2023年12月29日

新NISAも始まる2024年は同じく日経3万円台の1990年に思いを馳せたい!横並び日本人の集団行動は不変!?

米国利上げとCPI大して下がらずの景気後退で株価には厳しい1年になるとの大方の年初予想に反して、2023年は結果株価絶好調の1年でフィニッシュしそうです。

さて、日経平均が33,000円台でNYダウが史上最高値更新中の37,700レベルは株の買い時でしょうか?
来年からは新NISAが始まります。

こういう時こそピタリ34年前の日本バブル絶頂期の教訓を思い出したいものです。
1989年12月29日の大納会に日経平均は史上最高値38,915円を付けて引けました。
誰もが翌年へと未来へと続く輝かしく強い日本を信じて疑うことはありませんでした。

ところが、高揚感に包まれる中で1990年は日本の歴史的な株価大暴落が始まり、年内最安値は約50%ダウンの19,781円で大納会は約40%ダウンとなる23,848円で1年を終えました。
(仮に年初に360万円を一括投資していたら・・?)
その後も株価は右肩下がりで日本は転落を続けることになるのですが、日経平均が3万円台に復活したのはようやく今年の2023年で33年の歳月が過ぎ去りました。
(2021年にも瞬間的に何度か3万円台を付けたが定着したとは言えない。)

さて、2024年は新NISAが始まり投資資金を拡大するタイミングとして適切でしょうか?
ここから日経平均が約18%上昇すれば史上最高値に届くので2024年中の史上最高値突破も夢物語ではなくなって来ました。(5年前に言えば鼻で笑われますが)

このタイミングで新NISA開始の日本人が貯蓄から投資への大移動も偶然の一致とは思えないんですよね。(勿論悪い意味で!?)
日本人が徒党を組んで横並びの集団行動を始めたら逆に行くか離れていた方が無難です!?

34年経っても投資に基本的に向かない国民性が大きくは変わらない訳で、最近私が感じた例で言えば、レバナスの買い煽りピーチクパーチク最大音量と天井はほぼ一致していたと思います。
NASDAQが最高値圏に再接近する今の時点まで持っているか買い続ければ盛り返した筈ですが、基準価額60%ダウンの過程で耐えられずに逃げ出して投げ出してしまったのか、二度目の天井圏ではレバナス連呼の声は激減していますね。
(ある意味言い続けている人はジェットコースターから逃げずに信念があり立派です!?私も保有分は上げ下げ上げに付き合って投げていませんけどね。)

新NISA開始年も天井と一致するかも知れないし、しないかも知れません。
ポジティブな面を言えば、34年の間に投資主体も世代交代してバブルで美味しい思いをした訳でもなく、停滞社会の中で物価高や増え続ける税・社会保障負担と減り続ける老後保障に喘ぐ現役世代に長期投資を促し資産形成を支援する制度がNISAです。
ジュリアナ東京のお立ち台で浮かれて踊り狂っている訳でもないのに、30年前のような天罰を落とされる謂れはないでしょう!?

しかしながら、30年経っても日本人の金融リテラシーの低さと投資に向かないダメな国民性が不変であることも節々に感じさせられます。
1989年の日経平均はPER約60倍のバブルだったのに対して、現在の日経平均PERは約15倍なので地に足が付いていない状態ではないし、大暴落するほどの高みに達している訳ではないと思います。

それより米国S&P500の24倍近いPERの方が気になりますね。
そう言えば、新NISAでS&P500にだけひたすら投資していればパフォーマンスも高いし大丈夫という声の大きさと買い煽りも気になりますね!?
自分が腑に落ちて納得していれば良いのですが、その人気と期待は既に織り込んでいるから高PERが正当化される訳で、ホームカントリーバイアスの強い素人ジェイソンやパックンがそう言いやってるからという理由は止めましょうね。
崩れた時の下方向への大きさは日経より米国株の方が大きいかも知れないし、「マグニフィセント7」と「S&P493」の合計パフォーマンスである「S&P500」がこの10年とは異なり長期的に冴えない可能性もありますね。

少しネガティブな話を年始にはしたくなかったので年内最後に書いておきました。
2024年からNISA制度自体は上手く使って行きたいですね。

今年も弊ブログにお付き合い下さり有難うございました。
良いお年をお迎え下さい。
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posted by 韋駄天太助 at 13:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | 全般共通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年12月22日

インド株投信の競争激化!先物運用でも成長投資枠採用とSMTAMが信託報酬0.308%で参入!

2023年はインドの株価指数も史上最高値を更新しつつ堅調に推移しましたが、日本においては低コスト投信が複数投入され手数料競争も激しく繰り広げられた1年でした。
高コストで手を出しにくかったインド投信がいつの間にか新興国の中では最安レベルの信託報酬と言えるまでに下がって来ました。

来年の競争へも続く今年最後の一撃は三井住友トラストアセットが投入した「SMTAMインド株式インデックス・オープン」です!
信託報酬が驚愕の年間税込0.308%!これインド株ですよ!

設定が12月15日で始まったばかりなのでまだ評価不能です。
今のところauカブコム証券での取り扱いは決まっているので、順次大手ネット証券では取り扱いが始まるものと思います。
信託報酬の販売会社取り分が税抜0.1%なので、SBIや松井で取り扱いが始まればインド投信で実質信託報酬0.208%の驚愕コストとなりそうです。

運用の中身もまだわかりませんが、対象指数は円換算配当込みのNifty50指数で、現物取引・株価指数先物・他のいずれか又は組み合わせで運用すると曖昧な書き方しかしていませんが、おそらく大和やauと同じく100%近い先物運用になるのではないかと予想します。
その2ファンドと比べてもコストで0.16%程度下回り、低コストインド投信の中でも頭1つ抜けているので他社の追随含めて動向はチェックしておきたいですね。

さて、大和アセットの「iFreeNEXT インド株インデックス」が滑り込みで12月1日に新NISA成長投資枠の対象になったと発表されました。
私が以前のエントリー(↓)で指摘したように先物運用であることから金融庁が許可せず調整に手間取ったものと推察します。

【NISA成長投資枠でiFreeNEXTインド株インデックスが購入不可のトンチンカン金融庁規制が炸裂するか!?】
http://financial-free-fx.seesaa.net/article/499900587.html

一方で、SBIアセットの「SBI・iシェアーズ・インド株式インデックス」は9月設定にも関わらず10月には成長投資枠対象と公表されました。
こちらは現物運用なので拒否される理由もないのですが、現時点の純資産はSBI157億円に対して大和525億円。
(まあSBI専売で後発なのに直ぐに100億円集めたSBIの方の勢いが勝るのは確かだが)

SBI証券における販売金額(週間)はSBI10位に対して大和15位、NISA販売金額(週間)はSBI5位に対して大和6位。
パフォーマンスはまだSBIの実績が浅くて比較できる段階ではありませんが、1カ月騰落率を見るとSBI+4.25%に対して大和+4.48%で勝ります。
もし、この両ファンドの一方だけがNISA対象でもう一方が不適格という扱いを受けるなら、あまりにもトンチンカンな規制であり不可解です。
どういう経緯を辿ったかは不明ですが、ギリギリの段階で金融庁側が「正義」として定めたはずの「デリバティブはヘッジ目的に限る」というルールを曲げるしかなかったのでしょう。

金融庁と同じように先物は長期投資に適さずコスト高になると頭ごなしに否定して受け付けない固定観念を持っていると選択を間違えるかも知れませんね!?
(金融庁もこの件に限らずNISAでアレコレ規制を掛けて上から目線で番人をやるなら正しい判断を迅速に下すためにもう少し勉強して頂きたいですね。)

インドの場合は現物投資もコスト高なので、連動指数がSENSEXとNifty50の違いはあれ、どちらのファンドがより高いリターンを生むかは見物です。

一時期はSBI・iシェアーズが人気でも大和iFreeに大きな差を付けましたが、懸念されていた新NISAで引き続き購入できる安堵とパフォーマンスで今のところSBI・iシェアーズに勝ることもあってかSBI証券内でもインド投信の人気トップを2分するレベルまで盛り返してきました。
この競争へ更に低コストとなるSMTAMインドも絡んで来て欲しいですね。

今のところコレを買っておけば大丈夫と言える低コストの定番インド投信は決められないですね。
パフォーマンスを比較するにも最低1年、詳細コストが判明するのも設定から最低1年なので、2024年は思い入れも決め打ちもせずにこれらファンドの競争をフラットに眺めた方が良いと思います。

インド株投信の信託報酬が0.3%-0.4%台で3つも4つも選べる環境にあるのは最高値を更新するインド株価指数の好調さ故なので、ちょっとスピード違反で24年は反動もあるかも知れませんが引き続きインドの力強い成長にも期待します!

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posted by 韋駄天太助 at 17:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | 全般共通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年12月15日

一般NISAから新NISAつみたて枠に手動ロールオーバーする具体的手法を考える!

一般NISA(簿価120万円x5年間)は非課税期間を順次2023年から2027年までに終了することになります。
新NISAつみたて枠を最大で使えば簿価600万円(=120万円x5年間)を2024年から2028年の最速5年間で埋められます。
簿価と期間5年は一致しているので、手動ロールオーバーを行うにはええ感じのように思えますね!?

よって、旧一般NISAから新NISAつみたて枠に手動ロールオーバーする方法を考えてみますが、考え方はより簡単な成長投資枠への移管でも、特定口座から移管する場合でも応用して活かせると思います。

(a)毎月積立時に一般NISA終了年分をロールオーバーする場合
まずは一番わかりやすく簡単な方法から。
つみたて枠で開始年の2024年から毎月積立10万円で設定して、2024年終了分(2020年投資枠)の一般NISAからロールオーバーします。
同じ商品なら一般NISAで単純に毎月10万円の売却注文を積立日に合わせて出すだけです。
(類似でも商品が異なる場合は約定日も一致していることを確認し、異なる場合は約定日を合わせます。)
一般NISAで含み損の場合は埋め切れなくなるので、一般NISA翌年分や特定口座や手持ちキャッシュから補充します。
一般NISAで含み益の場合は余った分を成長投資枠にロールオーバーするか、特定口座に移すか、普通に売って現金化しましょう。
この方法のメリットは2024年から4年間は完全非課税でロールオーバー可能なこと。
デメリットはわかると思いますが、一般NISA23年終了分と28年積立枠が宙に浮くので、それは好きに処理してと言う他ありません!?
1つの解決策は次の方法になります。

(b)毎月積立時に特定口座に移した一般NISA前年終了分をロールオーバーする場合
2023年に終了する一般NISAを2024年のつみたて枠にロールオーバーできれば綺麗に120万円x5年分の移動が完了するのですが不可能です。
よって、一般NISAで23年には売らずに特定口座に移して24年つみたて枠にロールオーバーすることを以降2028年まで繰り返すことで、間接的にワンクッション置いた5年分の移管が可能になります。
方法は(a)と同じで移管元が一般NISAから特定口座に変わるだけで毎月の積立日に10万円売却していくだけです。
デメリットはもうわかると思いますが、特定口座なので実現損益が発生して徴税となる場合があります。
しかしながら、年間で移管する金額は120万円であり特定口座に移された年初時点では損益ゼロから始まるので毎月10万円x12カ月の売却損益の幅はたかが知れてるでしょう!?
このデメリットとトレードオフにはなりますが、多少の実現損益を受け入れることで一般NISA5年分を新NISAつみたて枠最短5年分に丸々突っ込んでいくことが可能になります!

(c)年初ボーナス設定に一括で一般NISA終了年分をロールオーバーする場合
わかりやすく言えば、年12回ロールオーバーする必要のある(a)の方法を年1回で終わらせる方法です。
非課税枠から非課税枠への移行なので基本的にいつ行っても構いません。
一気に120万円分移すことも可能だとは思いますが、「つみたて枠」の主義主張に背かないためにも(!?)毎月100円積立の基本設定にボーナス枠119万8800円を使う前提で話を進めます。
24年年初にボーナス日を設定すれば23年12月中に注文を出してロールオーバーできるので、これを例に取ります。
移管元は一般NISA24年終了分なので、一般NISA23年終了分は好きに処理して下さい。
SBI証券の場合、新NISAつみたて枠でボーナス月の金額を119万8800円、設定日を1月1日にすると発注予定日は「2023/12/30」と表示されます。
大発会の前営業日が大納会となるのでこのような表示になりますが、注文が受け付けられには翌年1月4日の大発会になります。
よって、大納会後から大発会の15時までに一般NISA24年終了分に119万8800円の売却注文を出せば一括のロールオーバー完了です!
毎月積立の計1200円分は枠0.1%分の誤差なので普通に積立して枠を埋めましょう。
デメリットは(a)と同じで移管できるのは一般NISA4年分で5年目のつみたて枠は空いてしまうし、一般NISA23年終了分は宙に浮きます。
メリットは(a)と同じく4年間非課税でのロールオーバーが可能な上に手間を年一回で終わらせることが出来ます!

(d) 年初ボーナス設定に一括で特定口座に移した一般NISA前年終了分をロールオーバーする場合
わかり易く言えば(b)の年一括バージョンでやり方は(c)と同じなので細かくは説明しません。
この場合のメリットは手間が1回で済むだけではなく、毎月積立よりはデメリットとなる実現損益を小さく抑えられる可能性が高いこと。
一般NISAから特定口座に払い出されると年末最終営業日の時価が取得価額となるので、年初にロールオーバーする場合には約定日となる大発会の翌営業日までの価格変動(x20%=税額)に限定されます。
この方法なら実現損益発生のデメリットはあっても、一般NISA5年分を年1回の手間で最短5年でつみたて枠にロールオーバーできるので個人的にはベストかと思います。(私はやらないけど!?)

<参考> (e)年初ボーナス設定に一括で一般NISA前年終了分を非課税で似非ロールオーバーする場合
誰もが考える方法だし実行する人も多いと思いますが、一般NISAで年末ギリギリに売って年初に新NISAで買い直せば課税なしで5年分をキッチリ移管できますが、買いタイミングは一致しないのでロールオーバーにはなりません。
成長投資枠に移管する場合は受渡日が大発会となる12月中の該当日に買い注文を出し、一般NISAでは大納会が受渡日になる日に売却注文を出すことで価格変動(約定日のズレ)を最短1営業日に収めることも可能ですが、つみたて枠は積立日が2024年中になるので年末年始の価格変動をモロに受けてしまいロールオーバーとは言えないと思います。
年末年始を挟むと日本は休んでいますが、海外市場は動くし売り買いの価格差が想像以上に開くこともあります。
それでも良ければ、一般NISAで大納会受渡となるよう119万8800円の売り注文を出し、つみたて枠のボーナス年初設定で大発会翌営業日の同金額約定で似非ロールオーバーは可能ですね。

個人的には(d)の方が実現損益は発生するものの、売りと買いの価格差は生じず、年末年始で大きく約8%動いたとしても実現損益は10万円以下で課税は発生しても2万円程度と見積もれるので(e)より良い方法だと思いますけどね。
(成長投資枠に移管する場合でも特定口座に払い出された年初に売り買いの注文を合わせてロールオーバーした方が良いと思いますね。課税は1万・2万のレベル!)

(a)(b)の毎月積立でのロールオーバーはメリットが少ないように思えますが、一括では貰えないクレカ積立ポイントを貰いながらロールオーバーしたい人はいるでしょう。
また、ロールオーバーで売却資金を購入資金に充てることはできないので、一時的に購入資金を賄うキャッシュが必要になります。
一括で100万円はなくても月に10万円以下なら向こう一週間の生活費だけ残しておけば直ぐに売却資金は入って来るので資金繰りがやり易いという人もいるでしょう!?

これらの方法を実行したい人はご自身でしっかり消化して下さいね。
アイデアや理屈を書きましたが、各証券会社の独自ルールや運用方針による制約を理解している訳ではなく、クリスマス前後は投信の休場日設定も多く、スケジュールに余裕を持って約定日と受渡日を事前に確認しながら注意深く注文を行う必要があります。

一般NISAから新NISAつみたて枠へのロールオーバーを理解できれば、「特定口座から」でも「成長投資枠へ」でもロールオーバーの実行はより容易なはずです。
一般NISAの人は23年終了分をどうするかはもう方針決めなきゃいけないし、24年初からロールオーバーするならもうスケジュールに余裕はないので急ぎつつ計画的に行きましょう!
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posted by 韋駄天太助 at 15:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | 全般共通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年12月08日

積立嫌いに送る新NISAつみたて枠の潰し方(2):手動ロールオーバー先にすれば積立制約は形骸化!?

旧NISAから新NISAへの自動ロールオーバーは不可なので手動での移管を検討する人は多いと思います。
また、特定口座で売却してその資金で同一か類似商品を購入して新NISAへ実質的にロールオーバーしたい人も多いでしょう。

この場合に売買タイミングを合わせることで移管に伴う価格変動リスクを避けられるし、価格変動を気にしないことで多額の資金でも一気に移管してNISA枠を埋められるメリットもあります。
でも、自由度の高い成長投資枠をロールオーバーで埋めてしまうのは勿体ないですね。

まず第一に移管先は制約が多くて融通の利かない「つみたて枠」を使えないかと考えるべきです!
この場合に問題は2つありますが、1つ目は商品が厳選された「つみたて枠」には移管すべき該当商品が存在しない場合。
でも、特定口座で金ETFを売ってNISAでS&P500投信を買う訳ではなく、米国市場に右へ倣えで動く世界の多くの株式なら天底や上下動は米国株指数に似た動きをするので売買タイミングを一致させて移管できます。
例えば、米国株指数(S&P500)・先進国株(コクサイ指数)・全世界・日本株指数の投信・ETFの間であれば、約定のタイミングを合わせれば移管元と先の商品が異なっても気にせず手動ロールオーバーできるでしょう。

2つ目の問題はつみたて枠では買いタイミングが積立日に制約されてしまうことですが、いやいやまさにその為につみたて枠をロールオーバー先にして潰してしまう訳です!
ロールオーバーは実質いつ行おうが大勢に影響はありません。
売買のタイミングがずれることで生じる価格変動を避けたいからロールオーバーする訳で、常に高く売って安く買える自信のある人はズレによる価格変動を徹底的に利用しましょう!

買いの積立日に合わせて売却を進めてロールオーバーをすることで「つみたて枠」の買いタイミング制約を形骸化させて非課税枠を埋められて、より自由な成長投資枠をロールオーバーなんかで埋めることなく有効活用できます。

仮に旧一般NISAから新NISAつみたて枠に同一商品で手動ロールオーバーする場合は積立額に一致する金額を同日に売却していけば課税なしの完璧なロールオーバーが可能です。
同一カテゴリーの類似商品、たとえばFunds-i新興国からeMAXIS Slim新興国に信託報酬を下げつつ移管する場合も金額を合わせておけば価格変動を避けたロールオーバーが可能。
カテゴリーを若干変えてSlim米国株からニッセイ先進国に移管する場合でも価格変動は避けられますね。

特定口座でも課税前の金額で合わせるなら完璧なロールオーバー、課税後でも概算で近い金額の移管は可能。
移管前がETFなら売買タイミングが若干ズレることもあるし1円単位では合わせられませんが、新NISAつみたて枠の類似投信に概算で移管することは可能です。
(個別株から投信だって難易度とズレは大きくなりますがロールオーバー可能は可能ですね!?)

ということで、積立嫌いがつみたて枠を捨てずに活用するためには、
(1)ボーナス設定でスポット買い枠化
(2)ロールオーバー先にして買いタイミング制約の形骸化
が有効ではないかと考えてみました。(私が実行するとは限らない)

旧つみたてNISAを使っている人は非課税期限もまだ先なのでロールオーバーする必要はないと思われますが、旧一般NISAは今年の年末から期限終了を迎えて2027年末で完全終了となるのでロールオーバー元としては最適です。
しかも簿価600万円は新NISAつみたて枠とも一致するので積立の制約を形骸化させてほぼほぼロールオーバーだけで埋めてしまい、なるべく成長投資枠はロールオーバーに使わず残しておく方法を考えるべきでしょう。

次回以降で旧一般NISAから新NISAつみたて枠に手動ロールオーバーする方法をより具体的に考えてみます!
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posted by 韋駄天太助 at 15:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | 全般共通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年12月01日

積立嫌いに送る新NISAつみたて枠の潰し方(1):ボーナス設定年2回のスポット買いで埋めちゃえ!?

タイトルは煽りましたけど内容は至ってマジメです!?
有難いことに新NISAでは「つみたて枠」を簿価600万円分与えられています。
金融庁が優良と判断した商品限定で「つみたて」という1購入手法によって買い付ける限り、成長投資枠1200万円分とは別枠で非課税枠が与えられます。

「つみたて」こそがこの世で唯一絶対の正しい投資手法なのであーる!
だからNISAを利用する限り「つみたて」は国民の義務なのであーる!
ギャンブル好きの無知で自分のケツ拭けない国民に「自己責任」の何たるかを本質的には全く理解していない金融庁が「つみたて」という1購入手法を布教強制して下々の者を幸福の道へと誘ってあげるのだからこの行いは正義なのであーる!
「つみたて」こそが新NISAの中核中心であり成長投資枠の上位にある投資の王道で正義だー!
(どこが内容マジメやねん!?)

まさか「俺は積み立てしないし嫌いだから」とこの枠を捨てようとしている投資家はいませんよね?
わかりあえない相手に押し付けられた正義は上手くいなしてかわして「自己責任」にて有難く有効活用させて頂きましょう!

ということで、私は「積立」という購入手法の強制をなるべく形骸化して制約の多い「つみたて枠」を壊してぶっ潰して埋めてしまう方法を2つ思いつきました。
といっても、突飛なウルトラCではなく普通に気付く方法だと思いますが、今回は1つ目を書いてみます。

【ボーナス設定で「つみたて枠」を「年2回のスポット買い枠」に変えてしまえ!】
巷のごく一部ではつみたて枠を含めて360万円を年初一括設定で投資する手法が持て囃されているようですが、仕組みの悪用(!?)によりつみたて枠も一括買いに近いことが可能なことは知れ渡っています。
大抵のネット証券では現「つみたてNISA」でボーナス設定によって購入額を特定月に増額させる機能があります。
本来はサラリーマンが7月と12月が一般的なボーナス月に増額資金投入できるように組み込まれた機能ですが、1月1日にボーナスで多額を投入することにすれば年初一括購入できてしまうんですね。

今回はこの件に踏み込みませんが、ボーナス設定を悪用いや上手く利用することで「つみたて枠」を成長投資枠には近づけられなくても「年2回のスポット購入枠」(に近い形)として利用することは可能です!

私はSBI証券を例として説明しますが、他社でも似たようなことは出来る筈です。
●積立設定で決済方法に「現金」を選択(クレカはボーナス設定不可)
●積立コースは「毎月」を設定し、積立発注日はお好みで設定
●積立金額を「100円」で設定し、ボーナス月の積立設定は一旦「設定しない」で登録終了

これでつみたて枠が年間積立1200円分+スポット買い枠119万8800円分に変身!
この状態で年間チャンスは2回までのスポット買いタイミングまで待機しておきます。

押し目や暴落を拾って年2回均等に資金投入するならチャンスが訪れた時に599,400円をボーナス設定に追加します。
●設定変更でボーナス月を「設定する」にして金額に「599400」(他好みの金額で)と入力して設定日に翌営業日を入力して登録
これで翌営業日に599,400円の発注がされるので年2回やれば年間最大120万円のつみたて枠を99.9%のスポット買いで埋められます!

但し、あくまで「つみたて」の増額なので成長投資枠のように「昨晩NYダウが大きく下げたから」「今日の日経が1000円近い暴落だから」今日買いたい時には使えず翌日の注文になります。
まあ良いところまで下がったから大体この辺りで買いを入れとこうかという使い方なら翌営業日注文でも充分ですね。

もちろん一回のスポット買いで使い切っても良いし、金額は不均等の2回投入でも可能です。
また、ポイント貰いのクレカ月5万円積立と併用した場合は現金決済の別設定で同じく100円積立にしてボーナス2回分計598,800円で対応できます。

SBI証券は毎月の積立日とは別にボーナス設定を月日まで指定できるので、毎月100円積立設定の状態で待機しておいてスポット買いしたい時にボーナス設定追加変更すれば発注されるのですが、他社は毎月の積立日に指定したボーナス月だけ増額するという仕組みが多いようで、この場合は一旦既存の積立設定を取り消して新たにボーナス分込みの設定をし直せば対応可能と思われます。
(が、詳細やスケジュールは各証券会社のルールがあると思うのでやるならご自身で確認を。)

発注スケジュールに関してはSBI証券のQ&Aにこうあります。
Q.投資信託の積立買付の設定をしました。発注予定日を教えてください
A.投資信託の積立買付のご注文は、お客様が設定した「申込設定日」に基づいて、次の発注予定日(次回申込予定日の前営業日の翌日)AM0:00〜2:00(予定)の間に発注いたします


土日祝日を挟む場合があるので回りくどい説明がされていますが、要は前営業日に積立設定(ボーナス追加変更)を終えていれば翌営業日(設定日)の発注は問題なく行われると解釈できるので、買いたいと思った時にボーナス設定の翌営業日注文(海外資産なら翌々営業日約定)でスポット買い可能ですね。

スポット買い枠化はつみたて制度の信仰や教義の趣旨から言えばアウトの悔い改めるべき行いのように思われますが、私の信仰とは異なりますし関係ありませんね。
(いや私はやるとも言ってないし決めてもいないけど!?)

証券会社が投資家の利便性向上で様々な機能を組み込むのは営利企業として当然の行いであり、投資家がその機能を使って自分の投資に最大限有効活用する方法を選択するのは誰に迷惑かける訳でもなく咎められことではないですね。
咎める権力を有している者が賛同しない信仰と理解できない正義のために咎めたいなら強権発動で証券会社に禁止を言い渡せば良いことですね!?

ということで、ボーナス設定を有効活用して「つみたて枠」を「年2回スポット購入枠」に変えてしまう方法でした!

今回とは異なる観点で「つみたて」という買いタイミングの制約を事実上無効化しながら枠を埋めてしまう方法も考えたので(と言っても普通に思いつくことでウルトラCではない)、それはまた次回以降に。
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posted by 韋駄天太助 at 15:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | 全般共通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする