2021年05月31日

マネックスの米国株定期買付サービスは為替無料とETF買付応援と組み合わせれば無敵だが?

マネックス証券が6月上旬より米国株取引における定期買付サービス(配当金再投資・毎月買付)の開始を発表しました。
詳細はまだ明らかではありませんが、対象はETF含む取扱銘柄全てで、

配当金再投資サービス:配当金が出た際にその金額を上限に買付可能な最大株数を自動で注文
定期買付サービス(毎月買付):指定した日付(ボーナス月も可)に設定金額を上限に指定銘柄の買付を自動で注文
が可能となります。

便利になるのは良いことですが、投資信託とは異なり定期買付はもちろんのこと配当金再投資であってもその注文に対して取引手数料が掛かります。
また、定期買付サービスなら通常は為替手数料(片道25銭)も掛かります。
しかしながら、マネックス証券が米国株取引で提供する2つの優遇サービスと組み合わせることで大きな威力を発揮するかも知れません。

●USAプログラム(米国ETF買付応援プログラム)
他社も対象銘柄は異なるものの同種のサービスを提供していますが、マネックスも特定米国ETF9銘柄の買付手数料(税抜)をキャッシュバックにより実質無料としています。
(徴収された消費税分が返って来ないことには注意)

VT、VTI、VOO、IVV、SPY等知名度のあるETFのみならず、ウィズダムツリー インド株収益ファンド(EPI)という変わり種も買付手数料キャッシュバック対象です。
配当金再投資であっても定期買付であってもこのプログラムが適用されると予想されるため、対象ETF9銘柄であれば買付時の取引手数料を心配する必要はありません。
(繰り返しますが、税金分は取られるので完全無料ではない。)

●マネックス独自で米ドルへの為替手数料無料を継続中!
マネックス証券は円から米ドルへの為替手数料(買付時)を当面0銭(無料)としています。
恒久的措置ではなく定期的に見直すことにしていますが、2019年7月から2年近く継続しています。
次回の見直しが6月にありますが、定期買付サービスは開始するタイミングで有料に戻すとは考えにくくまだ継続する可能性が高そうです。

簡単に恒久的無料を打ち出せるならこんなやり方はしないので期待は禁物(いつ片道25銭に戻ってもおかしくないと考えながら飛びつくべき)ですが、ドルから円への為替手数料はしっかり25銭取るのでいつかは往復して何十年後でも為替手数料を得られると考えるなら恒久無料もあるかも知れません!?

当面は円貨からの定期買付でも為替手数料が掛からない、期間限定ではないプログラムとして特定9ETF銘柄なら買付時の取引手数料も掛からない。
例えば、VOOを定期買付すれば手数料がほぼゼロ円(厳密に言えば取引手数料の消費税分だけ支払い)で積み立てることが出来そうです。
出口では売却にも為替にも手数料が発生しますが、入り口ではほぼ掛からずにVOOに掛かる経費だけが毎年のランニングコストになるだけで配当金も設定しておけば出る度に自動で再投資してくれる。
インデックスファンドの積立よりも有利になるかも知れませんね!?

マネックス証券は正直国内株手数料が高めで競争には参加していないし、米国株や中国株の外国株取引で差別化してSBIや楽天に勝ちたいところでしょう。
ここは思い切って買付時の為替手数料恒久無料化を打ち出せばリードを取れると思いますが、そこが大事な収益源であることも確かでしょうね。
何れにせよ、他社に先んじた「米国株取引における定期買付サービス」への取り組みを評価します!

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posted by 韋駄天太助 at 11:09 | Comment(0) | 全般共通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年05月24日

楽天証券600万口座突破で首位奪取間近!2強時代到来もSBI追随姿勢に変化あり!?

楽天証券が5月19日に600万口座到達をプレスリリースしました。
SBI証券は3月22日に600万口座を発表しているので約2カ月遅れでの到達になります。

しかしながら、SBI証券の500万口座達成は2020年2月で楽天証券は同12月で10カ月遅れなのでペースアップ。
別の観点で見ると、500万口座から更に100万口座増やすまでに要した期間はSBI証券の1年1カ月に対して楽天証券がたったの5カ月です。
楽天の猛追ぶりがわかるし、このペースが続くと仮定すれば700万口座達成は楽天証券が追い抜いてSBI証券より6カ月も早く達成することになりますが?

以前のエントリーでも書きましたが、今年に入ってからの急伸は楽天モバイル契約者の増加による要因が大きく先着300万人まで1年無料キャンペーンが押し上げた面もあります。
プランの段階性料金移行により最低なら無料で使い続けられるし、iPhoneの正式取扱いによるプラス要因もありますが以前のペースで契約者が増えることはしばらくないと思います。

それでも楽天証券が口座数でSBI証券を追い抜いて逆転し、ネットのみならず店頭も含めた口座数で証券会社No.1の座に就くという下剋上が起こるのは時間の問題だと思います。
ネット証券の雄であるSBI証券に楽天証券が並んで2強になることは利用者にとっても競争上喜ばしいことだと思います。

しかしながら、楽天証券にとっては常にSBIの後塵を拝する二番手意識が消えるということも意味します。
SBI証券は最早追いかけるべき「坂の上の雲」ではなく対等なライバルという意識に変わりなす。
従来は基本的にSBI証券が値下げや条件緩和を行えば楽天証券は即追随する姿勢を貫いていました。
自らの方がSBIより弱く下の立場と認識していれば、1つでも条件で負けるのは致命傷になりかねないからです。

ところが、SBIが手数料無料となる取引金額を1日50万円から100万円に拡大した際は即追随せずに態度を明確にしないまま結果追随するまでにかなりの時間が掛かりました。
収入源として失いたくないという考えと共に、もう何もかも追随しなくても顧客からの支持は得られんじゃないかという思いもよぎったのかも知れません?

更には4月下旬からSBI証券が「600万口座口座達成記念」として「20-25歳国内現物手数料実質0円プログラム」を開始しましたが、松井証券など即追随する他社が複数あったにも関わらず楽天は即追随せずに未だ態度を明確にしていません。
楽天証券がまだ500万口座なら即追随していたかも知れません。

もうSBIが追い掛けるべき雲ではなく、全ての条件で負けない戦略を取る必要がないと判断したかも知れません。
ということは、25歳以下のみならずSBI証券が目指す手数料完全無料化にも追随せずに別の強みで勝負を挑むという可能性があります。
楽天カードによる投信積立でSBIより多くを還元して条件は勝っているのだから、株式取引手数料は有料のままで条件は負けてもSBIと対等に戦えると?

双方に特徴や強みがあれば利用者としては使い分ければいいだけなので、二強が互いを意識しながら顧客の支持を得る努力を続けてくれれば決して悪いことではないと思います。
今後も二強を中心としたネット証券各社の健全な競争に期待します!
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posted by 韋駄天太助 at 11:22 | Comment(0) | 全般共通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年05月17日

セルインメイ?ダウが35000一瞬超えもインフレ懸念で軟調!日経はセルインフェブ!?

NYダウは年明けからほぼ右肩上がりで1月下旬に30000近辺まで下げた後は4月中旬に34000に達して、5月上旬まで横ばい推移した後にまた急加速して5月10日には場中で35091の高値に到達してしまいました。

その後は米4月CPIが4.2%に達したことが判明してインフレ懸念から34000を割れる展開となり今は少し持ち直したところ。
5月10日の35000が山の頂上に見えなくもないですが、これが所謂セルインメイでしょうか?

ところで、ダウが3万台でイケイケ上昇しているのが30数年前の日経平均3万円台とダブって見えるのは私だけですかね?
(いやその頃に一般ニュース以外で株価を見てないし、ましてや売買もしてないけど)
ドルと円の違いはあるしPERも当時の日経平均のような異常値ではないのですが、コロナショック前が30000万弱、ショック後に30000に到達したのがバイデン勝利後の昨年11月から12月、そこから5カ月で35000到達ですからね。

ダウの38985ドル到達も今年の視野に入ってしまいますね!?
まあ、ダウにとって円ベースで30年前の日経平均最高値は知らぬ存ぜぬ、だから何?でしょうけど・・。

4月CPI上昇は一時的な要因が大きく長期化しないという見方に同意して、市場は一応落ち着きを取り戻したようですが、わかったものではないと思います。
ここから直ぐにまた崩れないとしても、6月の5月CPI発表も緊張を持って見守られるでしょう。

