よって、2019年から一般NISAを継続して2周目に入るか、つみたて(積立)NISAに移行するかの判断をする良いタイミングだと思って今年中に検討する・・なんて人はいますかね?
個人的には検討の余地が全くなく、一般NISA継続の一択です!
一番大きな理由は5年終えて2周目に入る際に含み益をロールオーバーできるように制度変更されたこと。
何に投資したかにもよりますが、この5年間では含み益がそれなりに出ている方が多いと思われ、膨らんだ資産をそのまま2周目に持ち込めます。
上限はないので理論上は元本100万円が5年間で1億円いや1兆円に膨らんでも、その時価を2周目のスタートに出来ます。
これは大きなメリットです!
積立NISAを検討する人ほど一般NISAでもバイ&ホールドを基本に使っていると思われ、移行して含み益をみすみす手放す理由はないでしょう。
これが含み損状態なら一般NISAの出口で非課税のメリットも全く活かせないので、2周目に入らず積立への移行を検討する余地もあると思います。
5年前に投じた100万円が140万円に増えて一般NISAの出口を迎えるとします。
ここで確実に追加5年の非課税制度に140万円を突っ込める特典が用意されているのに、それを特定口座に移すか利確し利益40万円分の非課税(=約8万円)だけを享受して、年間40万円の20年非課税制度に自ら移って非課税枠を減らす意味がわからない!
それを検討するのは、一般NISAを10年使って3週目に入る前のタイミングで十分です。
それ以降の一般NISA制度の存続は決まっていないし、嫌でも移らざるを得ないかも知れません。
金融庁はNISA制度を統一したいようですが、20年で約束している積立NISAは改悪が難しい上に金融庁の肝いりで追加した制度。
改悪されるなら5年単位の一般NISAでほぼ廃止ということも考えられます。
何故なら、どちらも改悪しないように水と油の制度を統一したら120万円x20年枠みたいな大盤振る舞いになってしまうから。
NISA制度はほぼ毎年のようにマイナーチェンジを繰り返しているし、性急に制約の多い積立NISA制度に移る理由もないと思います。
一般NISA3周目も普通に継続され、10年分の含み益をそのまま持ち越せる可能性も否定できないし、そのメリットを受けるチャンスを自分から潰すことはないと思います。
枠だけの問題ではなく、一般と積立では思想信条・主義主張から根本的に異なっているし、積立NISAは一宗教一宗派の押し付けとも感じ、官が全ての民に押し付けるのは如何なものかと思います。
でも、一般NISA最初の2年は投資額100万円までだったから2周目には追加20万円x2年分を投じられるはずですが、これは含み益が20万円以上ある場合はどういう扱いになるのかな?
理屈では含み益とは別枠扱いだからロールーバー後に120万円を越えても元本追加20万円の枠はあると思いますが、さて?
とにかく、積立NISAの検討は5年後に棚上げして、個別株でも配当狙いでも外国株でも信託報酬の高いアクティブファンドでも好きに選べて自由と権利を重んじる一般NISAを後5年使い倒しましょう!
