2021年01月25日

「iFreeNEXT NASDAQ次世代50」は低コストかつユニークなインデックス投信で高評価!

大和アセットマネジメントが1月13日に「iFreeNEXT NASDAQ次世代50」というユニークなインデックス投信を設定しました。
このファンドは、NASDAQ Q-50指数(円ベース)の動きに連動した投資成果を目指します。

と言われてもわかりませんが、
「NASDAQ Q-50指数は、将来的にNASDAQ-100指数への組み入れが見込まれる企業のパフォーマンスを追跡するために設計された時価総額加重型の株価指数です。
NASDAQ Q-50指数は、時価総額でランク付けされた50社の株式で構成されており、コンピュータ・ハードウェアおよびソフトウェア、電気通信、小売/卸売業、バイオテクノ
ロジーなどの業種グループの企業を反映します。」

ということでザックリ言えば、NASDAQ市場から上位100銘柄を除いて将来NASDAQ100指数に入るまで育つと有望視される50銘柄を組み入れたインデックスファンドですね。
GAFAMはおろかテスラもネットフリックスも含まれないので、相当詳しくない限りは本邦投資家にとってロク?クラウドストライク?トレードデスク?と上位3銘柄の名前を聞いてもイメージが湧かないのではないでしょうか?
日本人にとってはこれらを筆頭に馴染みのない銘柄が50集まっているので、個別株ではなくインデックス投信で分散して買うにはうってつけの銘柄群だと思います。

目の付け所も良いのですが、評価すべきは驚き(!?)の低コスト!
信託報酬は年率0.495%[税抜0.45%]です!(はあ?どこが安いねん?)
絶対値で言えば安くはありませんが、NASDAQ市場の小粒銘柄群にも関わらずNASDAQ100指数に連動するファンドと同率の0.495%に設定されているのです!
同じくiFree NEXTシリーズでTOPIX小型株(一応東証一部上場)を対象とする日本小型株インデックスの信託報酬は0.44%でNASDAQ Q50と大差ありません。
GAFAを含む大型10銘柄だけで構成されるFANG+インデックス投信の信託報酬は年率0.7755%に設定されています。
NASDAQ Q50ならこれより高く設定されてもおかしくないのにNASDAQ100と同率で設定したのは良心的であり非常に低コストと言えるのです!

iFreeはNASDAQ関係のインデックスファンドを既に3つ(レバレッジ型含むと5つ)出しています。

NEXT NASDAQ100インデックス
NEXT FANG+インデックス
NEXT NASDAQバイオテクノロジーインデックス

株価の好調さもありNASDAQ関連インデックスの売れ行きが良くて、NASDAQ Q50をNASDAQ100に並ぶ主力商品に据えたいという意図が信託報酬に表れているのかも知れませんね。

インデックス投信の主要指数は値下げ競争が激しく今更コクサイ指数やエマージングマーケット指数を出したり値下げしても儲かる訳がないという状況になっていると思います。
それは大和アセットのiFreeシリーズも同様であり上記指数連動よりNEXT NASDAQ100ファンドの純資産総額の方が遥かに大きいのが現状です。
そもそもiFree NEXTのコンセプトが「もっと個性的な投資」で「特徴のある成長分野に着目した個性あるインデックスファンドシリーズ」なので、儲けるためにはiFreeではなくNEXTシリーズを強化していくべきでしょう。

大和アセットにはNASDAQに限らず個性的なインデックスシリーズを広げていくことを、他運用会社にも儲からない主要インデックス離れして多様なインデックスファンドを開発投入することを期待します。
そういう意味でも、大和アセットマネジメントがNASDAQ100と同率の低コストでiFreeNEXT NASDAQ次世代50を出してきたことは、インデックス投信業界に変化をもたらす参考でトリガーになり得ることも含めて高評価です!
ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村
posted by 韋駄天太助 at 12:36 | Comment(0) | 全般共通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年01月18日

新興国インデックスへの低コスト投資にニッセイ世界株式ファンドをミソに上手く使おう!?

新興国インデックスへの投資はコストが下がったとはいえ、日本や米国・先進国インデックスへの投資に比べるとまだまだ高く年間信託報酬0.2%以上は掛かります。
でも、条件付きですがもっと低コストで新興国に投資する方法があります!

まずメイン材料を1つだけ用意します。
「<購入・換金手数料なし>ニッセイ世界株式ファンド(GDP型バスケット)」
これに各自でお好みのスパイスを振りかければ出来上がりです!(はあ?)

このファンドは国内株式、先進国株式、新興国株式に名目GDP総額比の割合で投資を行い、年1回投資割合を見直します。
という崇高な思想は置いておいて(?)、単なる調理材料なので割合を確認しておきます。
20年6月の設定時で国内6%、先進国54%、新興国40%の割合となり、名目GDPのお蔭で新興国比率がかなり高いのですが、信託報酬は0.1144%であることがミソです!?

このファンドは単に3地域のインデックスをブレンドしただけなので、個々のインデックス投信をこの割合で買えば世界株式ファンドになりますが信託報酬は?
ニッセイTOPIX :0.154%
ニッセイ外国株式 :0.1023%
ニッセイ新興国株式:0.2079%
上記3ファンドを上の地域割合でブレンドすると平均信託報酬は0.1476%となり、世界株式ファンドの方が0.033%分低コストになります。

ニッセイは何故こんなに割安のコストで世界株式ファンドを設定しているのでしょうか?
これは単にライバルとなるeMAXIS slim世界株式と競争上同一コストに設定せざるを得なかったからでしょう。
人気がある同一信託報酬のeMAXIS slim世界株式(オール・カントリー)における新興国比率は直近で約13%ですから、新興国比率がその約3倍となるニッセイ世界株式はサービスコストで設定されているお得ファンドなんです!

実はeMAXIS slimにも世界株式(3地域均等型)があり信託報酬も同一ですが、これは単純に割合が33.3%でコスト的にはオールカントリーよりも有利になるものの日本株割合が33.3%を占めると使いにくいし、新興国も40%のニッセイには劣るので調理材料には使いません。(こちらが好みの方はどうぞお使い下さい。)

ざっくり言えば、単独で新興国インデックスに投資すれば0.2%掛かる信託報酬がニッセイ世界株式を通じて新興国に投資すれば約半額の0.11%で済んでしまうのがミソです!
後は名目GDP比を無視して、自分が好むブレンド割合になるまで3種類のスパイスを振っていきます。
(尚、スパイス部分はニッセイに変えてeMAXIS slimを使うのも同コストなので可)

40%では新興国成分が足りないというアグレッシブな人は新興国インデックスを追加していきましょう。
多くは新興国40%は割合高すぎると感じると思うので、先進国や米国単独のインデックスを追加していき新興国の割合を下げていきましょう。
13%まで下げるならeMAXIS slimオールカントリーを素直に買った方が面倒なく良いと思います。

オールカントリーの比率より高めで新興国に投資したい人は同信託報酬のニッセイ世界株式をブレンドしながら新興国比率40%以上でも以下でも自由自在です!
特に新興国比率を40%以下に抑えたくて先進国インデックスのスパイスを振っていく場合は信託報酬0.10%をメインの0.11%に混ぜていくことになるので平均コストは0.10%に近づいていくことになり人気のオールカントリーより低コストになります!

逆に新興国比率を上げて40%から50%にする場合を考えます。
ニッセイ世界株式に100万円を投資する場合は新興国に40万円が投じられることになるので、スパイスとして新興国インデックスを20万円分追加すると総投資額120万円に対して60万円の50%が新興国比率となります。
実はこの場合にも同じ新興国マザーファンドを買っていることになるのですが、世界株式と新興国の信託報酬に倍近い開きがあるので加重平均すると新興国分の信託報酬は0.1456%まで下がり、全額を新興国インデックスに投資した場合の0.2079%より遥かに低コストで投資が可能になるのです!