日本では「セルインメイ」が「情けは人のためならず」と同じくらいに間違った解釈が堂々と受け入れられてしまいましたね!?
「5月に暴落があるから気を付けろ!」という意味ではなく、「6月から8月の軟調相場に備えて5月に売って手仕舞っておけ」という意味ですね。

その後は、「相場なんか見ずに夏休みのバカンスでも取って9月に戻って来たら売った時より値下がりしてるから買い戻せ!これだけでアホでも儲かる!」と続きます。(一部はかなり意訳)
だから、セルインメイが今年も正しかったかは9月になるまでわからないのです。

「今年前半も5月は高い」までは正しく、4月以前に売ったら損をしたことまでは当たっていますね。
ファンダメンタルズは反映したのか、日経平均はセルインフェブ(Feb=2月)でしたね!?

2月16日の30714円が終値ベースの今年最高値です。
この時のNYダウは31500ドル近辺でした。

ドルと円の違いはありますが、今は日経平均がダウに7000の差を付けられてしまいましたね。
その後のNYダウが右肩上がりでいかに強いか、日経平均が右肩下がりでいかに弱いかを如実に表していますね。

日経平均にセルインメイは通用しません!?
5月ではなく2月に売れ!
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posted by 韋駄天太助 at 11:34 | Comment(0) | 全般共通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年05月10日

マネックスカードは投信積立のみならず普段使いでも1%還元でなかなか良さそう!?

マネックス証券は投信積立のクレカ決済によるポイント付与サービスを始めることを公表していましたが、「マネックスカード」の申込受付を5月19日から始めるようです。

発行主体は業務提携関係にある新生銀行グループのアプラスです。
マネックスは3つのポイントをアピールしています。

●初年度年会費無料(積立により次年度以降の550円も実質無料?)
初年度無料はどこでもやっているのであまりアピールにもならないとは思いますが、ポイントは実質永年年会費無料になるかも知れないことでしょう。
当然このカードを申し込む人は第一に投信積立のポイント還元を受けることが目的であり、年1回の利用を気にすることなく毎月積み立てに利用するでしょう。
投信積立は利用にカウントしないとの注意書きはないし、そのような扱いをするとも考えにくいので実質永年年会費無料と考えてよさそうです。

●即時出金サービスが月5回まで実質無料
1回の利用で330円掛かる「即時出金サービス」が月5回までキャッシュバックされます。
個人的には響きませんが、通常は翌営業日になる証券口座からの出金を即時かつ無料で行えるのは魅力と捉える人も少なくないかも知れませんね。

●ショッピング利用で1%還元!
これが最大の訴求ポイントだと思いますが、ショッピング利用100円につきマネックスポイントが1ポイント溜まるので還元率は1%になります。
細かい条件はまだわかりませんが、電気ガス等の公共料金でも1%溜まると思います。
年会費実質無料で1%還元のクレカは多くはないので、マネックスカードを投信積立のみならず普段使いでもメインに使うことも出来そうです。
カード自体のサービスではありませんが、マネックスポイントで還元されると絶大なメリットが次!

〇dポイント・Tポイント・nanaco・Ponta・WAON・Amazonギフト券に等価交換!
マネックスポイントそれ自体は株式手数料への充当など利用は限られるのですが、実は上記のメジャーなポイントサービスに等価交換が可能です!
つまり、マネックスカードを100円使えばdポイントやnanacoが1ポイント付与されるのと同じです!
マネックスポイントを電子マネーやポイントサービスに交換してしまえば利用先はほぼ無限にあり消費先で困ることはないでしょう。

これだけ多種のポイントサービスにしかも等価で交換できるクレカはあまりないと思います。
投信積立サービスがなかったとしても、各種有名ポイントに実質1%還元できるマネックスカードは普段使いで選択肢の1つになり得ますね。

投信積立は「今冬以降の提供開始」となっていますが、還元率1%と発表された訳ではありません。
SBI証券に合わせてそこだけ0.5%還元で設定する可能性もゼロではありませんが、普段使いでも1%と頑張っているし楽天に対抗するために投信積立も1%還元で設定すると期待はできますね。

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posted by 韋駄天太助 at 11:47 | Comment(0) | 全般共通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする