2011年10月24日

ブラウン管テレビで大儲けした「ものづくり」大国日本が液晶テレビは大赤字!?

数ヵ月前に6〜7年使った液晶テレビがまともに映らなくなったので、修理の見積もりを頼んだところ、修理すれば液晶の交換で6〜7万円掛かるとのこと。
修理するよりも新品を買った方が安いし性能も良いと勧められました。

買った当時は1インチ1万円をようやく割ったところであり、26インチをそれなりの勇気で買いました。(当時はまだボーナスという素敵なものを貰える身分だったし!?)

かなり安くなっているのは知っていましたが、1インチ千円近くまで下がっていてビックリ!
アナログ放送は終了した後でエコポイントもなかったが、性能にこだわりはないので32インチのエントリーモデルを約4万円で購入した。

一番安いモデルでもネットに繋いで直接You Tubeを見られるので、横並びで同じメンツ(NHKまで“はるな愛”で受信料を使って新宿二丁目の放送)のテレビ番組よりも重宝しています。

こんな値段で売って儲かるのかと不思議でしたが、やっぱり儲かっていないようですね。
パナソニックがテレビ事業の大幅縮小を公表しました。
日本勢トップで世界3位のシェアを持つソニーは、2004年から7年連続赤字で、2010年は750億円の営業赤字で1台売るたびに約3300円の損を出していた計算になるそうです。

別に慈善事業でテレビを売っている訳ではないでしょうが、日本の電機メーカーが儲からないからってテレビ事業から完全に撤退してしまうかと言えば、その決断は簡単ではないでしょう。

テレビを完全にやめてしまっから、将来的にどういう方向で行くのかが見えないですよね。

例えば、ノートPCは安いモデルなら今や3〜4万円でありますが、中国・台湾メーカー製であり、日本勢はここまで安いモデルは出していないと思います。
でも、安くても充分な性能であり、私ならこのモデルで困ることはなさそうです。

幸いにも5年ほど使っているxp べースのthinkpadノートPCが壊れないので買い換える必要がまだないのですが、これも当時20万円以上しましたが性能は今の3万円PCの足元にも及ばないと思います。

テレビもPCもここ5年で価格が1/5〜1/10程度まで下がっている訳で、人件費の高い日本のメーカーが勝負しても利益を出すのは難しいでしょう。

私が買った液晶テレビもソニー製ですがマレーシアで組み立てられているようで、日本の会社が売っているだけで最早”Made in Japan”は空洞化していますし、そうでなければ世界市場でサムスンとは勝負にならない訳です。

じゃあ、どうすればいいって私に具体的なアイデアがある訳ではないのですが・・。

●他社が真似できない付加価値で勝負する
アップルと同じような独創性を日本のメーカーが発揮するのは難しいと思いますが、ジョブズはかつてのソニーに一目を置いていたそうです。
最近は凋落ぶりが目に付きますが、アップルではないが小さなサプライズは沢山提供してきたのがソニーだと思います。
日本人だから、日本の会社だから、独創的な商品が開発できないということはソニーの歴史が嘘だと否定してくれます。

●合併してコストを下げる
世界の巨大企業と価格勝負するには日本のメーカーはまだまだ数が多過ぎると思います。
日本のメーカーは国内での競争で鍛えられてきたという良い面はあったと思いますが、今やライバルはアップルであり、サムスンであり、中国・インドの新興メーカーです。
松下さんの作った会社、井深さんと盛田さんが作った会社、DNAが違うとかイロイロあるでしょうが、合併でコストを下げないと、下がる一方のグローバル価格に品質や付加価値だけでは対抗できないでしょう。
また、今後パイの拡大が期待できるのは先進国ではなく新興国であり、付加価値のあまり付かない安いモデルを大量に売るしか市場はないかも知れません。

●国内+先進国+新興国の富裕層に高価格商品を売る
家電界のルイヴィトンとして、”Made in Japan“のブランドを徹底的に守って、安いモデルは中国韓国に任せて、高い商品しか売らないという作戦。
でも、これはリスクが大きいと思いますね。
ケータイに見られるように、異常に高品質にこだわって過剰スペックがもてはやされるのは日本だけです。
百科事典のような百ページの説明書をつけて使いこなせないほどの機能を盛り込むより、iPhoneやiPadのようにシンプルで直感で使える商品を世界のユーザーが欲しているのは明らかです。

「昭和」にはブラウン管テレビを世界に売りまくったパナソニックやソニーが、液晶テレビを売っても売っても赤字で楽にならざりとじっと手を見る今の状況は、日本の誇る”ものづくり”も絶対的な強みとして「平成」とは言えないのかも知れません。

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posted by 韋駄天太助 at 01:27 | Comment(4) | TrackBack(0) | 株式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
日本企業にとって液晶テレビ部門は厳しいですね。

世界シェアトップのサムソンですら赤字でLGも赤字という、世界大手の韓国2社すら赤字で液晶テレビを売っているという中で、ここの日本企業が利益を出すのは厳しそうです。
規模のメリットなら日本企業連合位の大胆なアイデアが必要かもしれません。
Posted by 吊られた男 at 2011年10月24日 01:58
吊られた男さん、

日本の家電メーカーにとって、儲からないからテレビ事業を全て止めてしまうという決断は、コンビにがおにぎりの販売をやめるのと同じで、存在意義が問われてしまうのかも知れません。厳しいですね。
Posted by 太助 at 2011年10月25日 21:53
もう、「なんでもかんでも、もの作り神聖主義」から卒業しないといけない時にかもしれない。

なんでも作ればよい、と言うのではなく、作る物を選択していかなければならないのかも?

コモディティ化する製品のもの作りではなく、「日本の我が社でしか作れない製品を作る」、「作っていた製品がコモディティ化する兆しがあれば、すぐに事業を他社へ売却」、「次なる我が社でしか作れない製品の製造開発にただちに取り掛かる」といった戦略を立てていかないと生き残れないかも・・・。

それはそれでつらい道、血を吐きながらマラソンするような・・・。

はたしてこの時代、松下さんや井深さんや盛田さんならどのような経営をするのかな?

もし、S.ジョブス氏がパナソニックやソニーを経営したらどうだったのか、見てみたかったな・・・。
Posted by ヨーゼフ at 2011年10月28日 00:52
>この時代、松下さんや井深さんや盛田さんならどのような経営を

日本の偉大な起業家・経営者が輩出された時代と、彼らの遺産を食いつぶすだけの今の時代の何が違うのかを徹底的に考えてみることが必要かも知れませんね。
東京を焼け野原にしてしまえば日本も一から始めるしかない状況に追い込まれ、松下2世も沢山出てくるかも知れませんが、昭和の残り火がまだ中途半端に大きいから、ますます沈んでいきかねないと思います。
Posted by 太助 at 2011年10月29日 10:37

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