このファンドは、NASDAQ Q-50指数(円ベース)の動きに連動した投資成果を目指します。
と言われてもわかりませんが、
「NASDAQ Q-50指数は、将来的にNASDAQ-100指数への組み入れが見込まれる企業のパフォーマンスを追跡するために設計された時価総額加重型の株価指数です。
NASDAQ Q-50指数は、時価総額でランク付けされた50社の株式で構成されており、コンピュータ・ハードウェアおよびソフトウェア、電気通信、小売/卸売業、バイオテクノ
ロジーなどの業種グループの企業を反映します。」
ということでザックリ言えば、NASDAQ市場から上位100銘柄を除いて将来NASDAQ100指数に入るまで育つと有望視される50銘柄を組み入れたインデックスファンドですね。
GAFAMはおろかテスラもネットフリックスも含まれないので、相当詳しくない限りは本邦投資家にとってロク?クラウドストライク?トレードデスク?と上位3銘柄の名前を聞いてもイメージが湧かないのではないでしょうか?
日本人にとってはこれらを筆頭に馴染みのない銘柄が50集まっているので、個別株ではなくインデックス投信で分散して買うにはうってつけの銘柄群だと思います。
目の付け所も良いのですが、評価すべきは驚き(!?)の低コスト!
信託報酬は年率0.495%[税抜0.45%]です!(はあ?どこが安いねん?)
絶対値で言えば安くはありませんが、NASDAQ市場の小粒銘柄群にも関わらずNASDAQ100指数に連動するファンドと同率の0.495%に設定されているのです!
同じくiFree NEXTシリーズでTOPIX小型株(一応東証一部上場)を対象とする日本小型株インデックスの信託報酬は0.44%でNASDAQ Q50と大差ありません。
GAFAを含む大型10銘柄だけで構成されるFANG+インデックス投信の信託報酬は年率0.7755%に設定されています。
NASDAQ Q50ならこれより高く設定されてもおかしくないのにNASDAQ100と同率で設定したのは良心的であり非常に低コストと言えるのです!
iFreeはNASDAQ関係のインデックスファンドを既に3つ(レバレッジ型含むと5つ)出しています。
NEXT NASDAQ100インデックス
NEXT FANG+インデックス
NEXT NASDAQバイオテクノロジーインデックス
株価の好調さもありNASDAQ関連インデックスの売れ行きが良くて、NASDAQ Q50をNASDAQ100に並ぶ主力商品に据えたいという意図が信託報酬に表れているのかも知れませんね。
インデックス投信の主要指数は値下げ競争が激しく今更コクサイ指数やエマージングマーケット指数を出したり値下げしても儲かる訳がないという状況になっていると思います。
それは大和アセットのiFreeシリーズも同様であり上記指数連動よりNEXT NASDAQ100ファンドの純資産総額の方が遥かに大きいのが現状です。
そもそもiFree NEXTのコンセプトが「もっと個性的な投資」で「特徴のある成長分野に着目した個性あるインデックスファンドシリーズ」なので、儲けるためにはiFreeではなくNEXTシリーズを強化していくべきでしょう。
大和アセットにはNASDAQに限らず個性的なインデックスシリーズを広げていくことを、他運用会社にも儲からない主要インデックス離れして多様なインデックスファンドを開発投入することを期待します。
そういう意味でも、大和アセットマネジメントがNASDAQ100と同率の低コストでiFreeNEXT NASDAQ次世代50を出してきたことは、インデックス投信業界に変化をもたらす参考でトリガーになり得ることも含めて高評価です!
