くりっく株365でNASDAQ-100指数が2月28日に上場しました。
年初から大分下げた所での船出となったので天井サインとはなりませんでしたが、天井圏なら「買い」の勢いで取引が更に盛り上がっていたことでしょう!?
まだ上場したばかりですがちょうど2週間(10営業日)が経過したので、商品性を評価してみましょう。
私がくりっく株365を評価する理由の1つとしてブラックボックスになりがちなCFD取引で情報を丸裸に開示していることが挙げられます。
上場日2/28に始値13846で船出して2週間後の3/11金曜日終値は13300でした。
下げてはいますが3/11も高値13,872を付けているので、上場日に天井サインは全くないですね!?
【出来高】1枚あたりはx10円で13万円から14万円の建玉になるので規模的に買い易いと思います。
3/11の商品別出来高を比べると、
NYダウ191,243枚 > 日経225 56,885枚 > NASDAQ100 24,131枚
で早くも3位の座に位置して独DAX/英FTSEには圧勝しています。
ただ枚数で見ると単位も取引額もバラバラであまり意味がないので終値ベースで建玉規模に換算すると、ナス100の取引額に対してNYダウは約20倍、日経は約45倍で1位の規模を誇ります。
日本の取引所なので日経がダウに負けずメンツが保たれているし、ナスがダウの1/20程度の規模ならNASDAQ加熱は見られず健全な状態と言えるかも知れません。
(それでも最近では地政学リスクでボラが激しくホットな独DAXに対してナスが10倍以上の取引規模はあります。)
【適用金利と配当金相当額】先週のナス100に適用された金利も開示されていますが0.47%です。
実際に10営業日で発生した金利が1枚あたり10円なので、3/11の終値で年間ベースに直すと実際の利率は0.20%になっています。
1週目の金利が0.47%より低かったと想定されることと四捨五入の関係もあるのでこの差はあまり気にしても仕方ありません。
また、今後は段階的に金利が引き上げられていくのでこの2週間における金利実績での将来予測も意味を成しません。
一方、配当金相当額は10営業日で56円発生しているので金利支払いを余裕でカバーできる規模ですが、こちらも年間ベースに直して配当利回りを計算すると1.1%とナス100にしては高めだと思います。
2週間では金利以上に配当金はブレが大きいので参考値ですが、上場後10営業日で発生した金利が配当金でカバーできる範囲に収まっていることは事実です、
【スプレッド】スプレッドも口座開設なしで東金取のホームページでいつでもリアルタイムに確認できますが、履歴としては開示されていないので私が目視確認した印象です。
スプレッドの最狭で「4」は見ましたが長続きはせずに、「5」は頻度高く発生していたと思います。
くりっく株365はスプレッド固定ではなく複数マーケットメーカーの中で常に最良価格を採用するシステムなので、日本時間は広がりやすいのですがナス100はスプレッド1桁を常に維持していたように思います。
意外にスプレッドは狭いという印象ですが(それでも店頭CFDより広いのは仕方ない)、上場後のサービス期間でのお化粧提示という可能性もあるので継続されるかには一応注意ですね。
【手数料はSBI証券が高い!】くりっく株365はスプレッドとは別に取引手数料も掛かりますが、これはスプと異なり提供事業者が自由に設定します。
NASDAQ-100指数は意外とばらけたので事業者の選択には注意かも知れません。
auカブコム ;16円(税込)
岡三オンライン:30円
SBI証券 :50円!
カブコムと岡三はダウと同じ料金設定ですが、SBI証券はダウ30円より上げて50円で設定して来ました!
カブコムの3倍以上の高コストです!
株式手数料等では最安を訴求して率先値下げに積極的なSBI証券がこのような(大した収益源にはならない)ニッチな取引所CFDの手数料でシラーっと高料金を設定するのはあまり印象が良くないですね。
カブコムは頑張ってるやん!
くりっく株365のNASDAQ-100指数取引ならSBIの1/3以下のコストに抑えられます!
【結局取引コストは安いのか?】どこでいつ取引するかで異なりますが、最安手数料16円のカブコムにて価格13,000でスプレッド「5」の往復取引をした場合で試算します。
[スプレッド] 5x10円 + [往復手数料] 16円x 2 = 82円
建玉130,000円に対する取引コスト率は0.06%になります。(因みにSBIだと0.11%!)
一年持つなら気にする程のこともない取引コストで、CFDで気にすべきはやっぱり今後年間0.4%よりも段階的に上昇していく金利コストなんですよね。
金利上昇基調になるので1倍ならETFや投信に対するコスト優位はなくなりますが、2倍以上の自作レバナスならくりっく株365を使ってみるのも面白いと思います。
証拠金に6-7万円を突っ込んでNASDAQ-100を1枚買うだけの簡単な作業です!?
レバナス投信では希薄になりがちな自分の取っているリスクを可視化する意味でも良いと思いますね。
全部ドボーンもありえることをやっているんだよ、天井圏で自分ホイホイ買えるのかと!?
くりっく株365自体の商品性評価は人それぞれだと思いますが、今回上場されたNASDAQ-100指数に関しては大きな欠点も見られずに新商品として評価できると思います。
にほんブログ村