キャンペーンではなくプログラムとしていますが、予告なく変更又は中止となる場合があるとは注記しているものの期限を明記している訳ではありません。
日経新聞では「顧客層を段階的に拡げて2022年には手数料完全無料化を目指す方針」と報じられているので、プログラムが終了することはなく完全無料化への布石と見て良さそうです。
第一段階としては、手数料減収となる影響も小さく掴めば今後何十年とお金を落としてくれる可能性がある25歳以下にニンジンをぶら下げるのは上手い作戦ですね。
嫉妬の対象にもなりにくく、全世代が待ってれば今後2年でSBI証券が国内株手数料は完全無料化してくれる筈だと良いニュースとして捉えれらます。
この報道を受けてSBIホールディングスの株価は下げましたが(笑)、懸念しているのは安売り減収だけではなく業界の競争激化でネット証券関連株は総じて弱含んだようです。
市場の懸念通りに松井証券と岡三オンライン証券が多少の違いはあるもののSBI国内株手数料25歳以下実質無料への追随を直ぐに発表しました。
楽天証券はまだ方針を発表していませんが、SBI証券は楽天証券が後ろから迫ってくる足音に焦りを感じたのもこのプログラム開始に繋がったと思います!?
このプログラムを「600万口座達成記念」と銘打って始めています。
前々回のエントリーでも書いた通りに楽天証券も昨年12月に500万口座を突破して現状は600万口座に迫っているものと推測されます。
私のこの時に楽天モバイルとの相乗効果による口座数増と推測しましたが、それをほぼ確実にする情報がありました。
楽天銀行は今年1月に国内ネット銀行初の1000万口座を突破しましたが、中の人によると「楽天グループからの送客が非常に強く口座数が伸びている」「通常は1月が口座数伸びのピークだが今年は勢いが2月3月も続いている」とのこと。
グループのどこかは言及していませんが、楽天証券も同様に2月3月も口座数が伸びていたことを勘案すると、同時期に急増していた楽天モバイル新規顧客が銀行や証券も口座開設してくれたお蔭で伸びたと考えるのが自然です。
この時期に楽天証券で口座開設した人の68%が30歳以下で75%が投資初心者だったことも、SBI証券が焦って楽天証券への対抗策として25歳以下に絞って無料プログラムを投入して来た大きな理由だと推測できます。
さて、まだ発表のない楽天証券は国内株25歳以下無料に追随するのでしょうか?
楽天証券は積立で大きなポイントを付与して顧客数を伸ばしてきたし、国内株手数料は大事な収入源で収入減は困るのかも知れませんが(?)、まだ上から目線でSBI証券のお手並み拝見と構えられる立場でもないでしょう。
楽天証券も「600万口座達成記念」で始められれば業界の雄に並んだ感もありますが、そんなに先でもないのでしょうけどね?
楽天証券の対抗策と600万口座突破時期にも注目です!
