新ブログ「経済的自由の実践投資備忘録」に引っ越し中です。
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2020年03月30日

やはりトランプ上昇蜃気楼のNYダウ18000近辺で一番底形成して一旦上昇か?

前回のエントリーで「更にはトランプ当選時の18,000`近辺まで下落すると本当の意味でのトランプ上昇を全て打ち消しとなるので次のポイントかなと?」
と書きましたが、やはり18000まで下げた所で落ち着き一旦反発したように見えます。

テクニカルを全否定でバカにする人もいますが、ここは2015年から2016年の二年間横ばいで推移したレベルなので抵抗力が大きいと見るのは当然なんですよね。
何故反発し易いかのロジカルな説明も可能でオカルトテクニカルでも何でもない。
どちらの立場の原理主義者も百害あって一利なしだと思いますけどね。
言っても無駄だから原理主義者なのでね!?

先週月曜日夜の米国時間場中に18,213の安値を付けました。
先週月曜朝の東京が開く前のパニック時にNYダウ先物がそれより低い18,000近辺まで下げたようです。
18000にワンタッチして短い時間の滞在で底を形成しながら、一応あの大暴落が下げ止まり翌日からの歴史的な大反発に繋がるポイントになりました。

今回の暴落では色々奇妙な現象があるのですが、日経平均の安値は終値ベースでその前週木曜日の16,358なので米国より早く下げ止まり先んじて珍しく主体的に(!?)反発に転じました。
その前から米国が大暴落なのに日本は小幅下落、米国下落なのに日本は上昇という粘り腰を見せていたのですが、従来の暴落局面とは異なり円高が同時進行しないからという理由だけでは説明できない強さでした。
パンデミックを抑え込めてる国と抑え込めない国の差という説明もウーン不十分なような?

これで本当にトランプ大統領当選時の18,000近辺まで下げたのでトランプノミクス上昇を全て打ち消して一旦ご破算にしました!?
言い方を変えれば、3年半前にトランプ当選に失望して米国株を投げ打ってその後の上昇に乗れずに眺めていた人も先週月曜日に買えば(細かいことを言えば3年分の配当の差はあるけど)何ら間違えた選択をしていなかったことになります。
間違えた選択はトランプ大統領当選、つまり米国民の対数決総意だったと暴落は言いたいのだろうか?

暴落の目的の1つがトランプ上昇を全て打ち消すことだったとすれば、一旦下げ止まって反発した後に相場はどこへ向かうのでしょうか?
少なくとも前週の18,000で大底を付けてもう下回らないなんて前提は危険だと思います。
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posted by 韋駄天太助 at 12:16 | Comment(0) | 全般共通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年03月23日

アメリカンジョークのトランプ蜃気楼上昇を消失させ暴落の見えざる手は目的達成か!?

先週の相場を振り返りたくもありませんが、かくかくしかじかでNYダウは先週末に19173を付けて終えました。
1カ月程前は29000レベルで3万越えは時間の問題と調子こいていましたが、目指したのは2万の壁でそっちに先に到達するとは誰が予想したでしょうか?

トランプ就任時のNYダウが19,800程度らしいので、現在はそこを確実に下回っていることになります。
トランプノミクスによる3年強の大幅上昇は蜃気楼となり消え失せてしまいました!?

ということは、暴落の見えざる手があるなら目的の主要な1つはほぼ遂行されたのではないかとも思います。
相場も壮大なアメリカンジョークの4年間で行って来いで終わりました!ニュースじゃなくトランプ大統領がフェイクですから、そのフェイクを作り出したのは米国民ですからハイ残念と!?

実業家のトランプさんは親経済で良い所も沢山あるとは思いますが、全体的には歴史的にも米国が生んだ最も恥ずべき大統領の1人だと思います。
これを平然と戴いて民主主義を勘違いし履き違えた人達にはトランプともども鉄槌を。

とすれば、3万弱から30%超下落して2万割れでハイこの間の上昇はなしよとトランプ就任まで相場の針が巻き戻された19,800割れが大きなポイント。
更にはトランプ当選時の18,000近辺まで下落すると本当の意味でのトランプ上昇を全て打ち消しとなるので次のポイントかなと?

18,000は2015-16年の2年間トランプ当選まで横ばいで推移していたので、ここを割り込んでいくとまさに下落率もリーマン級となり半値の15,000まで、更にはその下へとパニックで落ちていくなら底が見えなくなりそうです。
でも、トランプ上昇を打ち消すことが暴落の目的なら一番底を付けても11月の大統領選挙まで大きく上昇することはない、或いは一旦上昇しても大統領選に向けて下落していくことにもなりかねません。

コロナショックへの対応も株価水準もトランプ再選に大きな影響を及ぼすでしょう。
荒療治にはなるけど自治できない民主主義には任せておけないってことかも知れませんね!?

もっとも民主党政権になれば良くなるのかも不明ですが、2020年は大変な年になりそうですね。
リーマンショック時との類似点も見いだせるのですが、2008年3月はパリバショックでプチ暴落した後は上昇に転じてリーマンショックで9月から10月に大暴落しました。
今年は3月のコロナショックで既に大暴落していて今後半年間の推移は不明ですが、11月の米大統領選へと大きなイベントが控える点は2008年に似ているかも知れません。
(勿論2008年は3月の段階でリーマンショックなんて後のイベントは想定出来なかった訳だが)

2008年と同様に2020年も世界が大きな痛みを伴い膿を出しながらゲームチェンジとなる転換点なのかも知れませんね。
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posted by 韋駄天太助 at 01:06 | Comment(0) | 全般共通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年03月16日

米FRBが1%緊急利下げでゼロ金利導入も市場のコロナショックは今週も収まらない!?

ちょっと驚きましたが、米FRBが日曜日に緊急会合を開いて1%の緊急利下げを決定して事実上のゼロ金利政策を導入しました。
17-18日に会合が予定されていたのに、たったの3日前倒しするためにアメリカ人が日曜の夜に集まって仕事するのがサプライズ!?

それほど現在の市場が動揺していて週明けのアジア市場が開く前に決めた方が良いという判断だったのでしょう。
しかしながら、先週末のNYダウはトランプのコロナ対策により9.36%の上昇で終えました。
市場への援護射撃を連発させた方が効くと考えたのかも知れませんが、一旦収まったのだから様子見て月火でまた下に突っ込んだらその時に発表して、なければ普通に水曜日の発表で良かったような・・?

土日に出た悪いニュースも鑑みて決めたのかも知れないが、このタイミングでコロナショックを収めて市場を一気に反転させようと目論むならパウエル議長は凄腕の相場師でしょう。
(身の丈で出来ないことはやるなって意味ね!?)

残念ながら週明けのダウ先物は1000ドル以上下落して第一印象としては緊急利下げが市場に逆効果だったように見えます。
ただ週末に欧米でコロナ関連の悪材料ニュースが出ているので、それに反応した結果大きく下げて
「緊急利下げでさえ」歯止めが掛けられなかったのか?
「緊急利下げしたから」更に市場参加者に動揺を与えて下げを加速させる逆効果になったのか?
についてはそのうち分析記事が出てくるでしょう。

何れにせよ、先週末の10%近い上昇で一安心なんてなる訳もなく「米大幅緊急利下げ」というカードを切ったにも関わらず、今週も市場の乱高下は続きそうですね。
週明けの日経平均を見ると前週末と変わらず17500円前後の推移でとても平穏に見えますが、NY時間では先物が18000円を超えていたので週末を挟んで1000円超の行って来いの結果金曜午後3時の終値とたまたま同レベルで始まっただけです。

パウエル議長は前回の利下げ時に、利下げで感染増加の抑制やサプライチェーンの修復を出来る訳ではないと身も蓋もない市場参加者の代弁をしちゃってます!?
ほな、1%の緊急利下げしてもね?もう弾切れさせちゃうゼロ金利だし。

しかし、とんでもない相場になってしまいましたね。
「リーマンショック後で最大」ではなく「リーマンショックに匹敵」から「リーマンショック超え」へとリスクが拡大していく展開もあり得ると想定してシートベルトを締めた方が良さそうですね。
身構えて弱気になるという意味ではなく、パンチを出すにもまずガードを固めないとあの時のようにやられちゃうかもという危機意識は忘れずに。
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posted by 韋駄天太助 at 10:32 | Comment(0) | 全般共通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年03月09日

野村証券のオンライン強化策はスリーゼロ投信より驚異の信用金利0.5%が強烈!?

野村証券が2月下旬にオンラインサービスの強化を狙った思われる施策を3本立て続けに発表しました。

@外国株式の取扱開始
アメリカ、ドイツ、香港、オーストラリアの各市場に上場の株式・ETFがオンラインで取引できるようになりました。
手数料はネット証券と比較して勝負になるレベルではありませんが、店頭でしか受け付けなかった外国株の注文をネットで出来るようになったのは進歩ですね。

A信託報酬0%の「野村スリーゼロ先進国株式投信」を設定
つみたてNISA専用で2030年までの期間10年という条件付きですが、信託報酬0%の先進国株式インデックス投信を投入しました。
比較的若い層を「オンライン」から「野村証券」へと取り込みたく、その目玉商品として投入したのでしょうね。
全般的に言えることですが、野村はごく一部の商品を他社が追随できないほどの赤字覚悟で投入しますが、大多数の商品は定価が高いという特徴があります。

よって、この商品だけに飛びついて「つみたてNISA」口座を開設しても(そうさせるのが目的)合わせて積み立てたい投信銘柄やその他商品はコストが高くなりがちです。
つみたてNISAだけスリーゼロ100%で10年継続する人が一番いいとこ取りが出来ますね。

この信託報酬0%投信も充分インパクトはあるのですが、私は次の施策に度肝を抜かれました!

B信用取引の買方金利を0.5%に値下げ!
このニュースはあまり目立っていないようですが、ネット証券はどこも歯が立たない驚愕の価格破壊です!
国内株式の信用取引(制度・一般信用)における買方金利を、従来の3.0%から一気に「0.5%」へ引き下げました。
期間限定のキャンペーン価格ではありません。
これは率で言えば、なんと83%の驚愕値下げです!

ネット証券は信用取引の手数料は積極的に引き下げていて野村は高めになりますが、例えばSBI証券の買方金利は2.8%に設定されています。
野村は3%からSBIを下回って来たなんてレベルではなく0.5%まで下げて信用金利の価格破壊を行いました。
手数料は低めに設定して金利で利益を取る作戦のネット証券にはまともに付き合わずに、ガリバーの体力で金利を8割超下げてほら対抗できるものならやってみろとネット証券にぶつけて来ました!?
手数料に目が行き金利は軽視しがちで保有期間にもよりますが、金利水準の方が投資家の懐を直撃します。

約定代金100万円で比較してみます。
野村の信用取引手数料は代金にかかわらず1注文あたり524円でSBIは50万円超の注文で385円
一方、1カ月あたりの金利コストは野村が417円、SBIが2333円になります。
諸経費を考慮せずに取引手数料と金利で野村のコストがSBIを下回るまでに必要な期間はたったの3日!
それ以降は手数料が高い野村の方がトータルはずっと安く、1年間の金利支払いは野村の5000円に対してSBIは2万8千円になる訳ですから比べるまでもありませんね。

逆に言えば、目に見えにくい金利コストは高めに設定しておくことがネット証券にとっては利益の源泉(簡単に言えば、数字に弱い人が意識なく払い続けてくれる)なのですが、野村は投資家目線でとても良心的に(!?)金利コストを83%も値下げしました。
前回のエントリーでレバ投資を戒める内容を書きながら信用金利の値下げに喜んでいるのもアレですが(笑)、だからこそ評価できるポイントでもある訳です!?

また別の機会に書きますが、ここまで信用金利が下がればレバ投信やETFを買わずに野村の信用取引で自作出来そうです。
従来の2-3%の金利では大きすぎて無理ですが、0.5%なら少し前の先進国インデックス投信の信託報酬レベルですからね。
野村のオンライン取引といっても店頭で開設する必要はなく、野村ネット&コールのことでその前はジョインベスト証券と名乗っていた「ネット証券」なのでネット取引だけで完結します。

今のところは静観していますが、野村に追随して信用金利を0.5%まで引き下げるネット証券は現れるでしょうか?
次元の違う驚愕低金利に対抗しないと、信用取引メインの人は結構野村に流れると思いますけどね。
野村スリーゼロより信用金利に目を奪われるあたり、自分も投資家というより投機家なんだろうか!?
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posted by 韋駄天太助 at 11:22 | Comment(0) | 全般共通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年03月02日

コロナショック暴落前の天井サインはリスク軽視の米国レバレッジ投資大人気かな!?

いやー、なかなかに激しい暴落となりましたね。
リーマンショック以来の記録もいくつか更新しているようですが、確かにリスクを無視するかのように天井を付けに行った後の急転直下急落は当時を彷彿とさせます。

一年以上のコツコツ利益を一週間足らずでドカーンと暴力的に吹っ飛ばすのが相場ですね。
暴落前にNYダウは史上最高値を更新してマスクもせずにこの世の春を謳歌していた訳ですが、後出しジャンケンにはなりますがコレは天井のサインかなと感じていたことがありました。
天井をピンポイントでは当てられませんが、そろそろ不味いだろと感じることはあります。

でも、ビットコインの時も実際の天井は予想の2倍3倍上までバブルが膨らんだし、なかなか当たるものでもありません。
天井サインと感じていたのは何かと言うと・・・米国株レバレッジ投資の大流行!?

ただ従来の天井サインと異なるのはど素人が群がっている訳ではなく、ある程度の経験ある投資家がリスクを過小評価して儲かるのが当然の如くレバレッジ型投資に飛びついているように見えました。
SBI証券の先週の米国ETF売買ランキングを見ると、前週に引き続きTECL(テクノロジーセクターの3倍ブル)が第1位です!
おめでとうございます!買うには最悪のタイミングです!
5位にはSPXL(S&P500ブル3倍ETF)が入っています!これも最悪です!

必ずしも一致しませんが、3倍ブルなので連動指数が10%下がればザックリ30%下がります。
では、指数が17%下がれば?答えは資産半減。
では、指数が30%下がれば?答えは9割減で資産が1/10になりますね。
では、指数が33%下がれば?

頭ではわかっている筈ですね?
では、体で本当にわかってもらいましょうかとなるのが世の常です!?

同じくSBI証券の2月度月間投資信託販売金額ランキングで「iFreeレバレッジ NASDAQ100」が全体の14位にランクインしています。
これはNASDAQ100指数の2倍に連動するファンドですが、iFreeシリーズにあるNASDAQ100指数の通常1倍型インデックス投信は20位にもランクインしてないのにレバレッジ型だけ人気を博しているって異常ですよね。
因みに13位は「eMAXIS Slim全世界株式」なので、ナスダックのレバレッジ2倍型はそれと同程度売れている異常な人気状態です。

人気があるのには理由があって、「iFreeレバレッジ NASDAQ100」の1年トータルリターン(71.73%)はSBI証券が扱う全投資信託の中で断トツ1位に輝いています!
因みに1倍型の「iFreeNEXT NASDAQ100インデックス」の1年トータルリターン(34.72%)も全体15位の好成績ですが然程人気はありません。

最初から35%のリターンとわかっていれば、レバ2倍で70%に増やした方がそりゃお得ですわね。
でも、当たり前ですがマイナス方向に行っても損失は2倍、3倍ブルなら損失3倍になるけど本当にわかってやっているのか?と試されている局面だと思います。
別にレバレッジ投資を否定してないし自己責任ですし、自分の取れるリスクの範囲内で適度にやる分には(適度でなくても自分が困る訳ではないし)全然問題ないと思っています。

でも、逆指標としてはTECLが米国ETFの中で本邦投資家に一番売れている異常な状況とNYダウが天井を打ったことは無関係ではないと思います。
対岸の火事と舐めていたパンデミックリスクも米国に襲い掛かり、暴落の震源地は中国から米国に移り、暴落はなぜか大震源地のNYから世界へと波及しました。

ということで、何度でも噛みしめたいバフェットの言葉。
「潮が引いた時に、初めて誰が裸で泳いでいたかわかる。」
TECLやNASDAQレバ投信を買うのはいいけどその前にパンツを履いたのかと!?

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posted by 韋駄天太助 at 00:47 | Comment(0) | 全般共通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする