2020年04月27日

落ちるナイフは掴むな!底は確認してから買え!って良識はコロナショックでも実践に役立たず!?

「落ちるナイフは掴むな」と言われますが、深い谷の入り口を押し目と勘違いして喜んで掴みにいくと傷は深くなるので戒めとしてはまあ賛同します。
でも、いつも思うのですが「底は確認してから買え」って言われても、まず第一に底をどうやったら確認できるのかという大難題があり、極めて真っ当なことを言っているようですか「ちょっと何言ってるかわからない」とサンドウィッチマン風の返しをしたくなります!?

コロナショックのまだ最中である今のタイミングではこの難題を考えてみる良い機会だと思いますけど、さて大天才や希代の相場師はいつどこでどうやって底を確認していつどこでどうやって買いを入れたのでしょうか?
もし、まだ底入れを判断出来ないと考える人は未来のいつ時点で判断出来るのか?

今回のトレンドを振り返っても、NYダウが30000近くの高値から18000付近まで歴史上例を見ないスピードで崩落して、下げ止まった後は反動も大きく23000付近まで一気に戻して、それに対する反動でまだ少し下落した後は右肩上がりで現在24000弱の横ばい推移して落ち着いている感じがあります。
下落幅の半分は既に取り戻してしまい大バーゲンセールは終了していますが、既に底は打ったと断言できるのでしょうか?

それなら今も続く小バーゲンセールが終わるって上昇する前にしこたま買えばいいのですが、普通は既に半値も戻してしまったという心理面と共に二番底に向かうかもという恐れで今も買えないと思います。
また、底を確認してから大バーゲンセールに参加するためには、18000アラウンドで反転した直後の数日で買う必要がありますが、落ちるナイフを恐れる人があの反転で下げ止まったと判断してすぐさま買いを入れるとは考えにくい。

結局、底を確認して安心して買えるタイミングなんてどこにもないんですよ!?
底なんて数年後にチャートを確認してわかることで、コロナの直接被害は落ち着いて来たとしても実体経済への影響は長く残るかも知れないし、3月の一番底を今後割ることが絶対ないとは誰も言い切れないはず。

じゃあどうするの?って正解はなくて、自分に合ったやり方を模索する他ないと思います。
少なくとも私は一番底を付けた後に上昇されると、セコイ性分からダウ18000で日経16000で買う大チャンスがあったのにもうダウ24000と日経20000って高くてアホらしくて買えないし、二番底に向かうリスクもあるから見送りとなり結果ここから右肩上がりで上昇されると一切手が出ずに傍観することになります。

それを事前にわかっているので、底に至るまでの大暴落の過程で資金配分を一応考えながら価格レベルで判断して落ちるナイフを掴みに行きます。
結果、一番底を付けてから買っても間に合う価格レベルになることもありますが、性格的に反転後はその価格で買いを入れられないことはわかっているので、それでいいんです!

「底を確認する術はないと思って暴落の中で納得価格を買え!」ですが万人に共通する正解ではないけど、チンプンカンプンな「底を確認してから買え!」という役立たない良識より自分にとっては実践的でマシなんですよね!?
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posted by 韋駄天太助 at 13:27 | Comment(0) | 全般共通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年04月20日

コロナショックというガイアツが日本に与えるポジティブな面を考えよう!

市場に大きな影響を与えているコロナショックは多くの日本人の日常生活も変えてしまい、直後は見えずに実感のなかったリーマンショックよりも身近に肌感覚で感じられると思います。
日本経済にも世界経済にも大打撃を与えない訳がないことは小学生でもわかります、

個人的にも日本という枠でも元の生活に戻れるのはいつかと不安になりがちですが、こういう時こそポジティブな未来を想像したいものです。
コロナショックという大打撃は日本にとって悪いことばかりではありません。

日本はガイアツ(外圧)がないと変われない国と言われますが、痛い目を見ないと旧来の価値観や慣習や既得権益を手放して自らの意思で主体的に前へ進むことがとても苦手な国だと思います。
残念ながら政治・行政の後手後手対応などはバブル崩壊からリーマンショックを経ても今回のコロナショックで進歩は見られず、世界各国と比べても驚くほどの遅さと能力の低さをまざまざと見せつけられ今後も日本経済にとってのハンデとなり続けるとは思いますが、これも政治に閉じた問題ではなく国民性に起因しているので簡単には変われないとは思います。

でも、日本の弱点を補ってくれるのが時々起こるガイアツで、今回のコロナショックにも振り返れば良かったと思える変化は沢山出てくると思います。
政府が「働き方改革」なんて旗を必死に振っても日本の旧態依然の組織はカメの歩みでしか変わりませんが、コロナショック一発でカメも猛スピードで劇的に働き方を変えざるを得ません。

テレワークを実際にやってみればデメリットも小さく効果も大きいことがわかれば、コロナ後も在宅ワークが当たり前の世界になるかも知れません。
そうなると仕事の評価はアウトプットでせざるを得ないので、評価する側の能力も極めて低いから会社に毎日ダラダラ遅くまで残って仕事してる振りをして上司が先に帰るのを待つなんて人生の無駄をしながら過ごす必要もなくなり体も心も健康になるかも知れません!?

また、「低遅延」「多接続」「大容量」5Gを利用したサービスが望まれ進展するでしょう。
日本の組織って放っておいたら百年後も平気でFAXの送受信して疑問に思わず世界から取り残されてしまいますからね!?
診療報酬が低いからと導入が進まなかったオンライン診療もコロナがやらざるを得ない環境を作り出してくれたことで今後は当たり前の世界になっていくかも知れません。
人口減少社会になっても東京一極集中は続く歪な構造でしたが、大手町丸の内や新宿に毎日通勤する必要がなくなり密を避ける為にも、より郊外へより地方へと逆回転するかも知れません。

日本に限りませんが、大気汚染が解消されて空が青くなります。
もう起こってしまったので嘆いても仕方なく、転んでもタダでは起きないと「世界恐慌以来の危機」(?)を利用してやろうとする逞しい個人や組織が日本にも少なからずあることでしょう。

もうなんとか災いを恵みに変えるしかなく、その努力と知恵が未来を分けるのかも知れません。
危機が大きければ大きい程、日本が大きく変われて前に進めるチャンスだと部分的には期待したいものです。
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posted by 韋駄天太助 at 12:20 | Comment(0) | 全般共通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年04月13日

米国始め主要国のほぼゼロ金利政策により「くりっく株365」の金利相当額も消滅!?

くりっく株365はCFD取引なのに金利相当額がずーっとゼロとなる夢の時代がありました。
2017年末までは外国株価指数にも円金利(日銀により決定された無担保コール翌日物誘導目標)が適用されていたので、米国が利上げをしてもNYダウの保有に一切金利コストは掛からないという不思議な商品でした。

しかしながら、それ以降は現物価格との価格差解消を理由として各々の対象指数の外貨金利(先物市場価格から取引所が算出する金利)を適用することに変更されました。
この変更により当時はNYダウに適用される金利が円金利0%から米国金利の約1.6%へとコストアップになったので長期保有作戦は難しくなりました。

それ以降も米国は金利を上げ続けたので金利相当額は増える一方で年間ベースで2%台のコストはつい最近まで発生していました。
ところが、コロナショック対応で米国始め主要国が政策金利をゼロ近くまで一気に引き下げて来たので、CFD取引なのにまさか夢の「くりっく株365」金利相当額オールゼロの時代が再来かと期待しましたが、・・まだそこまでは至っていないようです。

くりっく株365で今週分に適用される金利は事前に公表されるので見てみると。
NYダウ ▲0.08%、独DAX ▲1.18%、英FTSE100 3.16%
であり、マイナスの場合は金利相当額ゼロになるので今週は日本を含めて3指数の適用金利がゼロとなるはずです。

英国だけ突出して高いのですが、政策金利はコロナ対応で0.1%まで引き下げているので市場の混乱が落ちつけば「くりっく株365」の適用金利もほぼゼロまで落ちてくるのではないかと期待できます。
NYダウも3月のゼロ金利政策導入後も適用金利が2%を越えている時もありましたが今週はマイナスまで落ちています。

独DAXはこれまでもほぼ金利ゼロでしたが月によっては発生する場合もあったので、4指数が長期に渡り全て金利ゼロとなることは期待しない方が良いですが、金利引き上げ段階になるまではくりっく株365で長期ホールドに金利コストを気にする必要はないレベルまで下がって来たと思います。

「くりっく株365」はCFD取引なのに最大デメリットである金利相当額がほぼ発生しない夢の時代再来!?
こうなると長期保有不可となる年1回のリセット導入が本当に残念ですが、手動ロールオーバー等で金利コスト0のメリットを生かしつつ上手く使いこなしたいものです。
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posted by 韋駄天太助 at 12:21 | Comment(0) | 全般共通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年04月06日

コロナとリーマンショックの中国と米国によるウイルス拡散の奇妙な逆相関とデジャヴ!?

トランプ大統領は被害者意識で怒りを込めてコロナウイルスをChinese virusと称しました。
G7外相会議ではポンぺオ国務長官が武漢ウイルスと呼ぶことを提唱し他国に却下されました。

2月の段階では米国が広い太平洋を隔てた中国内で起こっている対岸の火事とばかりに株価は高値を追っていました。
その頃に金融アナリストは訳知り顔て言いました。
医療事情の良くない中国武漢で致死率2%程度のインフルエンザみたいなウイルスを心配し過ぎで先進国には広がらないし広がっても制御できると・・。
でも実際は制御できないのが先進国のイタリア・スペインで次に舐め切っていた米国で拡散し、結果は北京や上海ではなくニューヨークが大変な状況になっています。「事実は小説よりも奇なり」
実際に制御できたのは民主主義が弱く強権を発動できる中国と(少し怪しくなっては来ましたが)自粛で一致団結して統制の取れる民主主義国家では異形の日本でした。

トランプがChinese virusと呼んだので「なるほど」とピンと来てパズルのピースが揃いました!?
今回の現象は12年前に猛威を振るったAmerican virusと拡散の仕方もリアクションもソックリなんだな?
敵が目に見えずに脅威とリスクの大きさを推し量るのが難しく株価の大暴落を招いた点も。
ただ、(適切な言葉使いでないことは重々承知の上でトランプに合わせて)加害者と被害者が入れ替わり、ベクトルの矢印の向きが逆になっただけで・・。

当時は米国のウォール街がサブプライムローン証券というウイルスを金融市場経由で世界中にばら撒き拡散することでリーマンショックに繋がりました。
人が媒介となり制御が難しい(異論はあるだろうが)「天災」のパンデミックとは異なり、米国の金融機関が生み出した悪意に満ちた「人災」の金融商品だっただけにまさに金融市場に撒き散らした加害者側のアメリカンウイルスと呼ぶに相応しい。

リーマンショック後に中国が打ち出した4兆元(約60兆円)の景気対策は世界の危機を救ったと言われましたが、中国自身は債務の膨張や不動産バブルの後遺症に長く苦しみました。
一方、アメリカンウイルスを撒き散らして100年に一度の金融危機を起こした米国は中国需要にも助けられながら一早く景気を回復して、ウイルスを撒き散らされた国々より株価の上昇も早く大きく、その後の12年間も世界の経済と株価をリードしました。

うん?これは
@ サブプライムをコロナに置き換えて
A 米国と中国の立場をひっくり返して
B ベクトルの矢印を逆向き
にしたら12年後に再現されたデジャヴではないか!?

中国武漢から始まったコロナウイルスはまず中国株の暴落を招いて、その後世界に拡散して太平洋を越えて米国で感染が始まると米国株を中心として世界的な歴史的大暴落を引き起こしました。
しかしながら、中国内では比較的上手く抑え込めたので火元にもかかわらず上海株価指数はコロナショックで10%程度しか下げていません。
(元々米国のように株価が上昇していないから下げも小さいという面もある)

一方、ウイルスが猛威を振るったのは金融アナリストの見識も虚しく欧米先進国でした。
米国は2兆2千億ドル(約230兆円=リーマン後中国の約4倍規模)の経済対策を打ち出して株価の大暴落も一旦止まりました。

ほら、リーマンショック時とそっくりのデジャヴですね!?
そうだとすれば、バックミラーを見ながら先行きを想像するヒントになるかも知れません。
リーマン時の米国と同様に、中国がChinese virusを世界に巻き散らしておきながらパンデミックリスクから世界でも一早く脱して立ち直りそうな気配は「不思議なこと」に既に見えています。

今後もリーマン時とそっくり逆相関のトレンドがもし続くなら、米国の景気対策で利を得るのが中国で、米国はリーマン後の中国と同様に巨額経済対策による債務やバブルに苦しむ時期が長く続くとバックミラーには書いてあります!?

未来がわからないのは当たり前ですが、少なくとも大きなショックの前後で以前の世界やトレンドにそのまま戻りその延長線上で未来が展開していく訳ではないことはAmerican virusで学んで、Chinese virus後の世界についても考えてみるべきかも知れませんね。
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posted by 韋駄天太助 at 11:25 | Comment(0) | 全般共通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする