します。
auカブコム証券はPontaポイントとの連携も深めてポイントで投信購入も可能で投信保有残高に対して付与するポイントもPontaです。

どちらも投信保有残高に対してポイントを付与するプログラムがありますが、マネックスは通常0.08%で低信託報酬のファンドは0.03%と極一部の0.00%に分類されます。(eMAXIS slimレベルは0.03%付与)

一方、auカブコムは最大0.24%付与しますが投信残高3000万円以上の場合と敷居が高い。
現実的な線で残高100万円以上なら0.12%付与なのでマネックスに勝り、残高100万円未満では0.05%付与でマネックスに劣ります。
しかしながら、通常ポイントではなく極めて低い0.005%付与の指定銘柄が多いので注意が必要です。(eMAXIS slimレベルは0.005%付与)
一概にどちらが有利とは言えませんが、低信託報酬インデックス投信の場合は0.03%付与のマネックスで保有する方が有利となるケースが多そうです。

さて、マネックスとauカブコムが期待通りにクレカ積立1%還元を始めて、各社毎月の上限が5万円とした場合にSBI証券でクレカ積立したい人は多いですかね?
SBI証券は保有残高に対するポイント付与率では業界トップですが、eMAXIS slimシリーズの中では付与率の高い新興国インデックスでも0.05%です。
マネックスとの差は年間で0.02%(=0.05%-0.03%)なので積立時の還元率差0.5%(=1.0%-0. 5%)をリカバーするには25年間の保有が必要です。
(その間に確実に条件変わるし現実的な想定ではないが)

楽天も含めるとクレカ積立で月間20万円の枠が出来そうですが、そんなに積立に注ぎ込めばクレカがリボ払いになって借金生活になる本末転倒な人(!?)や、キャッシュはあっても年間240万円も積立に注ぎ込みたくない人が大半でしょう。
そうすると、私が真っ先に候補から外すのは0.5%還元のSBI証券クレカ積立です。(勿論今もやってない)

所有クレカを安易に増やしたくないし、増やすなら整理して既存を減らしたいですしね。
マネックスカードの積立サービス詳細情報やauカブコムのクレカ積立リリースを待って判断したいところです。
ここで前回のエントリーにも絡むのですが、au PAYカード保有はauじぶん銀行の金利0.2%付与を得るにも大事な条件ですし、積立設定で月1回利用の条件を満たすなら個人的にはマネックスカードより優先順位が上になります。

クレカが絡むと(私は)取り敢えず申し込んどけとはならないので、マネックスとauカブコムのクレカ積立情報が出揃ってから再検討したいところです。
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2021年08月30日

auじぶん銀行の「auまとめて金利優遇」で金利0.2%!その敷居は高くない!?

auじぶん銀行が9月1日から普通預金金利年0.20%の「auまとめて金利優遇」を開始します!
楽天銀行がマネーブリッジで0.1%の金利を設定していますが、その倍なので預金先をauじぶんに変えて条件を満たせば利子も倍になります。
年間100万円なら税引前の利子で楽天1千円、auじぶん2千円
年間1000万円なら税引前の利子で楽天1万円、auじぶん2万円と差は大きくそれなりにインパクトはあります。

名前から類推できる通りauのサービスに纏めて利用しないと条件を満たさないのですが、auの回線契約も必要なく敷居はそれ程高くありません。(感じ方は人それぞれでしょうが)
また、キャンペーンではなくプログラムなので1年以上は続くでしょうし、金利は可変となるでしょうが「0.2%」も最低1年は続くと邪推します。
では、条件を見ていきましょう。

●auマネーコネクト(証券口座と連携) +0.099%
auカブコム証券の口座と連携すると、通常金利0.001%に0.099%を上乗せして金利0.1%で提供されます。
楽天のマネーブリッジに対抗した同種サービスで今回のプログラムとは関係なく既に提供されていましたが、個人的には何の興味もありませんでした。
他に楽天銀行よりauじぶんの使い勝手や条件の優れる面が個人的には少ないのでマネーブリッジを使えばいいだけ。
しかしながら、証券口座での株・投信の購入等は条件にないので銀行と証券の両口座を開設して(使わなくても!?)連携だけしておけば優遇金利が適用される筈です。

●銀×PAY連携優遇プログラム +0.05%
au payにauじぶん銀行の口座を連携すると適用されます。
これも特にau payの利用条件はないので使わなくても、アプリでauじぶん銀行口座を連携させるだけで0.05%金利がアップする筈です。

●銀×クレカ連携優遇プログラム +0.05%
au payカードとの連携ですが、この敷居が一番高くて条件は「前月10日にauじぶん銀行口座からau PAY カードの引落としがあること」です。
上の2つは連携して放置しておけば計0.15%の金利が適用されそうですが、これは毎月のカード利用が条件となります。
また、これはau payプリペイドカードではなくクレジットカードなので個人的には上乗せ金利の為にだけ作るかってなると躊躇しますね。

理由は他にもあります。
私は楽天銀行に全証券口座用の待機資金を置いておくことが多いのですが、殆どの口座にリアルタイム入金出来て金利0.1%が付くので重宝しています。
しかしながら、auじぶん銀行のリアルタイム入金はauカブコム証券とマネックス証券だけなのでSBI証券や楽天証券に即時では資金を移せません。

但し、振込手数料優遇プログラムはあって例えば残高300万円あれば月15回振込手数料無料になるので、これを使って他証券口座に振り込めば即時ではなくても多少のタイムラグで無料の資金移動は可能です。
また、三菱UFJ銀行への振込は無条件で無料と優遇しているので持っていれば、じぶん銀行から三菱UFJに振り込んでから(数分のタイムラグは生じると思うが)殆どの証券口座で無料対応している三菱UFJの口座を選んでリアルタイム入金するという方法もあります。
しかし、手間だし機動性に欠けます。

それでも倍の利子が付けば魅力ではありますが、au payカードを作らないとすると0.15%となるし、その程度の差なら使い勝手の良い楽天銀行でいいかなとも思います。
私は既にauカブコム証券の口座はあって、au payアプリもあってたまに使っているし、auじぶん銀行の口座を作ってau payカードを発行して貰えれば0.2%の金利は付けられるんですけどね。

2つの条件は連携(放置)するだけだしクレカも月1の利用だけでクリアできるので、0.2%金利の条件としては決して高い敷居ではなく飛び付きたい人も多いかも知れませんね!?

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posted by 韋駄天太助 at 11:54 | Comment(0) | 全般共通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年08月23日

楽天モバイルの1回線目1GB無料という価格破壊は永続するのか?鍵は仮想化技術の輸出!?

税抜2980円の使い放題で始まった楽天モバイルはドコモによる類似サービスのahamo対抗により段階性料金を導入しました。
モバイル界の一応キングに同料金まで合わせられたら影響は大きく、楽天はMVNOが主戦とする低料金層も攻めて生き残りを図るしかありません。
毎月のデータ利用量により段階的に料金が変わり1GB未満なら税抜980円で設定しましたが、サプライズは1回線目に限り0円としたこと。
月1GB未満でも無料通話の楽天Linkは使い放題なので、自分名義であれば国民は無料電話付きのモバイル回線をタダで1つ持てることになりました。

キャリアが月3千円前後で競争してくれたら我関せずと商売できたMVNOも楽天の攻勢により軒並み大幅値下げや料金体系の変更を迫られました。
ダンピング的料金設定でMVNOの経営上は堪ったものではないと思いますが、ドコモahamoと楽天モバイルが高いと言われ続けた日本のケータイ料金を全体的に引き下げて家計の通信費負担を減らした貢献は大きいと思います。
(auとソフトバンクは王者ドコモが下げたから渋々追随しただけですね。
ホワイトプランとかやってNTTグループに噛みつき息巻いていたソフトバンクも3強入りしてからは守りに入って180度態度が変わり、今や一番保守的なのはまあ「らしい」ところかも知れませんね!?
故に第4のキャリアが必要とされた訳だが)

しかし、1GB未満無料客ばかりが増えては楽天モバイルの経営も成り立たず更なるシェア拡大と20GB以上使い毎月2980円払ってくれる有料優良顧客の絶対数が必要になります。
さて、データ量月1GB未満なら未来永劫モバイル回線を無料通話付きで0円で維持できるのでしょうか?
楽天モバイルはいつまで続けてくれるのでしょうか?

●無料目的の1つはiPhone取扱いなので既に役目は終えている!?
楽天モバイルは先着300万人まで1年間無料キャンペーンを打ち出しました。
更には当初総務省に割り当てて貰った電話番号も300万回線分でやたらと「300万」に拘っていました。
三木谷氏が社内外に高い目標を掲げて背伸びした「300万」契約獲得号令を出すのは経営者として自然なことではあります。

でも噂程度ですが、当初からアップルが楽天モバイル回線に対応してiPhone取扱いを許可する目処として「300万回線」獲得を最低条件として示した・・という説があります。
世界的には特殊ですが日本はAndroidよりiPhoneのシェアが高いのでアップルが回線に対応せず端末も販売させてくれない状況が長く続くとシェア拡大にも限界があります。
そこで、三木谷氏はポイントや端末をばら撒いてもandroidだけで1年以内に300万回線集めてとにかくiPhoneの取扱いを早めたかったという説。

確かに段階性料金に変更する段階では1年以内に300万契約達成は簡単なハードルではなかったと思います。
でも1年経過すれば無料期間を終えた客の数十%が解約を始めて300万達成は更に遠のきかねない。
従って、1回線目に限り1GB未満無料とし使わなくても課金しないからそのまま置いておいてもらい解約を防ぐことで表面的に300万契約達成することが目的だった!?

実際に楽天モバイルがiPhoneの取扱いを開始したのが今年4月30日でした。
楽天モバイルの累計契約申込数が300万回線を突破したのが3月9日でした。
この突破を以ってアップルがOKサインを出して対応したと考えるとスケジュール感は合います。

実はこの説をあまり信じてはいなかったのですが、林檎様に楽天がキャリアとして認められ取引してやってもいいよと上から目線で言われた契約数が300万だったという噂は結果を見ると信ぴょう性ありますね。
そうだとすると契約数維持を目的とした1G未満無料は既にiPhone取扱いに漕ぎつけ最早必要がないのかも知れません。

●エリアで勝る3キャリアに対抗するという意味ではまだ必要!だが?
じゃあ直ぐに1G無料を止めるかと言えば、既存3キャリアとの競争上特に自社エリアで大きく劣る楽天は低料金で繋ぎ止める必要があるでしょう。
今年夏を予定していた人口カバー率96%は2021年内に延長されています。
これもおそらく背伸びした目標なので(笑)現実はもう少し掛かるでしょう。

一応全国をほぼカバーした段階で無料優遇を止める検討に入るかも知れませんね!?
値上げは難しい業界ですが、本来税抜980円のサービスを1回線目に限り無料で優遇しているという位置付けなので、改悪するのは単純な値上げほど高いハードルではない。
楽天グループのサービス全般で条件改悪は普通に行われていることなので甘く見ない方がいいし、タダを永続してくれるという前提には立たない方が良いでしょう。

●1GB未満無料が永続する可能性は?鍵は完全仮想化技術の輸出!?
楽天モバイルが段階性料金を導入する前で全顧客から毎月税抜き2980円を徴収する前提で損益分岐点が700万契約と言っていました。
段階性料金になったので分岐点は遥かに上にスライドする筈ですが1000万契約程度では黒字化しないでしょう。
単純に顧客あたり平均売上が半分の1490円になったら分岐点が1400万契約になるという単純な構造ではないので大まかに推定するのみで中の人しかわからないでしょうけど。
この単価を高めに維持できて、かつ契約数(シェア)も充分なレベルに達すれば、楽天経済圏への取り込みと個人情報収集(?)という観点で1G未満無料が維持される可能性もあるかも知れません。

また、楽天はドイツのモバイル業者と完全仮想化ネットワークの構築支援で提携して長期契約10年の2500億円で請け負うと言われています。
年間250億円ですが、まだ世界に潜在顧客はいるそうです。(楽天調べ!?)
正直経験値が低い楽天モバイルの仮想化技術とやらがどれ程凄いのか?
はよくわからないのですが、今後も世界に積極的に輸出していく計画のようです。
これが世界に複数売れて儲けることが出来れば、国内の個人向けリテール価格は安く抑えたまま(=1G未満無料のまま)で楽天モバイルは利益を出せるようになるのかも知れません。

何れにせよ、永続するという前提には立たず無料で提供してくれている間は恩恵に預かることが大事だと思います。
また機会があれば具体的な1G無料運用方法を書いてみようと思います。
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posted by 韋駄天太助 at 21:09 | Comment(0) | 全般共通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年08月16日

東京五輪は若手女性の活躍と噛みつき足を引っ張る高齢男性という日本の悲しい縮図!?

東京五輪が閉幕しましたが、日本の金メダル数は27個で米中に次ぐ三位で総メダル数は58個でした。
57年前の「日出ずる処」の五輪では日本の金が16個で総メダル数は29個でした。
「日沈む処」の金メダル27個の男女別内訳は男子12、女子14、混合(卓球)1でした。

では、57年前の東京五輪ではどうだったのでしょう?
16個の金メダルのうち女子はバレーボールで1つ獲得!他には体操団体女子が銅メダル!
女子比率は金でたったの1/16、全体でも2/29という圧倒的な男社会でした、
オリンピックでの女子競技が拡大し続けて2021年東京五輪では参加アスリートの49%が女性を占めるようになったことも大きな理由ですが、57年前は殆ど男性だけで獲得していた金メダルを今回は女性の方が多く獲得した事実は大きいですね。

ざっくり言えば、スポーツの世界で日本の男女差別は見受けられず、相対的には世界の中で日本女子は男子に変わらないか上回る能力の高さを示したということです。(勿論、女子の運動能力が男子を上回る訳ではない)
ざっくり言えば、57年前の日本女子は能力があっても成長させる環境や結果を示す場が与えられなかったとも言えます。

日本女子の活躍で私が一番印象に残ったのはボクシングの入江選手金メダルとバスケの銀ですかね。
殴られても殴られても前に出てパンチを繰り出す勇ましい姿と普段のニコニコしたギャップが良かったですね。
日本では女の子がボクシングやると周りがフルボッコで止めようとするケースも多いと思いますが理解のある環境で良かったですね。
名球会のお爺さんが失言しちゃったようですが、喝を入れられなければならない人が何故が野球以外でも偉そうにして年食っただけでふんぞり返って社会の足を引っ張り閉塞感をもたらすのは勘弁して貰いたいものです。(これは喝だー!カーーーッツ!)

フィジカルの差が表れにくい階級別の格闘技なら男女問わずに日本は力を発揮しましね。
その差が如実に表れてしまう球技では日本がなかなか勝てないのですが、バスケ女子の銀メダルはサプライズでしたね。
決勝では中に切り込むと米国の高さに悉く跳ね返されて3ポイントもチェックされて力負けしましたが、小さい日本は全員が外から3ポイントを狙っていくという戦術は成功でしたね。
2メートルを超える身長のトム・ホーバス監督が試合中も叱咤や檄を飛ばして、準決勝では勝ちが99%決まっている終盤のミス連発でタイムアウトを取って勝敗関係なくやってるバスケが気に入らんと説教する姿は印象的でした。

一方、女子サッカーのなでしこジャパンは色々言われましたが、確かに監督の指導力には疑問符が付きました。
女子競技だから無理して監督やコーチを女性から選ぶということは止めた方がいいですね。
女子バスケを見てもそう思うし、外人でも日本人でも男でも女でも日本選手の特徴を良く知っていて海外トップレベルとの差をしっかり認識してそれを埋める指導・戦術を考えられる人でないと。(性別関係なく澤が監督やれば選手も世間も文句言わんでしょ)
私は断じてフェミニストではないのでとにかく女性を引き上げて使えばいいなんて全く思いませんが、現状は「女性活躍」の名の元にこのような男女逆差別やミスマッチも社会全体で多く起こっているのだと思います。

五輪関連のテレビ番組も殆どのMCが女性、特に違和感を覚えたのは男子競技の解説を元女性選手の解説者が務めるというパターンを多く見ましたが、この前例は今までにありましたっけ?
女性活躍が遅れていると世界から見られている日本がガイアツにより形だけ「女性活躍」社会を表面的に急造して中身が伴わないのは極めて日本的ですが、こういうキッカケで変えていかないと何も変わらない国なのでミスマッチや逆差別をある程度許容することも必要でしょう。

一方では、名古屋市長が表敬訪問した女子ソフトボール選手の金メダルに噛みつくという事件(?)もありました。
コロナ禍でマスクしてるのに掛けてもらった金メダルに噛みついて市民にそのまま返すという非常識ぶりがわかりません。
カメラや記者が取り囲んでいる状況でメディアに大きく扱って貰おうと政治パフォーマンスしたかった幼稚さはよく理解できるのですが、小学生でもわかるやってはいけない事を瞬時に判断できない程アレなのかボケたのなら市長の座から去るべきでしょう。
(マスクは飛沫を他人に飛ばして感染させない為にしっかり付けてと市民に諭す立場でメダルに唾付けて返す?コロナ関係なく非常識な行動だけど輪を掛けて狂っている)

市民の金メダルは俺の手柄とばかりに20歳の女性選手にはメダル噛みつき横柄な態度を取る72歳の団塊世代市長も所属先のトヨタ社長名で抗議文を出されると、血相を変えて部下を引き連れ本社まで「表敬訪問」(?)して自分は車の中で待機して副市長に謝罪文を渡しに行かせる始末。
名古屋市長が謝りたいのは迷惑掛けた市民のアスリートではなくトヨタ社長ですね!?
「尾張名古屋はトヨタで持つ」でしたっけ?(「城」だろ!)
トヨタ本社が莫大な法人市民税を収めるのは豊田市でしょうが、グループ関連会社や取引先等の間接的な影響も含めれば名古屋市長にとっても財政面や組織票でのトヨタパワーは絶大でしょうね。

20歳の女性にはパワハラ・セクハラ当たり前で横柄に接して権力者(トヨタ社と社長)には平謝りしてその尻拭いは部下にさせる「弱い者にはめっぽう強く、強い者にはめっぽうい弱い」というこの国のダメっぷりを令和3年になっても団塊世代がまだまだのさばって、もとい健在で体現してくれます!?(トホホ・・)

57年前の女性アスリートは能力が低くてメダルを取れなかった訳ではないでしょう。
男性と同じだけのゴールが平等に与えられ機会も均等にあれば日本女性も男性と同程度のメダル数があったのでしょう。
(あくまで世界の中で日本男女の運動能力は相対的にレベルが変わらないという意味で、スポーツの世界では同じフィールドで男女が戦えば男が新体操等の一部を除いて全て勝つのは当たり前。そこが一番の男性の優位性だから。でも、さて頭は!?)

牛歩でしか変わらず「日沈む処」の日本社会でも今回の東京五輪では若者かつ女性の活躍が多く未来への希望の灯もあります。
若者や女性をとにかく登用すればいいってものではないが、年功序列で何十年も無駄にして順番を待っている間に能力もメンタルも腐ってしまった高齢男性でリーダー層を固めて、排他的で画一的な同質性と同調圧力で頷き合って意思決定して来た(来なかった)ことで日本が何も変わらずに30年を失ったことも事実!?

過程ではミスマッチも逆差別も起こるでしょうが、無理矢理にでも登用しなければ女性や若者の潜在能力は発揮されず過去の踏襲しか出来ず能力もメンタルもない高齢男性がふんぞり返り続けてこの国を沈めていくだけでしょう!?
若人や女性は寝技だけは鍛えてきた老獪な魑魅魍魎に手柄を奪われたり噛みつかれて足を引っ張られても負けずに頑張れ!
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posted by 韋駄天太助 at 11:23 | Comment(0) | 全般共通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする