新ブログ「経済的自由の実践投資備忘録」に引っ越し中です。
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2022年03月28日

SBI証券日計り信用と楽天証券いちにち信用の完全無料化により現物株も完全無料で買える!?

SBI証券が3月1日から一般信用取引「日計り信用」買方金利を約定金額にかかわらず年率0%に引き下げました。
これにより既に無料化されている取引手数料と合わせて「日計り信用」取引が完全無料で行えるようになっています!

ピンと来ない人も多いと思いますが、要はデイトレ向けに同一銘柄を同日内で売買する限りはもう完全無料で取引できますよと条件改定を行いました。
これに対して、楽天証券も同種の「いちにち信用取引」の金利を0%に引き下げてSBI証券に追随したので同じくデイトレ無料が可能となっています。

ふーん、でも長期投資の俺には何の恩恵もないなーと思った方!実はあるんです!
信用取引には反対売買を行って決済するだけではなく、代金を用意すれば現物として受け取ることが出来て、この取引を「現引き」と言いますがSBIと楽天ではこの手数料も以前から無料です。

さて、組み合わせるとどんな事が出来るようになるでしょうか?
日計り信用の対象銘柄である限りはデイトレ無料を利用して完全無料で現物株を購入することが出来ます!

現物でも1日約定代金100万円未満なら手数料無料化されていますが、デイトレ無料を使えばこの上限は関係ありません!
実際に何が非対象銘柄となるのか詳しくありませんが、あってもレアケースだと思います。

例えば、1単元100株で600万円を越えるファーストリテイリング(9983)を楽天証券で確認すると、一般信用(1日)の「売」は不可だが「買」は可能となっています。
よって、手数料無料でファストリの株を手に入れたければ、いちにち信用でファストリを買い建てて当日の15:30までに現引き注文を出すことで手数料完全0円にて現物株を購入できます!
但し、株自体の約定代金として現金600万円超の用意は忘れないで下さい。(笑)

SBI証券は近い将来の株式手数料完全無料化を宣言していますが、実は既にほぼ実現してしまっています。
あくまでデイトレ用のサービスであり、おそらくこのような使われ方は望んでいないので「現引き」使えば・・なんてアピールはしていませんが、日計りで買って現引きすること自体は何も問題がなく、このルートを完全無料にしてしまったのは証券会社ですからね!?

多くの人は現物取引の1日100万円まで無料やETF無料対象銘柄で間に合っていて必要ないかも知れませんが、こういう方法もあることは知っておいて損はないと思います。
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posted by 韋駄天太助 at 10:46 | Comment(0) | 全般共通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年03月22日

DMM株の米国株取引手数料0円はミスリードだが圧倒的に安いのは安い!?

DMM.com証券が米国株サービスを取引手数料0円で開始したのは2018年11月でした。
当時は取扱銘柄が少ないこともあり然程関心がありませんでしたが、改めて見ると安いですね!?

取引手数料自体が完全0円なのは事実です!
勿論カラクリはあって、為替手数料が1ドルあたり25銭かかります。
円貨決済のみなので約定の度に為替手数料が発生して、これがDMMの収益源になります。

約定価格1万ドルで1ドル=120円時に往復売買する場合の手数料を考えてみます。
1万ドルx119.75円 − 1万ドルx120.25円 = 売却益0円 −為替手数料5000円
約定代金120万円(=1万ドル)に対する往復手数料率は0.42%です。

1ドル=100円なら計算は簡単で往復手数料率0.5%になるのですが、円安になればなるほど手数料率は下がって有利になります、
当時から手数料ゼロに見せかけ為替で儲けるとか批判的な見方もありましたが、ブローカーが為替手数料だけ取るなら非課税となるので払う側の投資家ともWin-Winの関係なんですね。

大手ネット証券は横並びで約定代金の0.45%を手数料としていますが、投資家が払うのは消費税込みで0.495%になります。
往復では約定代金に対して0.99%の取引手数料が掛かりますが、為替手数料はこれに外付けで発生します!
但し、
@外貨取引なら売買の都度で為替手数料は掛からず節約できる(税金計算上は都度計算だが架空の話)
ASBI証券なら住信SBIネット銀行を使い数銭の手数料に収める方法がある
Bマネックスならいつまで続くか不明だが為替手数料ゼロを継続中
とDMM株より有利な点も多々あります。

しかしながら、大手ネット証券側の為替手数料を仮にゼロと見做しても往復手数料はDMM株 0.42% << 横並び大手 0.99%でDMMの圧勝です!
更には大手で買付手数料無料としているETFの場合でも売却時には0.495%のコストが掛かるので、DMM株の往復0.42%の方が安い!(1ドル=100円ならほぼ同等)

DMM株は円貨決済のみで取引の都度為替手数料を徴収されるデメリットはあっても、取引手数料自体は事実0円のパワーは絶大なので殆どのケースで大手ネット証券の取引コストを下回ります!

DMMが取引手数料を0にする代わりにDMM米国株で儲けるもう一つの手段が配当金受取時の為替スプレッド「基準為替レートの−1円」設定です。
配当支払いが行われる度に円換算して投資家に受け渡す際に25銭ではなく1円をDMMが抜きます!
えっ1円も?不当な搾取!という印象を受けるかも知れませんが、約定代金に対してではなく配当金に対してなので印象ほどは抜かれません!?

時価評価1万ドルの銘柄で配当利回りが2%で1ドル120円時の手数料を考えます。
1万ドル(時価) x 2%(配当利回り) = 年間配当金200ドル 
200ドル x 1円(スプレッド) = 200円(DMMの取り分)
時価評価120万円(=1万ドル)に対する年間配当金スプレッドコスト比率は0.017%!

配当金から1%近く抜かれたとしても銘柄の時価に対しては0.017%のコストに過ぎません。
高配当銘柄で利回り4%としても年間0.033%のコストなので10年保有で0.33%抜かれますが、これが高いか安いかの判断は投資スタンスによっても異なるでしょう。

DMM米国株の銘柄数も大手ネット証券には劣るものの、個別株1627銘柄、ETF185銘柄、ADR120銘柄と徐々に増えてきました。
ETFも主要な銘柄は揃えているし、新興国の国別指数連動ETFも増えてきました。

大手ネット証券が横並びで米国株取引手数料が高止まりの中、DMM米国株は配当からコッソリ抜くとか為替手数料を表に出さずゼロ円アピールとか非難されようとも、事実として取引手数料ゼロ円のパワーは大きくトータルの取引コストでは大きな優位があり、米国株・ETF取引のブローカー選定において有力な選択肢に加えても良いと思います。
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posted by 韋駄天太助 at 12:29 | Comment(0) | 全般共通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年03月13日

くりっく株365に上場したNASDAQ-100指数を2週間の動きで評価してみる!

くりっく株365でNASDAQ-100指数が2月28日に上場しました。
年初から大分下げた所での船出となったので天井サインとはなりませんでしたが、天井圏なら「買い」の勢いで取引が更に盛り上がっていたことでしょう!?
まだ上場したばかりですがちょうど2週間(10営業日)が経過したので、商品性を評価してみましょう。

私がくりっく株365を評価する理由の1つとしてブラックボックスになりがちなCFD取引で情報を丸裸に開示していることが挙げられます。
上場日2/28に始値13846で船出して2週間後の3/11金曜日終値は13300でした。
下げてはいますが3/11も高値13,872を付けているので、上場日に天井サインは全くないですね!?

【出来高】
1枚あたりはx10円で13万円から14万円の建玉になるので規模的に買い易いと思います。
3/11の商品別出来高を比べると、
NYダウ191,243枚 > 日経225 56,885枚 > NASDAQ100 24,131枚
で早くも3位の座に位置して独DAX/英FTSEには圧勝しています。

ただ枚数で見ると単位も取引額もバラバラであまり意味がないので終値ベースで建玉規模に換算すると、ナス100の取引額に対してNYダウは約20倍、日経は約45倍で1位の規模を誇ります。
日本の取引所なので日経がダウに負けずメンツが保たれているし、ナスがダウの1/20程度の規模ならNASDAQ加熱は見られず健全な状態と言えるかも知れません。
(それでも最近では地政学リスクでボラが激しくホットな独DAXに対してナスが10倍以上の取引規模はあります。)

【適用金利と配当金相当額】
先週のナス100に適用された金利も開示されていますが0.47%です。
実際に10営業日で発生した金利が1枚あたり10円なので、3/11の終値で年間ベースに直すと実際の利率は0.20%になっています。
1週目の金利が0.47%より低かったと想定されることと四捨五入の関係もあるのでこの差はあまり気にしても仕方ありません。
また、今後は段階的に金利が引き上げられていくのでこの2週間における金利実績での将来予測も意味を成しません。

一方、配当金相当額は10営業日で56円発生しているので金利支払いを余裕でカバーできる規模ですが、こちらも年間ベースに直して配当利回りを計算すると1.1%とナス100にしては高めだと思います。
2週間では金利以上に配当金はブレが大きいので参考値ですが、上場後10営業日で発生した金利が配当金でカバーできる範囲に収まっていることは事実です、

【スプレッド】
スプレッドも口座開設なしで東金取のホームページでいつでもリアルタイムに確認できますが、履歴としては開示されていないので私が目視確認した印象です。
スプレッドの最狭で「4」は見ましたが長続きはせずに、「5」は頻度高く発生していたと思います。

くりっく株365はスプレッド固定ではなく複数マーケットメーカーの中で常に最良価格を採用するシステムなので、日本時間は広がりやすいのですがナス100はスプレッド1桁を常に維持していたように思います。
意外にスプレッドは狭いという印象ですが(それでも店頭CFDより広いのは仕方ない)、上場後のサービス期間でのお化粧提示という可能性もあるので継続されるかには一応注意ですね。

【手数料はSBI証券が高い!】
くりっく株365はスプレッドとは別に取引手数料も掛かりますが、これはスプと異なり提供事業者が自由に設定します。
NASDAQ-100指数は意外とばらけたので事業者の選択には注意かも知れません。

auカブコム  ;16円(税込)
岡三オンライン:30円
SBI証券   :50円!

カブコムと岡三はダウと同じ料金設定ですが、SBI証券はダウ30円より上げて50円で設定して来ました!
カブコムの3倍以上の高コストです!
株式手数料等では最安を訴求して率先値下げに積極的なSBI証券がこのような(大した収益源にはならない)ニッチな取引所CFDの手数料でシラーっと高料金を設定するのはあまり印象が良くないですね。
カブコムは頑張ってるやん!
くりっく株365のNASDAQ-100指数取引ならSBIの1/3以下のコストに抑えられます!

【結局取引コストは安いのか?】
どこでいつ取引するかで異なりますが、最安手数料16円のカブコムにて価格13,000でスプレッド「5」の往復取引をした場合で試算します。
[スプレッド] 5x10円 + [往復手数料] 16円x 2 = 82円
建玉130,000円に対する取引コスト率は0.06%になります。(因みにSBIだと0.11%!)
一年持つなら気にする程のこともない取引コストで、CFDで気にすべきはやっぱり今後年間0.4%よりも段階的に上昇していく金利コストなんですよね。

金利上昇基調になるので1倍ならETFや投信に対するコスト優位はなくなりますが、2倍以上の自作レバナスならくりっく株365を使ってみるのも面白いと思います。
証拠金に6-7万円を突っ込んでNASDAQ-100を1枚買うだけの簡単な作業です!?
レバナス投信では希薄になりがちな自分の取っているリスクを可視化する意味でも良いと思いますね。
全部ドボーンもありえることをやっているんだよ、天井圏で自分ホイホイ買えるのかと!?

くりっく株365自体の商品性評価は人それぞれだと思いますが、今回上場されたNASDAQ-100指数に関しては大きな欠点も見られずに新商品として評価できると思います。
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posted by 韋駄天太助 at 23:53 | Comment(0) | 全般共通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年03月07日

auカブコム証券がau PAYカード積立1%還元を発表!auじぶん銀行とセットでマネックス1.1%より得!?

auカブコム証券が3月28日からau PAYカードによる投信積立を開始して1%のpontaポイントを還元すると発表しました!

個人的にはマネックスカードを一旦スルーして待っていた甲斐がありましたが、カード積立は先行者利益が大きいのでこのタイミングで正式発表できるなら2月の段階で概要だけでも告知してマネックスカード申し込みを思い留まらせるアクションを取るべきだったと思います。
(クレカの審査とか証券会社で一旦積立設定したら変更は面倒なので多少条件が良くても切り替えは腰が重くなる。切り替えではなく追加でも毎月何十万円の枠で積み立てたいor積み立てられる人は少数で選択肢から外されるのは最後発のカブコムになる。)

さて、単純に条件だけを1.1%還元のマネックスと比べると優位は少ないように見えますが、0.1%の還元差なら個人的にはau携帯所持の有無に関わらず迷わずauカブコムの積立を選びます!
どちらでも両方でも好きにすればいいのですが、クレカ何枚も作りたくないし迷っている人もいるかと思いますので、参考までに私の選択理由を書いてみます。

@auじぶん銀行とのセットで1.1%還元は軽く上回る!?
どうせauカブコム証券口座とau PAYカードを取得するならauじぶん銀行も開設しましょう。これがマネックスを上回る必須条件です!
証券と銀行の口座を連携すれば金利が0.1%にアップします。
au PAYカードの引き落とし口座に設定して利用があれば0.05%の金利が上乗せされます。
ついでにスマホ決済のau PAYアプリもじぶん銀行と連携すれば更に0.05%金利上乗せで計0.2%の金利になります!

私は楽天銀行の残高300万円超が金利0.1%から引き下げられると発表された後に、口座を増やすのは気が進まないけどauじぶん銀行を開設しました。
auカブコム証券口座はサブのサブで利用して来たし、au PAYアプリは日常利用しているのでauじぶん銀行の金利は現状で0.15%になります。
でも、0.05%の金利の為にクレカを増やすのは気が進まないので積立開始の発表を待っていました。

au PAYカードの取得で0.2%の金利までアップしますが、それとマネックス1.1%還元のどちらがお得でしょうか?
積立の還元率差は0.1%なので毎月5万円を積み立てた場合に貰えるポイント差は年間で600ポイントです。(目の色を変えて小躍りして飛び付く程の還元差ではない!?)
0.05%の金利で税金も考慮して年間税引き後600円の利子を貰える平均残高は、少し計算を簡略化しますが[600円÷0.04%=] 150万円です。

つまり、auじぶん銀行に年間平均150万円以上の預金を置くならマネックスカードよりau PAYカードを取得する方がお得になるのです!
auじぶん銀行も0.2%の金利はau経済圏利用でのプログラムとして付与しているのでいつまで継続されるかは不明ですが、それはマネックスの1.1%還元も同じでしょう。

Aマネックスカード還元1.1%の継続性には疑問!?
楽天証券の事例があるようにグループ連携によるカード積立1%還元でも継続は難しいですね。
何度か書いていますが、マネックスの積立は新生銀行グループとの提携により傘下のアプラス社がマネックスカードを発行することで実現しています。
提携により新生銀行側も条件でかなり譲歩して高還元を実現していると思います。

しかし、SBIによる新生銀行TOBで現行形態での提供がいつまで続くかは疑問で、マネックス証券が同条件で他カード会社と提携して還元率1%のマネックスカードと還元率1.1%のカード積立を続けられるのかも疑問です。
その点、auカブコム証券の積立は還元率1%の継続性は別にしてauグループによるau PAYカードの継続性はまず心配する必要はありません。

B[オマケ] au/UQモバイル特典は使えればかなりオトク!
12か月間の限定ですがカード積立とau/UQモバイルをセットで使うと還元率が最大5%までアップします。
au経済圏連携による上手いt釣りキャンペーンだと思いますが、現状所持していなくても次回乗り換えの選択肢にau/UQが入って来ますね。
簡単に言うと、auなら毎月2000ポイント還元、UQなら1000ポイント還元が1年間だけ適用されます。

一番オトクに使う例を挙げると、還元の高いauではなく料金が安い方のUQで基本データ容量3G/月で税込1628円の「くりこしプランS +5G」を契約します。
これに積立の方で還元1000ポイントが付与されるので、実質628円/月でUQ回線を1年間使えます。
これにau系の自宅ネット回線かauでんきを併用すると「自宅セット割」が適用されて「くりこしプランS」の料金が990円/月まで下がるので、積立還元により実質毎月10円貰いながらUQ回線を1年間使えますね。(笑)

ここまでやるにはau経済圏にどっぷりハマるしかないのですが、auでんきへの切り替えならそんなに面倒はないかな?
モバイル特典はあくまでオマケの限定なので、au PAYカード積立還元は1%以上でも以下でもないことは認識して惑わされない方が良いでしょう。

他にはメリットにもデメリットにもなるのですが、投信保有ポイントはマネックスとauカブコムで異なり一概にどちらが有利とは言えないので、積立銘柄が決まっているか限定されている人は保有ポイントも考慮して選択するのが良いかと思います。

継続性を考えればマネックスの1.1%還元に対抗する必要はなく、auグループの力を借りて1%還元を長く継続して引き下げた楽天やレギュラーカードで0.5%還元のSBIから地道に奪っていくことに注力すべきでしょう。
以前から書いていますが、米国株や1%積立を揃えてもauカブコム証券がメインに選ばれる為には入出金サービスの大改善が必要不可欠なのでそちらにも期待します!
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posted by 韋駄天太助 at 11:53 | Comment(0) | 全般共通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする