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2023年06月24日

ニッセイSOX指数インデックスファンドを<購入・換金手数料なし>から信託報酬0.18%って凄い!

ニッセイアセットマネジメントは<購入・換金手数料なし>シリーズとして「ニッセイNASDAQ100インデックスファンド」を3月31日に設定しましたが、信託報酬0.2035%で競合をぶっちぎってくれました。
<購入・換金手数料なし>シリーズはコアでメジャーな指数に連動するインデックス投信に限定するのかと思っていたのでNASDAQ連動を揃えたことは意外でした。

三菱UFJ投信はNASDAQ連動をslimシリーズではなくeMAXISシリーズの中に加えて信託報酬0.4%台に設定して利益を取りに行きました。
ニッセイアセットが『「購入・換金手数料なしシリーズ」は2013年6月28日の設定以来、徹底的に「低コスト」であることにこだわり続けている商品です。』と謳う通りに、このシリーズに加えておいてNASDAQ連動の信託報酬が0.4%台では嘘つきになるのです!?

わざわざ米ドルに換えて米国市場で経費率0.2%の本家QQQを買う必要はないように思えます。
実はニッセイアセットはNASDAQ100よりもっと違和感のあるインデックスファンドを<購入・換金手数料なし>シリーズとして同時にリリースしています。

<購入・換金手数料なし>ニッセイSOX指数インデックスファンド(米国半導体株)

今やNASDAQはダウやS&P500と並んで米国のメジャーな株価指数と言えますが、半導体SOX指数を<購入・換金手数料なし>シリーズに揃えるってもの凄い違和感が!?
『SOX指数とは「フィラデルフィア半導体株指数」とも呼ばれており、半導体の設計や製造、流通、販売などを手掛ける銘柄で構成されています。米国上場の主要な半導体関連30銘柄で構成されている株価指数です。』

で、この信託報酬率が凄い!
同じくSOX指数に連動する米国ETFのSOXXの経費率が0.35%で日本においては競合商品が存在しないにも関わらず信託報酬率は驚異の年率0.1815%!
マイナー指数がNASDAQ100連動を若干下回る安さ!

設定から3カ月足らずで基準価額は12000円を越えているので20%以上の上昇をしたことになります。
(この期間では同時設定のNASDAQ100に若干劣るがほぼ同等のパフォーマンス。)

直近の月間レポートで組み入れ銘柄を見ると、構成比10%を越える1位が今をときめくエヌビディアで2位がAMDです。
そりゃ急伸するわと思いますが、このファンドは時流に乗って生成AI関連銘柄を集めて信託報酬1%以上に設定したテーマ型アクティブファンドではなく、低コストのインデックスファンドです!

ブラックロックが20年運用している米国ETFのSOXXは何故か日本の証券会社では購入できないのですが、このファンドがあれば最早不要ですね!?
とんでもないボラティリティになる3倍レバレッジのSOXLは何故か日本でも買えるのは不思議ですが、ヴァンエック社の異なる半導体指数に連動する米国ETFのSMHなら日本で購入できて経費率はSOXX同等の0.35%に設定されています。
まあ、米国半導体指数に連動するインデックスに投資したいなら日本では「ニッセイSOX指数インデックスファンド」で敵なしではないでしょうか?

ニッセイも時流に乗った訳ではないでしょうが、今更銀行業種に連動するインデックスファンドは出して来ない訳でニッチで限定的な中でも人気化しそうな指数を選んだことは間違いないでしょう。
ということは今後の展開として、<購入・換金手数料なし>シリーズに様々な指数を加えて低コストで提供する可能性が考えられます。
(何故かSOX連動だけ出して終わりってオカシイ!)

コアな指数はパイが大きくても価格競争も顧客獲得競争も激しく儲かりにくいはずですが、他社なら低コストシリーズの外枠でニッチ指数を出して高めの信託報酬で利益を取りに行くところをニッセイは<購入・換金手数料なし>シリーズで頼んでもいないのにニッチ指数も世界最安で出してくるところが素晴らしい!
(他社ならSOX指数連動を信託報酬0.6から0.8%で設定して来るでしょう。)

エヌビディアとかAMDとか個別銘柄はよう知らんけど全体として半導体銘柄の未来を信じるなら低コストファンドで長期積立にも使えるし、数年単位で好不況を繰り返す半導体市況のタイミングが読めるなら安く買って高く売ればいいし、今みたいに生成AIブームでエヌビディアが爆上がりしてるところで乗って降りるという使い方も出来るし、多くの投資家のニーズを満たすのではないでしょうか!?

今後も<購入・換金手数料なし>シリーズに様々な指数を加えていく方針ならニッセイアセットさんには国別の指数を広く揃えることをお願いしたいですね。
(国別になると何故米国と日本だけになるのか?)
ニッセイアセット<購入・換金手数料なし>シリーズでSOX指数連動の次の一手にも期待します!

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posted by 韋駄天太助 at 11:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | 全般共通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年06月18日

SBI新生コネクトでダイヤモンドステージを得たSBI新生銀行の使い勝手は良好!?

6月からSBI新生銀行のダイヤモンドステージ特典を得たので、これまで特にSBI証券との連携で使っていた住信SBIネット銀行をほぼ休眠状態にして代わりに本格的に新生を使い始めました。
従来からたまに使ってはいたのですが、使い勝手の向上もありSBI新生コネクトの裏技秘技(!?)も発見したので最新情報を書いてみます。

●ログインの簡素化
まずはコネクトと関係のないSBI新生銀行を店舗でなくネットで使う場合の使い勝手ですが、SBIが関与した影響か改善が見られています。
具体的にいつから変更されたかはわかりませんが、ログイン時にセキュリティカードの乱数入力が不要となり口座番号・パスワードだけでログイン可能となっています。
個人的には新生を使う上で面倒な最大のネックと感じていたので、この改善は嬉しいですね。
利便性とセキュリティの両立は難しいのですが、ログイン時に都度異なる3つの乱数をカード見ながら入力させられると手間で多用する気にはなりません。

●振込の使い勝手はスマホ認証により最高位に!?
同様に振込の際もセキュリティカードによる3つの乱数入力を求められたのですが、5月28日から廃止されて「スマホ認証」「SMS認証」「電話認証」の3種類を選択できるようになりました。
私はよく読まずにどうせ住信SBIと同じ方式だろと「スマホ認証」を選択してSBI新生銀行アプリをスマホにインストールしたのですが、で?スマホ認証はどうやって使うの?となり読み直しました。
SBI新生のスマホ認証には銀行アプリは不要だと?
銀行アプリではなくシマンテック社のVIP Accessというアプリをインストールして認証を行います。

入れて使ってみましたが、これまで私が体験した銀行振込の使い勝手の中では最高位の利便性です!
例えばPCでログインして振込先を選んで金額を入力して「次へ」を押して内容を確認した後に「実行」ボタンを押すとスマホにプッシュ通知が来るので「承認」を押すだけで振込が完了します。
アプリを立ち上げる必要もなく、速ければ振込の手続きをログインからログアウトまで1分程度で完了させられます。
振込頻度が高くなければ余計なアプリを入れずにSMS認証、固定電話に自動音声で掛けてもらい読み上げられた数字を入力する面倒な電話認証も選択可能です。

尚、間違えて使った銀行アプリの使い勝手はイマイチでしたね。
私は普段持ち歩くメインのスマホに銀行アプリなんて入れないので自宅に置きっぱなしの古スマホに入れたせいもあるかも知れませんが、アプリが重くて使う気になりませんでした。(住信SBIのアプリは古スマホで問題なく動くので新生アプリが妙に重いのは確か。)
どうしても普段のスマホで新生を使う必要があれば、ブラウザからログインすれば普通に使えるので新生アプリは今のところ不要ですね。

●各証券会社との連携は使い勝手落ちるも問題なし!
各証券会社との連携はほぼ全てのリアルタイム入金に対応している住信SBIから乗り換えるとどうしても使い勝手は落ちますが、特別困ることはありません。
SBIとマネックスには即時入金できるし、なんせダイヤモンドで無駄に50回振込無料特典があるので各証券会社の入金用口座に振り込めばいいだけです。
どうしても即時に入金する必要がある場合も新生から住信SBIか楽天銀行に振り込んで着金まで数分待つ必要はありますが、その後に各証券会社にログインして即時入金の手続きを行えば「ほぼ即時入金」は可能です。

●SBI証券の出金口座をSBI新生に変更して当日の手動即時出金が500万円まで可能に!
私はSBI証券の出金口座をSBI系列以外の他行にしていてほぼ使わないし、変更には郵送手続きが必要なこともありそのままにしていました。
住信SBIを使っていた時には証券口座の資金はハイブリッド預金に振り替えられるのでそれで良かったのですが、どうしても同じ感覚で夜に資金移動させようとしてハタと気付く訳です。
そうだ、これは証券口座の資金だから翌日の夕刻に新生に自動出金するか、今出金手続きして他行に翌々日出金するしか移動させる方法はないのだという当たり前の事実に・・。

コネクトで自動出金は出来ますが、当日内の500万円まで即時出金を可能とするには出金口座をSBI新生に変更する必要があるので、本人確認書類を添えて変更依頼を出しました。
これにより、夜のうちに資金移動させたい場合も500万円までならSBI新生を経由して可能になりました!

●SBI新生コネクトの自動出金を当日変更可能とする裏技!?
SBI新生銀行でダイヤモンドステージを得る以外はあまり使い道のないSBI新生コネクトですが(!?)、自動出金サービスは便利に使っています。
但し、自動出金を「利用しない」に設定している状態で当日に自動出金したいと思っても変更は翌日から適用なので無理です。
でも、これを可能にする裏技の秘技を発見しました!?

まず「自動出金」の設定は常に「利用する」の状態で一切動かさないこと。
では、どうやって当日に実質「利用しない」状態に変更するのか?
簡単です!コネクトの設定画面で「SBI証券留保額入力」の枠があるのでそこで「9」を押しっ放しにして下さい!
そうすると億の桁で数字入力が止まるのでパスワードを入れて設定すれば自動出金を「利用しない」への実質的な変更が当日から可能となります!
そうです!留保額の設定は当日から反映されるので残高が10億円を越えてなければこれで出金は完全に止まります。

翌日は自動出金したければ留保額を0に設定し直せば当日中に全額出金されます。
はい、誰も見てないので見栄張らずに「9」ではなく「1」の押しっ放しで充分ですね。(笑)
ということで裏技でも秘技でもないのですが、自動出金の「利用しない」設定は使わずに留保額に大きな値を入れることで出金を止めることで当日中の変更が可能となります!
(正確に言うと、「利用しない」への変更は当日中に受け付けられるが「利用する」に戻す時は翌日適用となるので常に「利用する」状態で使うのが吉。)

今のところ、「新生」SBI新生銀行の使い勝手は悪くないと思いますね。
SBIのテコ入れにより「新生」の更なるサービスと使い勝手の向上に期待したいと思います!

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posted by 韋駄天太助 at 12:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | 全般共通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年06月11日

投資信託の目論見書に2024年から総コスト開示義務?Tracersが身を切るグッジョブか!?

日経新聞が報じたところによると、2024年4月から投資信託の目論見書に信託報酬のみならず総コストの割合が掲載されるようになるようです。

でも、義務付けたのは金融庁ではなく、投資信託協会が自主ルールを作成して会員である約200社の運用会社に対して求めます。
お上からのお達しではなく、一般社団法人の決めたルールにどの程度の強制力があるのでしょうか?

投資信託協会は、「主に投資信託委託会社等を会員とする金融商品取引法上の自主規制機関であり」以下の業務を実施。
1.自主規制業務
投資信託等の運用・計理・評価・開示等に関する様々な自主規制を制定して、投資者保護に努めています。
2.会員調査
投資信託等に対する社会的信用の維持・向上に向け、正会員会社に対する法令・諸規則等の遵守状況や管理態勢等の調査を行っています。
3.監督官庁等に対する建議・要望等
投資信託等に関する諸制度、税制等について、業界を代表する機関として、監督官庁やその他の関係機関等に対して積極的に意見表明等を行い、投資信託等の健全な発展に努めています。

これらを見る限り、主要投信を運用する主要運用会社は全て投資信託協会の会員であり、実質的な強制力を持ち各運用会社の判断で「ウチは総経費率を開示しない」という選択は出来ないでしょう。

日興アセットマネジメントが4月に「Tracers MSCIオール・カントリー・インデックス」を信託報酬0.057%で出して話題を呼びましたが、他社が通常信託報酬に含める経費を外に出して信託報酬を低く見せていることが明らかになるにつれ不評へと変わりましたが、これが投資信託協会を今回の自主規制策定へと突き動かしたのなら日興アセットのグッジョブですね!?
(こういう組織に機敏な機動性があった試しはないので、新NISAに向けて以前から検討していた自主規制でしょうね。)

三菱UFJ国際投信は投信協会の自主規制を待たずにeMAXIS Slimシリーズで7月から目論見書での総経費率の掲載を始めるようです。
見た目の安さをアピールしたくて逆効果を招き投資家から警戒されてしまった感のある日興のTracersも信託報酬を抑えていること自体に嘘はなく堂々と「総経費率」でも最安を証明して名誉挽回するしかないですね。

そもそも「信託報酬」に運用会社が自らの判断で恣意的に含める・含めない経費を選択できる余地があるなら、そもそも厳密には「信託報酬率」という数字の比較が意味を成していなかったことになります。
総経費率の掲載義務という業界の自主規制はとても良い方向性だし、その問題点を浮き彫りにして結果として問題提起となった最安信託報酬のTracersにも投資家の疑念を払拭して総経費率でも「真の最安」であることを示し再評価されるセカンドチャンスを与えるものですね!?

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posted by 韋駄天太助 at 11:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | 全般共通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年06月03日

HSBC香港口座解約への道程(1):コロナ禍により渡航せず口座凍結解除の道が開けた!

私はHSBC香港の口座を10年以上維持していますが特に何かに活用している訳ではありません。
まあ維持しているというより、口座凍結されて口座資金も香港で幽閉されて動かしようがなかっただけですけど!?

リーマンショック前に口座開設しましたが、当時は日本の金融商品も海外に比べてコスト高の貧弱で、かつ自分の中にも海外移住の選択肢が頭の片隅にはあったので、漠然と運用も含めて海外の証券や銀行口座を保有しておきたいと考えていました。
そんな折りに渡航しなければ口座開設できなかったHSBC香港が海外から郵送での申込受付を始めたと知り、日本国内での口座開設感覚でとても安易に飛びついて口座を持ちました。
(この安易さが後の大変な面倒に繋がるとは露知らずに・・。)

当時は口座維持手数料も設定されていたのでそれが無料となる最低預入額を日本から送金して取り敢えず使う予定もないので放置していました。
HSBC香港は24カ月間口座に動きがないと凍結されることは知っていたので、最初の頃は為替手数料の安いUSD-HKD間で意味もなく小額を動かして凍結を防ぐこともやっていたのですが、日本の口座でもほぼ休眠状態なら存在すら忘れてしまうのに更にコミュニケーションは全て英語という壁もあり、完全放置状態となり口座凍結に至るまでに年月は要しませんでした。

口座凍結となった場合には香港の店舗に出向いて手続きするしか解除する方法はありませんでした。(口座開設時にそこまで調べて把握していた訳ではない)
郵送可だから開設したのに百万円以上預けている訳でもなく解除のためだけに香港に渡航するコストは掛けられないし、香港に観光旅行する機会でもあればついでにHSBCに寄って解除というかもう解約すればいいかなと思いつつ10年が経ちました!?

その間の2019年に一度ダメ元で日本の指定口座への送金と口座解約のリクエストレターを国際郵便で送ったことはありますが、レターが返ってきて「お前の口座は凍結中だから解約は受け付けられない。凍結解除のためには香港の支店に直接来い!じゃあな。」という主旨の内容が丁寧に書かれていましたが、やっぱり口座資金を幽閉したままでお断りされましたね!?

2022年10月頃になってドル円が150円に向かって円安が止まらない状況で何故かHSBCのことを思い出しました。
このレベルの円安ならドルから円転したいなと思ったのがキッカケだとは思いますが、もしかして渡航制限の厳しいコロナ禍の今なら渡航せずに凍結解除の手段を郵送や電話で用意しているのではと思い調べてみると・・、やっぱり電話での凍結解除が可能になっていました!

これは10年以上に及ぶ凍結を日本に居ながら解除して香港の幽閉資金を奪還する大チャンス到来!!!

ところが、ここからがまだ長く険しくややこしく現時点で凍結はなんとか解除しましたが、奪還作戦開始から半年以上経過した今もまだ解約には至っていません。
でも、長い幽閉トンネルの出口から明かりは差す地点まではやって来たので書き始めることにしました。

また、今後何回かのエントリーにわけて続きを書いてみたいと思いますが、渡航する機会もなく凍結で諦めていた人には今のうちがチャンスだし、コロナが落ち着けばまた凍結解除は香港の店舗でしか受け付けない運用に戻す可能性もあるので、サポート業者に何万も払って頼まず自力で頑張ってみましょう!
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posted by 韋駄天太助 at 12:12 | Comment(2) | TrackBack(0) | 全般共通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする