NASDAQは昨年11月に史上最高値を付けた後から軟調となりましたが、日本には天井を知らせる見事な逆指標を発揮したシグナルがありました。
勘の良い人は既に何のことかをわかったかも知れません。
私と同じようにそろそろ天井と感じ取った出来事と捉えていたかも知れません。
はい、勿論結果論ですよ。
でも、投資先進国ではなく国民性に偏り(世界に類を見ない異常なまでの同質性)が見られる日本に住んでいるからこそ感じ取れることもあります。
NASDAQの天井をピンポイントでは当てられませんが、日本で加熱し過ぎと感じ取れる出来事は3点ありました。
@楽天が大和を真似てレバナス投信を11月17日に設定
A本邦投資家(というより多数ど素人を含む)におけるレバナス大ブーム
B決して機動的ではない東金取が2月28日にNASDAQ-100をくりっく株365に上場させる
もう何がサインだったかわかりましたね!?
レバナスブームについてはいつ始まったかを定めるのは困難ですが、感覚として昨年下期は「おかしい」と感じる程で@と時期は被るんですね。
11月18日に基準価額10000円でスタートした楽天レバナスは続伸して2営業日後の11月22日に10,322円を付けました。
短い期間ですがこれがこの投信の最高値となり、1月28日には7,244の最安値を付けました。
スタートからは27.5%の下落、最高値からは29.8%の下落になりますね。
NASDAQ総合指数は終値ベースで11月19日(日本時間の20日早朝)に16,057の史上最高値を付けています。
この最高値は週末を跨いで翌営業日の11月22日にNASDAQ投信の基準価額に反映されます。
つまり、楽天レバナスの船出は11月19日のNASDAQ天井を逆シグナルとして予言していたのです!?
勿論結果論ですが、こんなのを1日か2日違いでピタリと当てられる人やサインがありますか?
偶然なのか?必然なのか?
理屈としてはこうなりますね。
楽天は大和レバナスが本邦投資家に人気となり売れているので、猿真似の二番煎じでも信託報酬を少し下げて設定すれば奪えると安易に判断した。
でも既にNASDAQが大きく上昇して過熱しているから本邦投資家が群がっている訳で、それを見て投入を決めて投信を設定するタイミングは天井近くか既に折り返し地点を過ぎていてもおかしくない。
まあ、偶然ではなく必然、或いは天罰と捉えた方が痛い目を避ける役に立つと思いますけどね!?
今回はニッチな商品である筈のハイリスクなレバレッジNASDAQ100の二番煎じですからね。
(いや、天罰は組成して信託報酬を抜けばいい楽天にではなく買った人に落ちる訳ですが・・!?)
皆が買っているから安心する、或いは自分も買わないと不安になる日本人の付和雷同で思考停止のメンタリティーは投資家の資質としては最低最悪だと思います。
レバナス!レバナス!の大合唱に安心ではなく不安を感じる健全さを持つ努力が必要ですよね、多くの日本人にはそれが普通には出来ずに難しいからこそ。
念のため、私はレバナスを否定している訳ではなく自分でも今も保有していますよ。
レバなので買い方や買うタイミング、売却の仕方、ポートフォリオ内のシェア(ほぼゼロになっても立ち直れる範囲か?)、資産の配分等々をしっかり決めておくべきですよね。
レバ投信を買って、持って、祈って、強欲で早期に資産を2倍にしたいけど、その含み益より小さい損失であるはずのたかが8割下落も受け入れられないなら手を出すのが間違いですね。
(誰が何故何の為にその祈りを叶えてくれると思うのか全く理解できない!?)
いや、そもそも投資するのが間違いですね。
嘘か本当かは知りませんが、学資保険を全解約して全てレバナスに突っ込んだなんて武勇伝(!?)が聞こえてきたら終わりですわ。(そろそろ天罰落ちると警戒すべき)
さて、2月28日のくりっく株365NASDAQ-100上場の頃はどうなっているでしょうかね?
ここから再度天井を付けに行ってから3月のFOMCを迎えるという予想もしにくいので、むしろ2月末や3月頭は買いの好機になっている可能性はありそうですけどね。
<結論> レバナスは投資家が炒めるモノであって、レバナスに投資家が炒められて(痛められて)はいけないってことです!?
