FXと「くりっく」、CFDと「くりっく株」、と対比すればイメージし易いと思います。
東京金融取引所が扱う取引所CFDで、税制もくりっくと同様に20%の申告分離課税で損益通算も3年間の損失繰越も可能です。
このサービスが11月22日からスタートするのですが、世間はもちろん投資家の間でもあまり認知されていないように思います。
私も少しは興味を持っていましたが、開始時点での取扱い商品の少なさにちょっと使えないかなと殆どスルーしていました。
(日経225、独DAX指数、英FTSE100指数、FTSE中国25指数、FTSE TSE台湾100指数の5商品のみ。)
ところが、くりっく株365はその仕組上、もしかしてトンデモナイ邪道の使い道が出来るのではないかと今は興味を持っています!
CFDは基本的に短期売買を行うための金融商品であり、長期保有には向きません。
レバレッジ商品であることもその理由の1つかも知れませんが、自主的にレバ1倍にしてもロングに対して支払い金利が発生するからです。
また、一般CFDではショート時の受取金利とロング時の支払金利は同値ではなく、支払いの方が高く設定されています。(一般FXのスワップと同様)
ところが、くりっく株では「この金利相当額を、受取側と支払側とで同額(一本値)に設定しています」が、これ自体はくりっくのスワップと同様であり驚きはありません。
私の目が釘付けになったのは、「金利相当額の算出には日本銀行の政策金利である無担保コール翌日物誘導目標を利用する」とHPにあった表記です。
つまり、こういうことですか?
海外の指数であっても、日銀の誘導目標である0.0〜0.1%の金利をロング時に支払い、ショート時には受け取ることになる。
(仕組み上は、受け払い同値で、支払いに+αの上乗せはないはず。)
ということは、独DAX指数をロングして1年間保有してもたったの0.1%の金利負担にしかならず、無視できるコストと言っても良い!?
この理解が正しいと仮定すれば、面白いことが可能になるのでは?
今は世界中の金利が低くて下火になりましたが、FXでのスワップ投資は調達円金利がほぼゼロなので外貨預金にレバレッジを掛けられて有利だと言われました。
それと同じ理屈で、ほぼゼロ金利で資金調達して世界の株価インデックスにレバレッジ投資が可能になる!?
更に掘り下げると、話はもっと面白くなるのですが、現物よりもコスト的に有利になるのでは?
FTSE中国25指数を例に取ります。
現物で海外インデックス指数に投資しようと思えば、自分で25銘柄買い集める資金力がなければETFや投信を利用することになりますが、新興国なら年間0.6〜2%程度のコストが掛かります。
ところが、くりっく株365のFTSE中国25は指数そのものなので、1年保有しても信託報酬などは取られないはず。
ということは、保有コストは年間たったの0.1%の金利負担であり、現物の投信やETFよりも保有コストが低いというオカシナ事態が発生しないのか?
つまり、外貨預金よりFXでレバ1倍保有の方がコスト的に有利なんてケースは沢山あるが、くりっく株365の登場により株でも取引所CFDでレバ1倍保有の方が有利なんてケースが生じるのではないかと妄想している訳です。
でも、中国・台湾のインデックスに年間0.1%のコストで投資できるってウソみたいな話でしょ?(売買手数料・スプレッドは考慮せず。)
因みに取引所CFDで配当金相当額も受け取れるし、株式の優遇税制が廃止されれば税制の差もほとんどない。(くりっくは申告が必要で国保の保険料には影響する場合あり。)
勿論、超長期バイ&ホールドなら日本の金利上昇リスクを負うことになるので安易にこの方法は使えないでしょう。
以上の話は、くりっく株365に関して公表された情報を基に、私が推測・妄想した内容を書いているので、誤解・間違いがあるかも知れません。
何故なら、私の書いたことが正しければ、少なくとも私にとっては革命的な商品ということになるから、どこか間違っているではと自分でも疑っています・・。
また、情報をしっかり確認した後に記事を書きたいと思いますが、間違いだとわかる人がいれば是非指摘してください。
私の考えている邪道の使い方は置いておいて、商品数の拡充を早期に図らないと税制優遇だけでは、潤沢な商品ラインナップの一般CFDから顧客は流れて来ないでしょうね。
(スタート時に米国が外れているのは痛い・・。)

クリック株365そんな利点があったんですね。非常に参考になりました。
この記事は永久保存版ですね!
はじめまして。
そんな利点があるのではないかと推測していますが、まだ本当かはわかりません。
また追加情報があれば書きますね。
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