2019年01月27日

「インデックスファンドの父」ボーグルと「バリュー投資家」バフェットは水と油だが交わる?

「インデックスファンドの父」と呼ばれたバンガードグループ創業者のジョン・ボーグル氏が16日に89歳で亡くなられました。
故人の功績はある程度知っていますが、生い立ちや詳しいことは知りませんでした。
訃報のニュースをいくつか見る中で、この人はバフェットとは投資に対するアプローチも考え方も水と油で対極にあるように見えるが、人生は似かより交わる部分がありバフェットとは切り離せない不思議な運命や宿命も感じさせました。

●生誕
ボーグルが1929年、バフェットが1930年生まれで、ともに大恐慌の始まりに生を受けた。

●父親の影響
ボーグルの父親はその大恐慌で資産を失った。ボーグルが後に低コスト分散を信奉しインデックスファンドの父となるために必要な原体験なのかも知れません。
バフェットの父親は証券会社の経営者。偉大な投資家となるためには充分な環境。

●少年時代に新聞配達のアルバイト
ボーグルは働かざるを得ず、10歳から新聞配達を始める。
バフェットも少年時代に新聞配達をしているが、11歳で初めて株を買う元手をそれで作っているのでボーグルと同時期にしていたはず。

●大学から創業までの紆余曲折
ボーグルは奨学金でプリンストン大学に進み卒論が目に止まり資産運用会社に就職したが解雇されたりと紆余曲折を経て1974年にバンガードを創業
バフェットはハーバードに落ちたり希望の就職もかなわず故郷に戻り父親の証券会社で株式ブローカーとして働き、紆余曲折を経て1965年にバークシャーの経営権を取得し、70年に会長となり73年には少年時代に配っていたワシントンポストの株を買い始める。

後に1人は分散低コストで「インデックスファンドの父」と呼ばれ、1人は集中投資のバリュー投資家で「オマハの賢人」と呼ばれ、株式投資に多大な影響をもたらす大人物となった訳です。

バフェットは時期も銘柄も集中して割安株に投資するバリュー投資家でボーグルとの考え方とは180度対極にあるようにも一見思えます。
「もし市場が効率的なら私は今頃街で物乞いをしているだろう」
というバフェットの言葉はインデックス投資を全否定している訳ではありません。

その証拠に妻には自分の遺産をS&P500指数連動インデックスファンドで運用するように指示をしています。
まあ簡単に言えば、俺はプロ中のプロだから絶対インデックスなんか買わないし負けないけど、ど素人であればあるほど何も考えずに指数を買っとけという考え方ですね!?

水と油のようなボーグルとバフェットですが、両者に共通するのは負けないこと・損しないことを重要視していることです。
それに対するアプローチが異なるだけで、1つは低コスト分散インデックス投資、もう1つがバリュー投資ですね。
バフェットの有名な言葉に「ルール1:絶対に損をするな! ルール2:絶対にルール1を忘れるな!」というのがありますが、それ程徹底して損しないことを考えているし重視しています。

この教訓は自分が世界恐慌の最中に生まれたことと無関係ではないでしょう。
ましてや父親が世界恐慌で資産を失う経験をしているボーグルが同じ教訓をより強く刻んでいない筈がない!
ボーグルが31歳から6回心臓発作を起こしていることも初めて知りましたが、89歳まで生かされる使命があったのかも知れませんね。

バフェットは2017年の株主への手紙の中で「もし、米国の投資家にとって最大の功労者の栄誉を讃えて彫像が建立されるのであれば、それはボーグルであるべき」と書いたそうです。
これはボーグルにとっても世界恐慌時に米国で生を受けた対極にいるもう1人の大功労者からの最大の賛辞で労いだったかも知れませんね。

半分は水と油だけど、もう半分は強く通じ合っているように思えるのは世界恐慌という強烈な原体験と生い立ちに二人の共通点が多く見出せるためかも知れません。
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posted by 韋駄天太助 at 00:47 | Comment(0) | 全般共通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年01月21日

世界にいつも逆行するブラジルのボベスパ指数が後4%の上昇で10万突破が現実に!

昨年11月5日に書いたエントリーで「その内ボベスパ指数は10万を軽く超えるでしょう」と書いたのですが、早くも現実味を帯びて来ました!
http://financial-free-fx.seesaa.net/article/462561917.html

「その内」と言っても2・3カ月の単位で言ったつもりはなかったのですが、当時11月1日のボベスパ指数は88,419でしたが、先週末の1月18日には96,096を付けた終えました!
100,000突破まで残り4000を切ったので、ザックリ言って後たった4%の上昇で大台に乗ります!
4%なら調子良ければ1週間で達成できる範囲です。

まあ単なる節目で10万越えたから何だって言われればそれまでですが、これまでの苦節を思えば夢の10万台であることも確か。
2010年初旬には7万台だったボベスパ指数はその後6年間で3万超下げ続けて、2016年初めにはリーマンショック時レベルの一時4万台割れ。
2016年から上昇に転じて約3年間で6万近く上昇して夢の10万台に迫っている訳です。

谷深ければ山高し!?

世界の株価が上昇している時に長期低迷するのもブラジルなら、昨年後半の世界株安をものともせず上昇し続けて最高値を更新している不思議市場もブラジルです!
昨年10月末に当選したボルソナロ大統領が1月2日に正式就任して、市場は期待でずっと囃し立て続けていると言った感じでしょうか?
親市場ではあるが「ブラジルのトランプ」とも言われる右派で過激発言も多くリスクもあるでしょうが、この辺もトランプ就任後の米国株価の動きに似て織り込んではいないでしょう。

また、節目を迎えると期待に応えず折り返して反対方向に大きく進むのもこれまでのボベスパ指数なのですが、今回はどうなりますか?
取り敢えず10万を安定的に越える様になったら、指数を5か10で割って桁を1つ減らして下さい!
10万とかいつ暴落してもおかしくないような錯覚があるし(!?)、上下の感覚が掴みにくいので。
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posted by 韋駄天太助 at 10:13 | Comment(0) | 全般共通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年01月15日

楽天の携帯参入で必勝策を上から目線で授けよう!5Gで固定ネットを取りに行けば勝てる!?

楽天が携帯事業への参入を表明していますが、株式市場の評価は今のところネガティブで2015年には20万円を超えていた株価は8万円台まで沈み浮上のキッカケが見えません。
勿論、株価低迷は通販市場の競争激化やイニエスタに年俸32億円払ってその見返りはあるのか(!?)等の複合的要因ですが、巨額の設備投資が必要な携帯事業で既存3社の牙城を崩すのも簡単ではなく、楽天グループの将来的な利益見通しに疑念を持たれていることが大きいと思います。

確かに「楽天モバイル」でMVNO(格安SIM業者)としては事業を行っているものの、通信キャリア事業ど素人の通販屋が今更インフラ構築してMNO事業なんかやって既存3社からそれなりのシェアを奪ってやっていけるのかと疑念を抱くのが普通の見方ですね。
携帯契約者は楽天市場でポイント+何倍加算とか当然やってくるはずですが、それで契約者を簡単に獲得できるとも思えません。
既に飽和している市場なので既存3キャリアから顧客を奪って来ないとシェアは獲得できません。

そこで、私が思いついた楽天が通信キャリア参入で必勝するための秘策を上から目線で授けてあげます!?
グループ内の弱いシナジーを必死に捻り出すんじゃなくて、ちゃんと通信事業で勝負しましょう!

持たざる者である後発の楽天だから取れる戦略があるはず!
通信事業はモバイルだけではないし、固定回線まで視野を広げれば他にも取れる大きなパイが見えるでしょう。

2020年頃に移動通信システムが4Gから5Gに移行すると、高速大容量通信となり4Gの何百倍とか千倍とかになるとも言われています。
イメージとしては固定インターネットがダイアルアップからADSLに切り替わった以上の劇的な変化があるのかと思いますが、とにかく固定の光回線より速くて大容量の通信が携帯網で行えるようになります。
そうなると、光回線なんて無用の長物になるんじゃないの?

でも携帯回線は接続の安定性とか遅延とか気になると言っても、遠隔医療にも期待されている5Gでは遅延も通信障害も許されません。
また光回線の敷設されていない過疎地域ではコストの観点から5Gで代替することも検討されています。
それなら、都市部に限らず日本全国どこでも光回線なんて不要になり5Gでネット接続すれば高速大容量で安定的な通信が可能なのでは?

しかしながら、既存携帯キャリアはグループとして固定通信事業も行い、固定インターネット回線を携帯5Gに置き換えられたら大きな収入減となり積極的にはやって来ないと予想される。
むしろ料金体系や契約で縛って5Gを固定回線の代わりに使うことが出来ないような縛りを設けて来ることも予想される。

ここが持たざる楽天の出番であり商機と勝機がある!
楽天は既存3キャリアから携帯サービスで顧客を奪う努力は当然しつつ、5Gの開始と共に固定ネット回線のリプレースを狙うべきです。
楽天には失う固定回線収入がないので、5Gで固定ネット回線(光やADSL)市場に殴り込みをかけるべき。

まだ5Gに対応する携帯端末やモデムが販売されていないので具体的イメージは掴みにくいのですが、現スマホ端末のようにテザリングでPCを繋げられるのなら使い放題コース(或いはそれに近い大容量コース)を格安で設ければ、光やADSLを解約して楽天の携帯サービスに加入する人が続出するはずです。
或いは、携帯とは別で5G接続用のモデムを自宅内に設置するパターンなら、ソフトバンクがADSLの時にやったようにパラソル部隊で大々的に5Gモデムを駅前でティッシュのように配りましょう!?
宅内モデムなら使い放題で光より安く月3千円程度に設定すれば軽く何百万契約は取れるでしょう!?

米国でダウ30銘柄の1社であるベライゾンが既に一部地域で家庭向け5Gサービス(通常300メガ最大940メガ)を始めて、対象プラン限定の既存携帯契約者には月額50ドル、それ以外は月額70ドルに料金を設定しました。
光の3倍以上の速度と見れば安くても毎月支払う絶対額ではまだ安くありません。

しかしながら、ここから競争で料金が下がって来るし、ベライゾンが携帯で始める前に家庭向けに特化した5Gサービスを提供した事実は大きいと思います。
米国で起こったことは何れ日本でも起こるし、日本でも5Gサービスは携帯だけでなく家庭向けにも提供されると予想されます。

ここで既存3キャリアが二の足を踏んだり固定回線を守ろうと逃げの姿勢に入る中、失うモノを持たずに後発で仕掛けて奪う一方の立場である楽天が料金も格安に設定して競争を仕掛ければ勝てます!
まあ私が思いつく程度のことは楽天も知恵を絞って考えているとは思いますが、通販屋としては家庭向け回線も握って個人情報を押さえるメリットも大きいし、「5Gで固定ネット回線をリプレースせよ!」を上手く遂行すれば通信事業で大きなパイを取れるやも知れません!
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posted by 韋駄天太助 at 00:26 | Comment(2) | 全般共通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年01月06日

波乱の2019年が幕明け?ドル105円割れで日経平均再度2万円割れの大発会!

今年もよろしくお願い致します。

私は昨年の大納会で日経平均の終値が19,450円前後と予想しましたが、良い方向に外れてなんとか2万円台を維持してギリギリの20,014円で終わりました。
でも、大納会の終値が2万円をたった14円オーバーしただけってなんか意味深ですね!?
逆に14円下回って19,986円で終わっても誤差の範囲ですが、気持ちの面では全然違って来ますね。

さて、新年の大発会で日経平均の終値は結果から言うと19,561円でした。
大納会は外しましたが1営業日の違いですし、大発会の終値は19,450円前後と言えるのでほぼビンゴ!、まあニアピンですかね?(笑)

予想の前提は平成元年(1989年)の大納会終値で日経平均が付けた史上最高値の半値でした。
つまり、29年と1営業日後の平成31年(2019年)の大発会に当時の半値からスタートしたということです!?
そして今年の4月で平成が終わり、5月からは元号が変わり新たな日本の時代が始まることになります。

1月3日の早朝にアップル社が業績を下方修正した「アップルショック」を受けてドルが105円を大きく割り込み一時は104円台を付けました。
日本人が休暇中で対処できない時に日本人がレバ掛けながら置いたストップロスが狙われドミノ倒しにして急激な円高が進むのは過去に何度も見られたパターンですね。

元号が変わって10連休となる今年のゴールデンウィークも匂いますね!?
飲んだら乗るな!レバ掛けたらノホホンと休むな!休むならポジション落とせ!

年明けて悲観一色かと思いきや、週末は雇用統計やFRB議長発言等で今度はNYダウが3.3%の大幅上昇を見せたので、週明けは日経平均も再度2万円台を回復して始まりそうです。
上へ下へと忙しく始まり、1年間こんな調子で乱高下されては堪りませんが、この動きは今年を象徴するのでしょうか?

でも、この世の春を謳歌して高揚感に包まれながら自信と期待に満ちて新年を迎えるほうが良い結果を招かないことは平成2年が教訓として教えてくれます!?
平成の始まりが日本にとっての大きな転換点に一致したのが偶然ではないとしたら、2019年も日本にとって元号が変わるだけではなく大きな節目となるのかも知れません。
とすれば、4月までにバッドニュースは出尽くしてくれたほうがいいし、日経平均が最高値の約半値でスタートしたことも平成の時代を清算する「終わり」から新たな時代の「始まり」への転換点なのかも知れませんね!?

新年なので今日はポジティブなことだけに留めておきましょう。
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posted by 韋駄天太助 at 23:37 | Comment(0) | 全般共通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする