20日の就任式は期待外れかつ不安も煽りましたが、トランプがオバマの判断を覆して原油パイプラインの建設計画に署名したこと等によりインフラ投資政策への期待が高まり株価を後押ししたようです。
トランプは2万ドル突破に”Great!”と呟きましたが、選挙中には株価がバブルでそれを維持するイエレンを批判していたにも関わらず、(バブルなのか虚像なのかもわからない!?)自らの不透明な政策を織り込んだトランプラリーは正しくてグレートなんや?トランプらしい(笑)
NYダウは昨年12月20日に2万ドルまでたったの13ドル未満に迫りましたが越えられずに19974ドルで引けました。
年明けの1月6日にはなんと後わずか37セント!の19999.63まで上昇しましたが、またしても越えられずに19963ドルで引けました。
そりゃ理屈を言えば2万ドルが迫れば利益確定が増えるし、ここらでショート仕掛ける人も居て頭を打つのもわかりますが、残り37セントで越えられないのは人間技と思えない奇跡的な確率でしょう。
これは年末から年始の奇跡的な2万直前ダブルトップを形成して、就任式からトランプが何かやらかしてくれて歴史的な天井形成かと思われましたが、就任後もトランプラリーで今度はあっさり越えてしまいましたね。
「相場は不安の壁を駆け上る」と言いますが、プラス要素もマイナス要素も満載だと思います。
トランプ新大統領の横暴ぶりは私の想定の範囲の上方であり、ある意味彼への期待は裏切られていません!?
当選後のスピーチ等で彼が見せた穏健な態度を織り込んで割とまともな大統領になるとの期待は既に裏切られていると思いますが、トランプリスクを市場はまだまだ織り込んで(めて)いないように思います。
多少苦労して越えたダウ2万ドルはもう下回らない”Great America”な未来への発射台となるのでしょうか?
トランプがメキシコ国境に壁を構築するとしても彼は基本的にコンストラクターではなく、世界の様々な既存の枠組みを破壊するデストロイヤーであって市場を何度も揺らし兼ねないリスクの塊であることは想定しておいた方が良いのかなと思います。
日本を含めトバッチリを受ける側はたまったものではないと思いますが(といってもヘイトされる被害者は世界の半分以上なのかも!?)、世界最大の権力者でありながら正義のヒーローではないトランプ劇場が今後も楽しませてくれそうですね!?
