2012年01月13日

上場予定の新興国債券ETFをアジア債券ETF・債券インデックス投信と比較してみた!

3月30日に日興AMが新興国債券インデックスETFを東証に上場します。

低コストで新興国債券に分散投資できることは歓迎すべきなのですが、既に同種のインデックス投信は3社から出ているし、アジア新興国債券ETFも上場済。
違いを理解しておかないと、選択できないので比較してみました。

略称:上場新興国債ETF(1566)
管理会社:日興AM
正式名称:上場インデックスファンド新興国債券(バークレイズLocal EM国債)
対象指数:バークレイズ・キャピタル自国通貨建て新興市場国債・10%国キャップ・インデックス
分配:年6回予定
信託報酬:年0.4725%程度
対象19カ国:韓国(10%)、ブラジル(10%)、メキシコ(9.4%)、ポーランド(8.7%)、マレーシア(7.3%)、南アフリカ、タイ、ロシア、トルコ、インドネシア(5.4%)、コロンビア、イスラエル、チェコ、フィリピン、エジプト(2.4%)、ハンガリー(2.4%)、ペルー、チリ、クロアチア
(シェアは2011年12月現在)
※3月30日に上場予定。

略称:アジア国債・公債ETF(1349)
管理会社:ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ
対象指数:Markit iBoxx ABF汎アジア指数
分配:年2回
総経費率:年0.2%程度
対象8カ国:香港(19.7%)、中国(21.8%)、韓国(14.7%)、シンガポール(13.7%)、マレーシア、タイ、インドネシア(5.4%)、フィリピン
(シェアは2011年11月現在)

略称:新興国債券インデックス投信(STAM, eMAXIS, Funds-i)
管理会社:三菱UFJ投信、住信AM、野村AM
分配:年1回or 2回(再投資)
信託報酬:年0.63%
対象指数:JPモルガン・ガバメント・ボンド・インデックス-エマージング・マーケッツ・グローバル・ディバーシファイド
対象14カ国:マレーシア(10%)、ブラジル(10%)、メキシコ(10%)、南アフリカ(10%)、トルコ(10%)、ポーランド(10%)、インドネシア(9.5%)、ロシア、ハンガリー(6.3%)、タイ、コロンビア、ペルー、フィリピン、チリ
(シェアは2011年7月現在)

アジア債券ETFについては、地域限定なので同種類とは言えないし、上位の東アジア3地域で50%以上を占めるという偏りも特徴的。
コストが非常に安いというメリットはあるが、アセアン地域に投資したいならアジア内でも比率は大きくないので、他の新興国債券インデックスと比較検討したほうが良さそうだ。

例えば、今人気で評価も高まっているインドネシアの債券に比重を置きたい場合は何も考えずにアジア債券ETFを選びたくなるが、組入比率はたかが5.4%で新規上場予定のETFと同じ比率であり、実はインデックス投信の方が10%近いシェアで一番インドネシアの影響を受けることになる。

新規上場予定のETFと既存の新興国債券インデックス投信は、対象指数に違いはあるものの構成は似通っているしコストも大きな差はない。
毎月ではないが年6回も分配を予定していることが、分配金大好き日本人への売りか?
ETFは韓国をトップシェアの10%で組み入れているが、投信は一切含んでいないことが大きな違いかな?

アジア地域限定ではなく地理的にも世界に幅広く分散されているメリットはあるが、裏を返せば、日本人に馴染みのあるアジア8カ国とは異なり海のものとも山のものともわからないリスクの高そうな国も含まれることがデメリットか?

しかしながら、投信の方はもともとシェアの小さかったエジプトを昨年7月に外しているし、今ホットなハンガリーのシェアは6.3%程度である。(小さくはない!?)
新規上場ETFの方も、エジプト・ハンガリーそれぞれシェアが2.4%で全体へのインパクトは大きくない。

新興国債券=高リスクという固定観念があるが、今デフォルトリスクを懸念しなければならないのはハンガリー程度であり、PIGSを含む先進国債券よりもリスクが高いと誰に断言できるのでしょうか?
当面のリスクは新興国の個別要因よりも、欧州先進国の債務危機によるリスク回避で新興国からのマネー流出でしょう。

年6回の分配をメリットと考える人もいるとは思いますが、ETFのその他諸々(連動しない等の)リスクも考慮して、インデックス投信ではなく敢えてETFを選択する魅力はないかなと思います。(私は債券投信も持っていませんが!?)

グローバルに債券投資をされている方は、グロソブを反面教師に(!?)少なくとも先進国は安全で新興国は危険という固定観念は、役に立たない教科書にそう書いてあったかも知れませんが、現実を直視して疑ってみた方が良いのかも知れません。
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posted by 韋駄天太助 at 14:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | 株式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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