日本学術会議が、大学卒業後3年程度は新卒と同じに扱うように企業に求める提言を文部科学省に提出したとのニュースを見ました。
最近の厳しい就職事情を背景としているのですが、この日本学術会議なる団体は大学の先生方で構成されているようですね。
勿論学生たちが卒業後に無理なく就職できるようにとの気持ちはあるのでしょうが、本音は授業に学生が集中できるようにとの要望であり、いっそのこと卒業してから就職・採用活動しやがれぐらいに思っているでしょう。
あのね〜、大学の先生方よ!あなた方は学問のプロだろ!
だから、象牙の塔って言われちゃうんじゃないの?
大学が文科省に対して企業にこうせいと要望して、この硬直ジャパンが変わる訳ないだろ!
先生方、マクロの視点が欠けてるんだよ!世の中、全部繋がってるんだって!
日本学術会議の要望は、即ち日本に「年功序列」の慣習を辞めさせるって壮大な話の中の1つの断片に過ぎない!
そして、それは日本の閉鎖的な学問の世界の序列(別に個人的経験はないけど!?)も変えるってことだろ!
先生方にその気概と根性があって、言ってる話なのか?
卒業して3年後に入社した者と従来通りの慣行で新卒採用した者を企業側が「同期入社」として同じ給料で扱うのか、そうでないなら新卒で入社し既に3年働いている社員と同じ時期に卒業した新入社員の給料にどのような差をつけるかに始まって、日本的企業の賃金体系を根本的に見直さなければならない筈です。
外資的な正論を言ってみましょう。
ばかばかしい。
数年後には個人の働きに応じて処遇するのだから、入社時の給料がどっちでも大した問題じゃないだろ!
(必ずしも外資が正しく処遇するという意味ではない。)
その通りです。
でも、働きに応じて処遇するならという日系企業ではとても高いハードルがある訳です!
つまり、日本的企業も賃金体系を見直して中高年の給料も働きに応じた処遇に見直す必要があるということです。(平均が上がる訳はない!)
つまり、勤続年数や年齢が1年増えたという事実だけを以って、給料を機械的に上げるシステムを崩す必要があります。
更には、経済界のみならず、年功序列が一番酷いお役所の公務員、年功序列も色濃い日本の学問界も含めて、日本人の骨の髄まで浸透してしまった年功序列というメンタリティーを体質改善する必要があります。
だからこそ、卒業後3年は新卒扱いなんて小さくそれ自体は簡単なことすら実現できないというパラドクスがある訳です。
(だから、この国は20年経っても内側から自発的に変わら[れ]ない訳よ!)
大学の先生方!
一番大事なことは、あなた方が日本のダメダメ政治・経済に学問の側から積極的に関与・提言して、日本の建て直しに学問が貢献する(=実学)ことで、日本の企業にも学生にも象牙の塔ではないとわからせて、大学で学問することの重要性を認識させることではないでしょうか?
提言自体は評価しますし、砂漠の岩(今や負が大き過ぎる年功序列)に水(新卒採用の柔軟化)を垂らして破壊するような効果を期待しますけど・・。
日本の未来の為に・・。
と、大学4年間でAが一桁で辛うじて卒業した元ダメ学生がエラソーに言い放ってみたの巻!(笑)

これは社会的ニーズもないのにやたら大学や学部の新設を認可しすぎてきた文部行政の失敗ですが、お気づきのとおり、そもそもAさんという人が株式会社B社の面接試験に落ちたり合格したりするのはAさんの問題、責任です。マクロの問題とミクロの問題はことなります。ダメ学生ほど自分のことを棚にあげてマクロ問題にすり替えるのです。こういう子はどうせ企業に正社員ではいっても勤めあげることはできません。それくらい企業は厳しいし、正社員とは大変なのです。
ダメ学生は無理して正社員にならず一生時給で年収150万で生きたほうがストレスも少なく身の丈にあっています。年収150万だと結婚は無理で、医療も年金も老後受けることはできませんが、今の日本で飢え死にすることはないのです。贅沢できず、早死にしますが、時間にゆとりのある生活を送れるので、生活は安定しているけど激務で自分の時間などない正社員よりむしろ幸せかもしれません。
私も元ダメ学生・元ダメリーマンですが、ミクロの問題は個々人で受け止め解決すべきである点については賛同します。
マクロの問題だけ考えれば、昭和の時代に望めば殆どの人が正社員になれたのに、今は選べないことについては、大学の乱発とは無関係です。
負を弱い立場に押し付ける中途半端な構造変化がこの問題を大きくしていると考えますが・・?
>こういう子はどうせ・・。それくらい企業は厳しいし、正社員とは大変
やまださんが何を以って「ダメ学生」と定義しているのか不明ですが、どうせ辞めるなら仕組みを変えてやらせてみたら良いのでは?
私が問題視しているのは「機会の平等」がないことであり、大学出たら全員安定高給であるべきとは全く思いません。
また、正社員の「何」が大変なのでしょうか?能力的なことですか?
>ダメ学生は・・年収150万で生きたほうが
その「ダメ学生」とやらがお嫌いなようですが・・。(笑)
その結果、もたらされるマクロな負の問題についてはどのようにお考えですか?
(経済停滞・少子化の正当化と加速・生活保護予備軍の増加で財政悪化・治安悪化,etc.)
百歩譲ってその年収がそれでも保障されるなら良いですが、生活保護より安いのは知っていますか?
感情論ではなく、それも含めて整理が必要なのでは?
>生活は安定しているけど激務で自分の時間などない正社員よりむしろ幸せ
まさに最後に問題の本質を意図せずに突いていると思いますが、そんなに不幸かも知れない「正社員」という存在は今のままで良いのですか?
誤解を恐れずに言えば、日本の正社員が大変なのは能力的なことではなく、企業と暗黙の奴隷契約を結ぶことで一生の安定と引き換えに、自分を押し殺して身も心も差し出さなければならないことでは?(表現に誇張はあります)
では敢えて言いますが、中高年も含めて全員非正規社員で問題ないのでは?(ダメでない人は生き残るはずですよね。愚かな人間の評価が介在するので、現実はそうでもないと思うけど・・。)
私が問題にしているのは、二十歳そこそこで身分を2つに分ける階級社会をこの国が見て見ぬふりで作り上げてしまったことです。
まさに「幸せ」って何だっけと正社員のためにも日本の雇用慣行全体を見直すべきではないかと思うのですが・・?
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