これらが新興国投資のメイン材料に「ニッセイ世界株式ファンド(GDP型バスケット)」を使う理由です!
名目GDP比なんてどうでもいいのですけど(!?)、新興国割合が高くても競争上で他社の世界株式ファンドと同コストに抑えていることをミソにして自分好みに上手く料理して、地域別インデックスのスパイス振って好みのブレンドに仕上げると新興国投資を低コストに行えるのです!

名目GDP比でブレンド設定した運用側は意図してないと思いますが、こういう邪道な使い方もあるし投資家の自由ですね!?
(因みに私は日本株比率が邪魔である等の理由で実行していないし今後もやるかはわかりません!?)
ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村
posted by 韋駄天太助 at 12:21 | Comment(0) | 全般共通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年01月09日

いいとこ取りのイケイケ上昇で始まった2021年相場!ダウも日経もビットコインも!?

2021年の相場が始まりましたが凄い勢いで上がっていますね。
上がる理由をとにかく探して少しでもあれば上昇で反応するような「いいとこ取り」の相場が昨年と変わらず続いていますね。

トランプが最後の最後まで失点を重ねてくれたので事前予想に反して民主党が上院でも多数派を奪還してトリプルブルーを達成しました。
上院は共和党が多数派を握ることによりバイデンの反市場的な政策が抑止されるという前提で株価は上昇して来た筈です。
しかし、トリプルブルーを達成したらそれはそれで好感して(ハア?)、NASDAQは一時的に下落したものの結局は世界的に市場が上昇するという「いいとこ取り」がまた再開しました。

これは昨年の大統領選の時にも見られました。
前評判の良くないバイデン当選予想に反してトランプが善戦して均衡し始めるとトランプ再任期待で上昇!
やっぱりバイデン優勢となるも上院は共和党が握り程よく緩和されるとの期待で上昇!
トリプルブルーの可能性が浮上してもそれはそれで大規模な財政政策等良いこともあるとまた上昇!

どう転んでも上昇とまるで好材料を無理矢理探し出し作り出し正当化するみたいなふざけた相場!?
市場が効率的と頑なに信じて疑わない人はこの現象をどう説明するのでしょうね?

NYダウも31000ドルを越えて、日経平均も2営業日で1000円超上げて30年5カ月ぶりの28000円台を付けました。
ビットコインが2020年末に3万ドル一歩手前まで上昇して、年始に3万ドルを超えたと思ったら10日も経たずに4万ドルを越えてしまいました。
昨年12月10日頃は1万8000ドル付近なのでたった1カ月で2倍超ですね。
もう滅茶苦茶ですね(笑)。
数日で50%超下落しても全く驚きません。

年始は少し上げた始まった方が気持ちもそりゃ良いのですが、ちょっと怖いほどの上昇で手放しでは喜べませんね。
例年も年始は資金流入が期待されて上げやすい傾向にあると思いますが、今年は過剰流動性が輪を掛けて異常な上昇を演じているように見えます。

一方でコロナ感染は拡大の一途で日本でも年始早々から首都圏中心に緊急事態宣言が再発令されました。
世界では英国を中心に新種コロナの感染も拡がり始めていますが、頑張ってワクチンを開発したのにそれをあざ笑うかのように登場してくるタイミングは単なる偶然で、人類の英知により早期にパンデミックを抑え込めると期待して良いものでしょうか?
2021年も2020年に引き続き(上昇か下落かを置いておいて)難しい相場になるムードが新年から漂っているように思います。

取り敢えず、「失われた30年」を取り戻す日経の上昇は新年から誠に目出度いですなーと言っておきましょう。
28000円の往って来いで当時生まれた赤ちゃんが俺ももう三十のオッサンで最近は腰が痛いとオヤジギャグをかまし始める程の長い長い年月が掛かりました!?
ここからたった7%上昇すればなんと日経3万円ですが、今月や今年中に見られるのでしょうか?
令和の足場をしっかり固めてゆっくり行こうね、でなけりゃ30年前の3万円台の二の舞でまた失われる!?

今年もお付き合いよろしくお願いします。
ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村
posted by 韋駄天太助 at 23:43 | Comment(0) | 全般共通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする