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2016年08月29日

iFree新興国株式インデックスは最安だが注意はファンダメンタルよりブラジル構成比!

大和投資信託が12本のインデックスファンドシリーズ「iFree」を設定し、9月8日からSBI証券と楽天証券で取扱開始となるようです。
後発故にどれも他ファンドを凌駕する低コストで攻めていますが(詳細は以下PDF↓)、例によって新興国株式インデックスファンド1本に絞って書きます。
http://www.daiwa-am.co.jp/system/files/press/press_20160825_60072.pdf

iFree新興国株式インデックスファンドもシリーズ他商品と同様に特筆すべきは「低コスト」ですが、信託報酬はなんと年率0.3672%(税抜き0.34%)です!
これはたわら新興国の0.5348%(税抜0.495%)を0.15%超も下回り、もちろんiFreeが日本最安の新興国株インデックスファンドになります!

しかしながら、MSCI指数をベンチマークする他新興国株インデックスファンドとは異なり「FTSE RAFI エマージングインデックス(円換算)の動きに連動させる」点は要注意です。
いわゆるファンダメンタルインデックスであり、4指標(株主資本、キャッシュフロー、売上、配当)でスコアを算出し上位350銘柄を選定してインデックスを構成するとのこと。

また、MSCI指数は構成国が23カ国に対してFTSE RAFIは13カ国と少ない。
構成比1%程度の小国「あり・なし」はパフォーマンスに与える影響は「なし・なし」ですが、MSCIでは構成比上位の韓国がFTSEでは含まれていないことは大きなポイントです。

それよりも影響が大きいと思われる最注目ポイントはブラジルのシェア相違!
7月時点のFTSE RAFI国別構成比では中国を抑えてブラジルが25%程度を占めてシェア1位です!
MSCIエマージング指数ではブラジルのシェアが10%以下なので、この差はパフォーマンスに与える影響も大きいと思われます。
(中国・インド・ロシアもシェアは異なるが数%程度の差はブラジルの前では無意味!?)

近年FTSE RAFIエマージング指数のパフォーマンスが悪い理由をファンダメンタル選定が純粋なインデックスに負けていると考えるのは早計でしょう。
ざっと見た印象で検証はしていませんが、2011年からパフォーマンスの悪かったブラジル株価指数の影響が大きそうです。
FTSE RAFI指数の構成比25%をボベスパ指数に置き換えれば説明がつきそうです。

これがメリットかデメリットかは人によって判断が分かれるでしょう。
私などはバカ高い信託報酬2%程度のブラジル国アクティブ投信を0.3%台のファンダメンタルインデックス投信で代替出来ると考えます。

また、そもそも新興国株指数は歪みが大きく業種も金融に偏りがちで、例えば韓国を外す・外さない、中国A株指数を含める・含めない等の判断でもパフォーマンスは大きく変わってきます。
会議室で他人が毎年揉めながら決めている適当な判断に委ねて、MSCIエマージング指数1本で自分は新興国に広く正しく分散投資していると勘違いする方が実は間違った集中投資ですがな!?

ということで、信託報酬年0.1%程度の違いよりも、日本最安の新興国株インデックスだからと言うよりも、MSCIとは異なるインデックスで新興国株ファンドを低コストで出して来たことで「iFree 新興国株式インデックス」を評価し注目したいと思います!

揶揄すれば、韓国が外れ上位2カ国でシェア50%近くを占めるブラジル・中国株式ファンド!
でも裏を返せば、ブラジル・中国メインで他11カ国を含み信託報酬0.3%台の魅力的な新興国株ファンド!

別の観点で注目するのは何故身内の大和証券で扱わないのかではなく(言わずもがなだし!?)、SBI証券の投信マイレージサービスで「たわら新興国株は対象」なのに「iFree新興国株は対象外」とするか否かですね!?
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posted by 韋駄天太助 at 14:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | 株式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月22日

リオ五輪閉幕し20年東京へ!日本の女性活躍はアスリートから社会へと拡がるか?

リオ五輪が閉幕しましたが、良くも悪くも悪くもブラジルらしさを見せた大会だったと思います。
期間中もボベスパ株価指数は上昇基調で59000台に乗せ、年初の40000割れから1.5倍の60000台を狙う展開となっています。
新興国のブラジルにとっても無事に(?)五輪を終えたことが今後の浮上へのキッカケになると良いですね。

日本の総メダル数は史上最多の41個で世界7位でしたが、個人的にはレスリングで3連続逆転勝利での金が印象強く女性の活躍が目立っていたと思います。
彼女達はプレッシャーに弱いとか本番で実力を発揮出来ないと言われる日本の弱みは全く感じさせませんでした。
実際に金12個の内訳は女7:男5で女性の方が貢献しています。
戦後女性と靴下は強くなったが、平成には逆転された・・!?

日本の金メダル獲得男女別推移を見るとなかなか興味深く、時代の傾向が見えてきます。
金メダルだけなら64年東京は獲得最多で16個ですが男15:女1です。
ここから5大会後の84年ロスの金10個までが五輪でも日本が強さを見せた時期ですが、ロスでの金は全て男で女0でした!

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posted by 韋駄天太助 at 14:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | 放談雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月16日

中日は谷繁監督をシッポ切りなら落合GM解任も当然だが球団をトヨタに売れば!?

言いたい放題の巻!

中日が9日に谷繁監督の休養(事実上の解任)を発表しましたが、本人は
「今のシステムでいうと、与えられた戦力でベストを尽くす。そこに関しては、結果を出せなかったという責任がある」
と弁明しませんでしたし、兼任2年専任1年未満で結果を出せなったのは事実でしょう。

落合GMについて問われて「特にないです」と答えたそうですが、そう答えるしかないしマスコミなら言外で批判していることは読み取ってほしい。
「今のシステム」と「与えられた戦力」に関しては自分の責任ではないとも谷繁は言っている訳です。
(それが誰の責任かは言わなくてもわかるだろと!?)

私は谷繁監督就任時に、「プロ野球の老害から若手への流れは歓迎だが監督は指導経験を評価せよ!」というエントリーで、
「ここのオーナーも85歳で思い込み、もとい「落合信仰」が強いようで、前監督の落合をGMにしましたが、個人的には選手兼任の谷繁が裏に隠れる落合からの好悪両方の影響をうまく使い・かわして、主導権を持って監督をできるのかに興味があります」
http://financial-free-fx.seesaa.net/article/378072951.html

と書きましたが、全てが裏目に出て老害連中にシッポ切りされてしまったのかなという感想です。
中日の問題は監督よりGMという意見に賛成だし、落合はトラブルメーカーなのに巻き込まれた側に全責任を押し付けるなら、今後も中日はトラブルに悩まされるでしょう。

落合監督時代から腹心だった森ヘッドコーチを監督代行にしてからも中日は1勝5敗ですね。
更に弱くなっているようですが、谷繁監督の選手起用や采配が最大の問題だったのでしょうか?

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posted by 韋駄天太助 at 13:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | 放談雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月09日

五輪開催中のブラジルは株価底入れ?既にマイナス成長なので五輪後不況の心配なし!?

リオ五輪が開幕しました。
二年前のワールドカップに続いて、ブラジルで世界中が熱狂する二大と言ってもよい大きな大会が開催されます。

余談ですが、男子サッカーを見ていて思ったのが、強み弱みがA代表と同じで似たような轍を踏んでいるような・・。
アジア予選で完封圧勝を続けて韓国と互角の死闘を演じていると世界との差がわからなくなり、世界レベルでは守備力に大きな難があるという弱点が覆い隠される。

直前にブラジルとの練習試合でいちいち世界トップの実力に衝撃を受けて気付かされるのでは遅すぎる。
相手の名前だけを見れば、ナイジェリアに3−4でコロンビアに2−2なら大善戦と言えるが、相手の出来も悪く内容は驚くほど守備がお粗末ではあるものの攻撃力は引けを取っていない。

年代とメンバーが変わってもそこは同じなので、守備力は参加国で下位レベル、攻撃力は2列目と3列目にタレントが豊富で組織力もあって強豪にも引けを取らないというのは日本固有の特徴なんでしょう。
だから守備を固めても固める力が弱くて(!?)固まらずに完封は無理だから、今回も見せているように強豪相手でも3点取るサッカーを目指した方がいいと思うのですが・・。
日本人でも外国人でもその塩梅ができる指導者がいればなあと・・。

さて本題ですが、ブラジルではワールドカップと同様に国民は必ずしも五輪歓迎ムードではないようです。

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posted by 韋駄天太助 at 12:26 | Comment(0) | TrackBack(0) | BRICs | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月01日

8月円高のアノマリーでドル100円割れ再び?昨年はチャイナショックで120円割れ!

8月に入りました。
8月は円高とのアノマリーがありますが、その理由は中旬に米国債の利払いがあり大量のドル売り円買いの実需が発生するからと言われます。

しかしながら、特に近年は利払いで何円も動かす程大きな影響はないとも言われます。
例えば、昨年も8月に大きく円高に振れましたが最大の要因はチャイナショックであり、米国債利払いとは何の関係もありません!

昨年は6月に1ドル125円の円安を付けた後に8月下旬に120円割れて一瞬115円の円高で騒いでいたんですね。今となっては高所です!?
その後は120円を回復して昨年末まで維持した後に、今年に入って直ぐに120円を割れて1月下旬に一瞬120円台を回復するもその後はズルズルと円高に。

まあ8月は円高と言っても、今年は何月だろうがずっと円高だし7月末で既に102円前後ですからね!?
でも、だからこそ102円という微妙な位置が8月円高のアノマリーを意識させます!
6月下旬の英EU離脱決定で100円割れして97円台の円高を一瞬付けましたが、その後は107円台を回復しての102円台で8月突入です。

直近の急速な円高は日銀の金融緩和が期待以下でかつ米GDP速報値も予想を大幅に下回ったことが理由のようです。
9月利上げの可能性が低いことは織り込んでいるはずなので、その観測を強化する材料で円高が更に大きく進むとも考えにくいですが、昨年のように急にどんな悪材料が飛び出して来るかもわかりません。

既に昨年の125円台から20円以上も円高に振れているし、100円割れ定着を歓迎する人も少ないと思いますが、この位置では投機筋がお盆休みに円買いを仕掛けたくなる水準だとアノマリーを馬鹿にせず用心した方が良いかもしれませんね。
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posted by 韋駄天太助 at 11:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | 全般共通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする