現時点で参加が決定しているのは以下の5社。(やっぱり全部○○証券!)
コスモ証券・アイディーオー証券・インヴァスト証券・ひまわり証券・フェニックス証券
明らかになってきた内容を要約しようかと思いましたが、コピペ情報は他に任せて、いきなりこれ使えるのと疑問を呈してみます!
内容は新設された大証FXのHPを参照して下さい。
http://www.ose.or.jp/ose-fx/index.html
ざっと見た私の感想は、オークション(板)方式という目新しさはあるものの、通貨ペアが少なくスプレッドや手数料もまだ不明であり、くりっく365とまともに競争できるとは思えない。
今後スプや手数料が明らかに安いと判明すれば検討の余地があるかも知れない。
また個人的には、店頭FXでもほとんど扱っていない有価証券での証拠金代用を証券取引所のFXに期待していますが、これも大証側では掛目70%が上限と決めているだけで、取扱自体も対象有価証券の範囲や掛目も業者が決定することになっているのであまり期待できないかも知れません。
代用有価証券を取り扱う業者が1社でも出てくるだろうか?
さて、私が今回指摘したいのは大証FXの証拠金制度です。
これが驚きの制度なのです!
あくまで現時点の試算値が出ていたのですが、
ドル円:40,000円(逆算レバ:約25倍)
ユーロ円:60,000円(逆算レバ:約22倍)
豪ドル円:50,000円(逆算レバ:約15倍!)、など
となっています。
なるほど大変健康的ですね。
私はこれを見た瞬間、金融庁のレバ規制案25倍を連想しました。
(参考過去記事:http://financial-free-fx.seesaa.net/article/120435846.html)
えっ、私はこの低レバを見て驚いたのではありませんよ。(想定の範囲内←古っ!)
大証FXの証拠金の算出方法に2つの意味で驚いたのです!
ぱっと見ると、レバ規制に遵守して米ドルは25倍でボラの大きい豪ドルは自主的に16倍に抑えて、なるほどと思うかも知れません。
違うのです!
大証のHPから証拠金基準額の算出方法を抜粋します。(真剣に読まなくても良いです)
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(1)銘柄毎の清算数値の前々日比(上下の価格変動幅)を過去(A)4週間(B)24週間,それぞれ1取引日ごとに調べ,(A),(B)ごとに変動幅の大きい順番に並べ,(A)の1番目と(B)の2番目の大きいほうの数値をとります。
(2)銘柄毎の週の最終取引日の清算数値の3%を求めます。
(3)銘柄毎に1と2の何れか大きい数値を採用し,非対円通貨の数値には更に円換算レートを乗じます。
(4)3で求められた数値に1枚あたりの取引単位である10,000を乗じた後,10,000未満の数値を切り上げます。
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何を言っているかわからないと思いますが、細かいこと無視してざっくり解釈すると、
(1)過去1カ月、または、過去6カ月の通貨ごとのボラティリティを基に証拠金を決定する
(2)しかし、ボラがどんなに小さくても証拠金比率3%(レバ33.3倍)が上限となる。
【1つ目の驚き!】(結構重要かも?)
大証は金融庁のレバ規制を意識している訳ではなく、自らが明確に定めた算出基準で設定すると、ドル円のレバが結果として25倍になった!?
(これ以上憶測を書くのは控えますので、25倍なんて数字はこう計算すれば金融庁から出てくるのかと行間を読んで下さい!?)
【2つ目の驚き!】
大証は証拠金を毎週見直して、計算日の翌々週の週初から適用すると定めている!
大証さん、これ本気ですか?
自分達のやろうとしていること理解しています?
杓子定規にこんな運用すると、リーマンショックのような大暴落が起これば証拠金が跳ね上がるんですよ!
客としては一番上げて欲しくない時に上げるんですよ。
しかも、2週間後から適用して、その後半年間はそのボラを基に証拠金が算出されるって後手後手の対応であまり意味がないのでは?
そもそも、証拠金を毎週見直したら駄目よ。
投資家は毎週そんなことに神経使って、高い証拠金比率を我慢して殿様商売に付き合う程バ○、いや優しくありませんよ。
ちょっと厳しそうですね、大証FXの競争力は・・。
【注】昨日判明した情報を充分な時間をかけずに解釈して書いています。認識に間違いがあるかも知れません。鵜呑みにせずに今後更に明らかになる情報を確認して下さい。

後発ですからくりっく365以上であることを期待していたのですが。店頭業者とは住む世界が違う人たちが考えた気がしてなりません。参画する業者もこれでは客集め大変かも知れませんね。
大証FXの証拠金システムですが、一言で言って「よくもまあこんなくだらないことを考え付くものだ」といったところでしょうか・・。
取引所のFXは手数料を取った時点ですでに問題外、スプレッドにしたって店頭でくりっくよりも良いところはゴマンとありますから。
毎週ギャップをあける可能性のあるFXで証拠金の維持率を上げてしまうことは逆に損失を拡大してしまうリスクがあるということを当局は分かっているのでしょうか?。
クリックは昨年のリーマンショックの後、ポン円のスプが40ポイント(店頭はせいぜい20ポイントでした)になったときがありました。さらにNZDJPYでBadtickが出てロスカットされた顧客からクレームがついたときに約款を楯につっぱねたという話も聞いております。
バッドティックはリバースするのがこの世界の常識ですから取引所は業者としては失格ではないでしょうか。
大証にしろくりっくにしろ支えは「ダブルスタンダードのインチキ税制」ぐらいしかありませんよね。
管理人さんが以前仰られていたとおりこの国は「競争力のある強いものの力が削がれ、競争力のない弱いものが保護されてはびこる」という逆の格差が当然のようにされています。
よって「ハナから期待すること自体が無意味」だと思います(爆)。
期待せずに続報をチェックしましょう。
FX業界とは違う人達が考えただけならまだ良いのですが、証券業界の発想を持ち込んじゃってますね。
(以下妄想)
まあ、担当レベルでは理解していても株しかわからない頭の固い役員レベルで却下されたり、それならFX業界全体のレバを下げてやれと天下り役員が金融庁に話をつけちゃったりするのかも知れませんね。(笑)
それじゃあ、参入もいい迷惑ですけどね。
単なる妄想です。(笑)
オージーさん、
ポッポ鳩山さんの説得力のない言葉を引用すると、
「世の中、正しいことが通らない時があるんだな」と。
永田町と霞ヶ関が日本をそんな正しいことが全然通らない国にした功績を大きいと思います。
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