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2023年02月27日

「節分天井彼岸底」は日本のアノマリーだから日本株にはピタリと当てはまる!?

今年前半は厳しいとの横並び新年予想を覆して株価は好調に推移して来ましたが、2月に入ってから大分ダレて来ましたね。

NYダウの先週終値が32,817なので、昨年12月30日の終値33,147を下回り今年のリターンはマイナスに転じたことになります。
一時は34,000前後を推移し景気後退にも陥らずにインフレも抑制され利上げ予想も頭を打ったと都合の良い解釈で気の早い底打ち判断も喧伝されましたが、さて?

でも、現状は深刻な下落となっている訳ではなく新年マネーが流入して1月に上げやすいのはアノマリーであり、2月に入ってその勢いが衰えたり利確により下落する程度は自然な動きであるとも言えます。

日本では「節分天井彼岸底」と言われるアノマリーがあります。
2月上旬に高値をつけて3月中旬から下旬に安値を付けるというアノマリーですね。
節分も彼岸も世界(ワールド)は知ったこっちゃない訳ですが、米国を中心として世界の株価は大方連動した上下を繰り返すのに、ジャパニーズアノマリーは世界にも通用するのでしょうか?

今年に限って言えば、NYダウが高値を付けたのは1月13日の34,302ドル。
その後に3営業日下落したものの再度右肩上がりを続けて、2月13日に34,245を付けた後に下落しました。
2月上旬にドンピシャ高値ではありませんが、2月1日の終値も34,092を付けて以降は横ばい推移なのでザックリ高値圏であったと言えます。

一方、日経平均は正確に言えば今年の終値高値は2月16日の27,696になりますが、2月6日の27,693もほぼ同じであり、この日は27,821の場中高値も付けているのでチャート上も2月6日の方が今年の天井に見えます。
更にはNYダウと違って1月中にも高値を付けていないし、今年の節分は2月3日なので翌営業日となる翌週月曜日にピタリと高値天井を作ったことになります!?

但し、日経平均は再度円安に振れている影響もあり高値からの下落もまだ小さく、NYダウと違って年初来でもまだまだプラス圏です。
やっぱりニューヨークでは節分に豆を撒いたり恵方巻を食べたりしないのでアノマリーが明確ではないのかも知れませんね!?

さて、アノマリーのお尻も当たって今後約1カ月ベア相場が続くのでしょうか?
専門家皆様の年初予想は「今年前半は厳しく株価は上がらない」が総意でしたね!?

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posted by 韋駄天太助 at 11:11 | Comment(0) | TrackBack(0) | 全般共通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年02月20日

Internet Explorer無効化によりMicrosoft Edgeでe-tax(確定申告)してみた!サヨナラIE!

2月16日に確定申告の受付が始まりましたが、私は昨年までずっとInternet Explorer(以下IE)でe-taxにて電子申告して来ました。
今年の2月14日でIEが完全無効化されて使えなくなったのでブラウザの乗り換えが必要です。
IEの無効化は混乱しないように敢えて確定申告受付直前に設定したのかと思いましたが、これは日本だけでなく世界的に同一の扱いのようですね。
(もしかしたら日本ではIEが長く重要な確定申告のデフォルトブラウザとして使わて来たからという配慮が米マイクロソフトにあったのかも知れませんが?)

乗換先のブラウザはGoogle ChromeではなくMicrosoft Edgeにしました。
どちらでも良かったのですが、年に数回一時期に集中して使うだけなのでメインブラウザのChromeにe-tax用の拡張機能をインストールするより、サブのEdgeに余計なモノを入れることにしました!?

Edgeも数年前からChromiumベースに変わっているので、Chromeの「e-Tax AP」という拡張機能をEdgeにインストールするだけです。
Edge上でインストール時に少し戸惑ったのは「Chromeに追加」というボタンしか表示されないので、日本語を素直に普通に解釈すればこのボタンを押すとEdgeではなくChromeにインストールされてしまうと思うじゃないですか?
で、「Edgeに追加」ボタンはどこだよと探しても見つからずに調べるとどうやら「Chromeに追加」ボタンを押せばEdgeに拡張機能が追加されるとのこと。(日本語おかしいだろ!)
Chromeの拡張機能をEdgeにそのまま流用しているだけなので、GoogleさんはChrome以外に追加するなんて知ったことではないので、「Chromeに追加」を「このブラウザに追加」に読み換えて押せばよいというオチでした。
(この変な日本語のせいで5分はロスしましたが)

IEよりEdgeの方か軽くてサクサク動く感じはありましたが、作成終了までのスピードアップに繋がる程ではなく使い勝手に大きな差は感じませんでした。
途中でファイルを保存する時の挙動がIEとEdgeでは少し異なり、これまでのIEでは「名前を付けて保存」を選べば自分が保存したフォルダ内で何度でも上書きしてくれます。
Edgeではダウンロードするとフォルダとファイル名も選択できずに「ダウンロード」フォルダに「r4syotoku」として保存されました。
二度目の保存では「r4syotoku(2)」でファイルが作られ上書きしてくれずに保存する度にファイルが増えて行きます。
また、別途「ダウンロード」フォルダからファイルを移動させる手間も生じるので、送信後に最終版だけ「ダウンロード」フォルダから移動させた方が良いでしょう。
多分これはIEとEdgeの仕組みの違いによるものでe-taxのせいではないと思いますが、ファイル保存に関してはIEの方が使い勝手は良かったですね。

e-taxに限らずIEは今後使えなくなりましたが、IEでしか表示されないサイトや使えない機能がある場合にはEdge上のIEモードで2029年までサポートされるそうです。
Edge自体はChromeにない利点や機能もあるので、IEモードを含めてサブブラウザとして使い慣れておくと良いと思います。

ここ10年は私にとってほぼe-tax専用ブラウザでしたが、サヨナラIE!アリガトウIE!
Windows OSバンドルの有利さと力技でNetscapeに勝利した日が懐かしいが(いつの話だよ!)、IE終了も「栄枯盛衰」「盛者必衰」「諸行無常」の時の流れですね!?

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posted by 韋駄天太助 at 00:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | 全般共通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年02月12日

SOMPO123 先進国株式は22年にコクサイ指数を約3%上回る!しっかり運用を続けて信頼を築け!

SOMPO123 先進国株式の2022年下期運用状況が1月20日に公表されましたが、参考指数であるMSCIコクサイ・インデックスの▲0.60%に対して△0.72%上回る△0.12%で終えました。
22年通期ではコクサイ▲5.12%に対して△2.90%上回る▲2.23%の騰落率となりました!

ほぼ世界中で株価下落となった22年に円安でのプラス相殺はあったものの、下落率がコクサイ指数より2.9%も小さく済んだということですね。
SOMPO123は情報開示もしっかりやっていて22年下期運用状況の中でデータを示しながら「参考指数が下落する局面では下落幅が抑えられ、逆に上昇する局面では参考指数に若干劣後する傾向がみられます」と自己分析しています。
コクサイ指数の約1300銘柄組み入れに対して、SOMPO123は名前の通り123銘柄と約1/10の銘柄数なので当然騰落率にズレは生じますね。

また、123銘柄に絞り込む際に「信用格付けが投資適格未満の企業の株式を除外する」という方針を取っているので、ジャンク級で初の1兆ドル企業となったテスラを組み入れていません。
一方、コクサイ指数ではテスラが構成比で上位10社に入るので極めて大雑把に言えば、暴れん坊将軍のイーロンマスクj率いるテスラがグイグイ上昇する時期はSOMPO123がコクサイに負けて、テスラが沈み続ける時はSOMPO123がコクサイに勝つことになりますね。
コクサイ指数のテスラ構成比も1-2%と言ったところなので騰落の差をテスラだけで説明できる訳ではないでしょうが、123銘柄に絞り込む際にジャンク級は除外されるので銘柄数は1/10になってもコクサイ指数よりもボラティリティが小さくなり、SOMPO123は上昇時も下落時もパーセンテージがコクサイ指数よりマイルドになる傾向がありそうです。
(これはSOMPO123の自己分析ではなく私の感想です。)

昨年10月にS&PがテスラをBBB(投資適格級)に引き上げたので、現在はSOMPO123がテスラを組み入れようと思えば出来るのかと思いますが、さて運用サイドはどう判断しますか?
昨年1年間で400ドルから100ドル近くまで大暴落したテスラですが、23年に入って反転上昇して1月終わりには200ドル近くまで上昇しましたが、このようなケースでSOMPO123はコクサイ指数に大負けしたのでしょうか?
1月最新の月次レポートを見ると、コクサイ指数△3.86%に対してSOMPO123が△3.85%の上昇で劣後したのは誤差程度の▲0.01%に過ぎません!

コクサイ指数はテスラ大上昇の恩恵がありSOMPO123にはない、比較的NASDAQ指数等のハイテク株上昇が目立った1月ですが、コクサイとSOMPO123のパフォーマンスに有意な差はなかったと言えます!
細かい要因はわかり兼ねますがテスラ1社に騰落率を振り回されている訳でもなさそうで、これまでのところSOMPO123の成績に文句は付けられません!

それにも関わらず、1月末の純資産総額は17億円に過ぎません。
「楽天証券を除く」主要ネット証券でしか販売されておらず、かつ「つみたてNISA」の対象になっていないこともあると思いますが、信託報酬0.077%かつこの順調な成績で純資産17億円は寂しいですね。
24年NISAまでまだ1年近くあるので、今年もしっかり運用して2年の安定実績を示して情報開示もしっかり行って、地道に信頼と安心感を築くしかありません。

MSCIコクサイ指数に連動する高(!?)信託報酬0.1023%のeMAXIS slim先進国株式は純資産約4000億円です。
SOMPOアセットマネジメントさん、投資信託商品として123がslimごときに負ける気はしないよね?
じゃあ、インデックス投信より低コストなアクティブ運用の実力を今年も見せ付けてやりましょう!?
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posted by 韋駄天太助 at 20:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | 全般共通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年02月05日

SBI証券が今年9月までに日本株手数料完全無料化を表明!NISA取り込みの武器にも!?

1月28日に共同通信が「インターネット証券最大手のSBI証券が9月末までに国内株式の売買手数料を無料にすると表明」と報じました!
共同通信発なのでコピペ記事が複数の国内メディアでも乱造されて報じられた訳ですが、既に北尾社長が昨年述べていることに追加事項もなくSBIグループからの発表も特にないので、何故そのタイミングで共同通信が恥ずかしげもなくこんな内容を報じたのか不明です!?

昨年の11月14日のSBIホールディングス決算説明会で既に北尾氏は「来年度上半期に無料化を図る」との方針を示しています。
共同通信が「方針」からほぼ「決定事項」に変わったと裏が取れたから報じたのでしょうか?

まあとにかく多少予定が遅れることはあってもSBIが9月までの無料化を目指して、その方針も揺らがないことは間違いないでしょう。
昨年11月に表明しているのでNISA拡充に合わせた訳でも早めた訳でもありませんが、結果として絶妙なタイミングで一致してSBI証券にとっては顧客獲得にフォローの風になってしまいそうですね。
SBI証券は投信の品揃えもポイント還元もネット証券トップクラスであり(カード積立還元には弱いものの)、加えて日本株取引も完全無料という強みがあれば高い訴求力になります。

楽天証券は昨年6月22日に800万口座達成を発表しました。
SBIグループは22年上半期(9月末)に900万口座達成で楽天証券より多く首位であると強弁していますが、この口座数にはネオモバイル証券やネオトレード証券を含めているのでSBI証券単体の口座数では楽天証券に若干劣る状況にあると推察されます。

そうは言っても預かり資産残高等ではまだ大きな差があり、実質的なネット証券最大手が「楽天証券」ではなくまだまだ「SBI証券」であることは否定できないでしょう。
その業界トップ企業がプライスリーダーであり続けることを譲るつもりがなく手数料無料化に踏み切るのだから、業界他社にとっては堪ったものではありませんね。

北尾氏は「投資家のためだ。つぶれるところも出てくるだろうが、産業の歴史の中で常に起きてきたことだ。」と意に介しません!?
「投資家のため」=「SBIのため」であり、日本株手数料完全無料は「投資家」を競合他社から剥がして、或いは新規素人顧客を取り込み自社サービスだけで完結させて「SBI証券」に集めて金を落とさせるための撒き餌ですね!?
当然日本株だけを売買されても儲からないので投信や外国株や先物・FX・CFDなどにお金を落としてもらって稼ぐ必要があります。

逆に言えばそれが簡単ではない他社はSBI無料化に追随することは大きな減収を招き実行できないが、追随せずにSBI証券に対する優位性を投資家に示すことも難しく、どちらを選択しても茨の道が待っています。
そこで注目されるのが口座数では首位を奪った楽天証券が国内株取引完全無料に追随するか否か?
楽天証券はこれに対する態度を明確にしていないと思いますが、口座数で首位に立ったことで追随せずに「横並び」のSBI証券と勝負する選択をするかも知れませんね。

実際のところNISAも拡充されれば投信販売に今以上に重きを置き、日本株売買では従来通りに手数料を貰うという選択をした場合に多くの投資家が逃げていくとも思えません。
個人的にも現状においてSBI証券でも楽天証券でもETFを含む国内株売買で手数料を何年も取られていないので、SBI証券が完全無料化してもインパクトだけで実際の恩恵はウーン特にないかな?

但し、個人的には投信でもSBI証券は預け残高シェア1位であり、現状NISAもSBI証券で開設しているし、総合力No.1のSBI証券が国内株の完全無料化までやって元気がいいなという印象。
2024年の拡充NISAに向けて顧客取り込みのために各社が値下げやキャンペーンやポイント特典等の施策を打って来ると思いますが、NISAとは無関係に確実にやると表明しているSBI証券の国内株取引手数料完全無料化がNISA取り込みにとっても大きな武器になることは間違いありません。

業界トップを維持してもプライスリーダーを止めて安住しないSBI証券に対抗して生き残るために、楽天証券を筆頭に業界他社の奮闘を期待します!
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posted by 韋駄天太助 at 20:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | 全般共通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする