2009年11月03日

くりっく365の南アランドの8.4円問題を検証する!(1):金曜日の嘘の暴落が月曜日に真の暴落を誘発したのか?

くりっく365南アランド問題の続報です。
叩きたい訳ではありませんが、重要な問題だと思うので取り上げます。

ロイターも取り上げました。(↓)
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 市場では、証拠金取引「くりっく365」の取引所を運営する東京金融取引所(TFX)が提示する南アフリカランド/円ZARJPY=Rのレートが、市場実勢から大きくかい離したことが話題となっている。TFXによると、「くりっく」で南アランド/円は日本時間30日午後7時過ぎに11.905円の高値をつけた後、NY市場の取引直前に当たる同31日午前5時前に8.415円まで大きく下落。8.435円で取引を終えた。ロイターが確認した対ドルレートを元に算出した南アランド/円は、11円台で海外市場の取引を終了している。
 その流れを受け、週明けの取引では早朝から南アランドの売りが活発化。ロイターデータで南アランド/円は11円半ばから10円後半に下落した。「TFXのマーケットメイカーとなる金融機関がまとまった南アランド売りに動くとの観測から、短期筋が相次ぎ下値のストップロスを狙った売りを活発化させた」(邦銀)という。
 TFXでは「マーケットメイカーが提示した価格で約定した取引所の正式なレート。システムトラブル等ではない」としている。(11月2日10:50)
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重要な点は、ロイターが書いている通りくりっくの金曜終値が8.4円だと知った短期筋がストップロスを狙って売ってきて暴落に拍車を掛けたこと。

金曜日に世界で唯一(?)暴落したくりっくのレートが、月曜朝にランド円の本当の暴落を招いていることです!

月曜朝に実際に何が起こったのでしょうか?(私はリアルタイムで見ていませんけど)

下のチャートはSAXOから引っ張ったので勿論金曜日に8円台は付けていませんし平穏です。

ZARJPYChart1030-1102.jpg

しかしながら、月曜朝7時から暴落が起きています。

CIT破綻やシティのアナリスト格下げなどもありましたが、くりっくの取引開始時間と暴落のタイミングがピタリと重なっているのです!

くりっくの月曜の取引は7時10分から始まります。
始値は11.45円を付けているので、金曜の8円台は引き継がれていません。

その後の暴落で10.39円の安値を付けます。(30分程度で9%超の暴落)
しかも、SAXOの安値は10.6円程度なので震源地がどこであったか、またその影響の大きさがわかると思います。

恐らく相当なロスカットが月曜朝一で強制執行されたのではないかと推測されます。

業者によってルールは異なると思いますが、金曜終値の8.4円でロスカット基準に引っ掛かって、月曜の10円台のレートなら問題がなくても機械的に強制執行されたと推測されます。

昨日のくりっくランド円の出来高は28,893です。
先週月曜日の出来高が3,457ですから、出来高は約8倍です。

10月末(先週末)のランド建玉数量が41,363、昨日終了時点で27,949なので3〜4割程度の建玉が昨日で一気に解消されたと推測されます。
勿論、急落により自分の意思で決済した方や、くりっくでのランド取引を控えるために決済した方もいるでしょう。

そして、えげつない短期筋がこのネタに目を付けてストップロスを狙って売って売って売りまくった・・?(買い戻して午後には元通り・・)

色々と悪材料が重なったタイミングなので、どの影響が一番大きかったかは誰にもわからないでしょう。

しかしながら、
●暴落開始とくりっくの取引開始のタイミングがピタリと一致していること
●金曜に8.4円の異常値を付けたがそれを正しいレートだとコメントしたことで、月曜朝に多くのロスカットが出ることを短期筋に期待させて売り浴びせで便乗されたことから、

くりっく365の金曜深夜1人勝手に暴落が、月曜朝の真の暴落を招いたことは否定できない!

これを「嘘から出た真」と言う・・。(笑えない・・。)

では、今回の件に関する東京金融取引所の「子供の使い」and「お殿様」っぷりの対応を検証しましょう・・。
(長くなるので後日に続く。)

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posted by 韋駄天太助 at 13:17 | Comment(3) | TrackBack(0) | FX | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
くりっく365の異常値らしいニュースを見て、イヤな予感がしたので他業者で入れてあった指値を外すために早起きしたのですが、すごいスプレッドでした。(ショートすることなど思い浮かびませんでしたが[笑])

これだけ大きい変動が起きたのも驚きですが、税制優遇でしかも取引所だから店頭業者より安心だと思っていた認識は、少なくとも現時点までの対応を見ていると改めた方が良さそうな気さえします。

某巨大掲示板がソースではありますが、くりっく業者の約定履歴の画面写真が出ていました。10/31 5:00に強制決済のオーダーが出て、約定日時が11/2 7:10、ランドに至ってはすぐに執行されずに7:18頃に約定している図面でした。これが本当だとすると、金曜のレートで機械的に執行されたということではないかと思います。

想像ですが、上記が正しいという前提で、もし8.4が7.4だったら、リーマンショック後の最安値より下なので、そこまでのマージンを入れていない投資家が大部分なのではないかと思いますから、もっとすごいことになっていた可能性があったのではないかと思います。
Posted by なぞペン at 2009年11月03日 16:06
「嘘から出た真」というのはまさに「言いえて妙」ですね。
私は昨日早朝から店頭業者のプラットホームを立ち上げて値動きを見ていましたがCIT破綻の報道でクロス円は早い時間から急落していました。朝7時すぎにくりっくの取引が始まるとZAR円は一気に10円台半ばまで急落、それと同時に他のクロス円も円ロングドルロングの形で下げが一気に加速、ユーロ円131円、オージー円79円台半ばまで下落しました。
その後東京オープン前から戻し始めたので私は仲値前にユーロ円をショート(短期筋の買戻し終了と不足といわれていた仲値の時間を過ぎれば反転と読んだ)したのですが一向に下がらない。ダウ先も日経もさらにアジアの株式も全くダメなのに為替だけはジリジリと円安に進みました。結局欧州タイムの前に132.79で一旦投げました。
その後欧州時間に入っても東京の仲値近辺のレートすらトライする動きはありませんでした。

普通あれだけ落ちるとファンダが変わらない限り一度は再トライの動きが出ることが多いのですが今回の場合朝のクロス円の下げの少なくとも半分くらいは本邦のランド円のロスカット執行(ドル円に換算すると10円ぐらい下げている)によって誘発されたように思えます。
くりっくの異常値はbidだけでこれはクローズ間際にMMがスポットに近いbidのレートを提示するのを引っ込めてしまったのではないでしょうか。短い時間だったのでアノ酷いレートでロスカットされたのは300枚(3000万通貨相当)らしいですがくりっく側があのレートを適切としているのはオドロキです。あんなことがまかり通るのなら全ての通貨(確率は低いですが)で起こった異常レートを正当化されてしまうので恐ろしくて取引できません。
くりっくのシステムからいって「いんちき」ではないのでしょうが市場で言うところの紳士協定(異常値のリバース)がワークしない環境となればそれは「無法地帯」でしかありませんね。
今回の一件で口座ごとクローズした人達もかなりいるのではないでしょうか。(まあ当然でしょうが・・笑)。
Posted by オージー at 2009年11月03日 17:24
なぞペンさん、

取引所のマーケットメーク方式の盲点だと思います。
月曜朝はハイエナに完全に狙われましたね。
その材料を与えたのは・・。
今回の問題が更に大きいのは取引所取引の中だけでなく、マーケット全体にも大きな影響を与えてしまったことだと思います。
7.4円どころか、1円でも提示されてそれが一番高ければ公式レートになるということだと思います。
東金取の対応がいただけませんね。


オージーさん、

>クロス円の下げの少なくとも半分くらいは本邦のランド円のロスカット執行によって誘発されたように思えます。

くりっくで複数通貨を建てていて、ランドの異常値で他クロス円もまとめて強制執行された影響もあったのかも知れません。
それ以上に、投機筋がこれをネタにクロス円全般に仕掛けてきたのかなと思います。

>あんなことがまかり通るのなら全ての通貨(確率は低いですが)で起こった異常レートを正当化されてしまうので

まさに東金取は役所の発想同様に異常値を認めるという前例を作りたくなかったのでしょう。
多分、今後も一切認めないつもりなのだと思います。
それが、どれだけ常識外れで顧客の信頼を失うかについて理解が足りないのでしょう。
ほんとにオドロキです。
Posted by 太助 at 2009年11月04日 23:25

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