2010年10月21日

ブラジル債券への金融取引税6%のボッタクリ!?煽られ徒党を組んでブラジルレアル投信を買いまくった本邦投資家は自業自得!?

ブラジル政府は2週間前に債券投資にかかる金融取引税を2%から4%に引き上げたばかりですが、18日になんと更に上乗せして6%の課税に引き上げました。

ブラジル政府はそんなに税収に困っていて海外投資家からぼったくるのか!?
いやいや、ブラジル政府も自国通貨レアル高を阻止するために必死です。

投資家にとっては「聞いてねえよ」という話かも知れませんが、これを決定して即日実施してしまうところが新興国投資のリスクではあります。
レアル好き本邦投資家も困っているが、レアルを目玉商品に仕立て上げてしまった奔放、もとい、本邦証券会社も商売上がったりで困っているようです・・。

日経新聞によると、
「ブラジルの債券で運用する追加型公募投信は9月末時点で22本あり、純資産残高は約1兆9304億円と、前年同月の約3倍に膨らんでいる(リッパー・ジャパン調査による)」そうです。

最盛期には資産残高6兆円近かった巨艦ファンドのグロソブが、今や3兆円強まで規模を縮小しています。

先進国全体に投資する1投信と新興国ブラジルのみの投信22本合計では単純に比較はできないが、
●新興国1カ国だけでグロソブの2/3近い資産残高2兆円弱を記録するのは異常!
●ギリシャ危機を中心に不安のある先進国債券から新興国債券というトレンドが正常であっても、グロソブの減少に反比例するようにブラジル1カ国が受け皿になっているのは異常!

ドル・ユーロを売ってブラジルレアルを買われたら、そりゃレアル高を招くわけで、投機筋だけのせいには出来ません。(少なくとも彼らは手仕舞うし・・。)

私はブログで度々書いていますが、日本人が集団で徒党を組んでイケイケドンドン群がったら、その群れから離れた方が無難(=逆指標!)だと考えています。

ブラジルレアルも大手証券の強力な煽りと資金の集まり方に異常さ(日本では他人と同じ行動の横並び体質安心感!?)を感じていたので、レアルの暴落があるかなと警戒していました。

ところがどっこい、リスクは違うところに潜んでいましたね!?

そりゃ新興国の中でもメジャーなブラジルで、政策金利10.75%で今後も利上げが予想される高金利は魅力ですよね。
でも、最初に6%の税金を持っていかれて販売手数料3%を支払ったら、100万円が91万円に目減りしたところからスタートの筈ですが、それでも魅力的でしょうか?

取引税2%までは表にコストを見せない(=投信保有者全員で負担する)方針だったファンドも、流石に6%では無理があるので(=取引税で基準価額が著しく削られる?)今後の扱いはファンドによって変わってくるようです。
(ホイホイ買っている人達が、この違いを基礎基本として理解しているのかも甚だ疑問ですが・・。)

厳しいことを言えば、
ブラジル政府に6%の金融取引税を課させたのは、証券会社のセールスに煽られ2兆円近くレアル投信を買い上げてブラジル政府・企業を困らせるレアル高を招いた本邦投資家の奔放な投資行動のせいだ!?
つまり、ブラジルへの投資がコストアップしたのは自業自得!

日本の巨艦債券投信グロソブの残高が3兆円強に対し、ブラジルレアル投信全体で2兆円弱では明らかにバランスが崩れているし、「日本人とアラブ人がやってきたら・・」の格言はやっぱり今後とも有効な逆指標かも知れませんね!?
(ブラジル株投信ホルダーとして自戒も込めて・・)

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posted by 韋駄天太助 at 12:48 | Comment(3) | TrackBack(0) | BRICs | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
もう先進国が自力で経済成長していくことが着実に困難になってきていることも新興国への資金流入を加速させているのでしょうね。

ブラジルとしても金融危機で資金の足の速さを痛感していることもありバブルに近い経済成長の果実が自国民にあまり還元されず海外投資家に「食い逃げ」される事態を避けたいのではないでしょうか(それにしても6%はひどいですが)。

主要先進国の政策金利がオセアニアを除きゼロまたはそれに近い状態では日本からの投資はどうしても高利回りのブラジルなどに向かってしまうのですが日本の証券会社はこういったリスクに対する説明をどのくらい行っているかは疑問です。

「日本人とアラブ人が・・」のクダリは至極同意ですね(笑)。
ただアブダビ投資庁は金融危機のときにアメリカの金融機関の株を大量に買い付けて保有する見返りに10%を超える配当を約束させたらしいです。
少なくとも駆け引きのうまさにおいては日本人など足元にも及ばないのではないでしょうか。
我々としても「カモネギ」にだけはならないように注意したいところです。
Posted by オージー at 2010年10月21日 17:07
6%はさすがに大きいですね。
こういう流れでレアルへの資金流入が止まるのか、それとも通貨選択型のように金融取引税の影響を受けないファンドへ資金が流れるのか。気になります。
Posted by 吊られた男 at 2010年10月22日 00:11
オージーさん、

確かに規制の多い新興国通貨はFXでも取引できずに、ブラジルレアル投信が加熱してしまうのは、日本の国民性だけが理由ではなく、それなりの金利が付く外債投資に選択肢が少ないという現状の環境も大きいですね。
(それにしても怒涛のレアル集中豪雨ぶりはニッポンを感じますが・・。)
FXでも金利目当てなら豪ドル・南アランド等に限られますからね。
アラブも原油が枯渇したらどうやって生きていくのかという危機感があるのでしょうが、それに比べれば日本の取り組みは甘いのかも知れませんね。


吊られた男さん、

私も気になります。どちらかと言えば、株価への影響とレアルの水準がどう落ち着くかという関心ですが・・。
日本人はレアル/円で見るので加熱していないと思ってしまうのでしょうね。
でも、それはドル安円高の影響で、ブラジル政府が気にするのはレアル/ドルですからね。
Posted by 太助 at 2010年10月22日 09:43

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