http://financial-free-fx.seesaa.net/article/470731181.html
先週日経新聞が報じたところによると、やはり「現行では最長で2037年末までだが、原則としていつから始めても20年間、非課税になるよう改める」ということになりそうです。
(但し、正確な情報は正式発表まで待つ必要があります。)
これにより2018年から始めた人だけ20年間非課税を受けられ、「2037年に始めたい奴は始めればいいけどお前らの非課税は1年未満だからな」というトンデモな世代間不公平はなくなります。(更にそれ以降の世代とはあるけど現状棚上げでしょう)
現状でも少し不明な点は、制度利用開始の期限は2037年までとなりそうなこと。
そこから20年後の2056年までの非課税運用は確実なのですが、2037年に利用開始した人が2056年までの20年間積立できて非課税運用は最長2075年までとなるかは不明です。
何れにせよ2020年に現政府が2050年代か2070年代まで及ぶ長期の非課税制度を国民に約束するということになります!?
一度国民に約束したことを反故にして改悪することは簡単ではないので最低でも36年後まで影響することを今決めるのは大変ですね。
「つみたてNISAは40年安心」なんてキャッチフレーズでも付けられたら何かを連想して不安が走りそうですけど!?
よって、これにより恒久化が消えた訳ではないでしょう。
20年に及ぶ長い非課税措置をそんな簡単に恒久化して現政府が国民に約束など出来ません。
一回決めたら後戻り出来ないし、2037年までに決めればいいことを政治家が先送りにしない訳がないといったところ。
さて、一度延長された一般NISAについては再延長の話は今のところなく、2023年の投資分を最後にそこから最長2027年まで非課税運用して終了になると想定しておいた方が良さそうです。
では、現在一般NISAを利用している人が「つみたて」に切り替えるベストタイミングはいつでしょうか?
答えは1つしかありません!
最後まで一般NISAを使い切った後に、2024年から「つみたて」に乗り換えても「いつ始めても20年後」の2043年まで非課税となります。
但し、「利用開始期限が2037年まで」とは2037年に開始しても20年の非課税は保証するが2038年以降の「つみたて」は認めないという意味なら話は少し変わって来るので正確な情報を待ちたいと思います。
もしそうなら世代間不公平の欠陥制度であることに変わりはないのですが、確かに今の政府が最大2070年代までの非課税を簡単に決定できるのかも疑問です。
現時点で「つみたて」に乗り換えていない人は「一般」のメリットを評価している人だと思うので、今回の「つみたて」改正が後から乗り換える人にも有利な改正となることは間違いないので、何ら急いで仕方なく「つみたて」に移行する必要はなく最後まで「一般」を使うのがベターであることに変わりはありませんね。
