久しぶりに興味を引くネット証券の新サービスですが、概要は以下の通り。
【取扱い銘柄】
シンガポール 株式26銘柄、ETF46銘柄
タイ 50銘柄
インドネシア 45銘柄
マレーシア 30銘柄
アセアン計 197銘柄
【手数料】
ネット注文:約定代金の1.05%(最低525円)
電話注文:ネット手数料に2100円を加算
※約定代金は為替適用レートで計算した円換算金額
ウェブ上で注文できるので、アセアン197銘柄のリアルタイム板情報を見られるのだと思いますが、明記されていないので現時点では不明です。
その他にもまだ不明点は多いのですが、為替交換不要の日本円決済をアピールしているので、
@特定口座に対応しているのか?
A為替手数料が一切掛からないのか?
と期待しそうになりますが、恐らくどちらも答えはNoでしょう。
特定口座対応ならアピールするでしょうし、指値は現地レートでしょうから楽天の中国株口座と同様で、(現地レートxTTS)で買って(現地レートxTTB)で売って、スプレッド分(TTS−TTB)の為替手数料はしっかり取られると思います。
現時点では為替手数料は明らかになっていませんが、中国株の香港ドルで±15銭(往復で約3%)に設定されているので、マレーシアリンギやインドネシアルピアのスプレッドがそれより狭いことは期待できないでしょう。
アセアンの株を直接売買して片道1%の手数料は決して高くはないと思いますが、新興国は為替手数料がボッタクリなので、事前によく確認しておく必要があります。
シンガポール市場のETF46銘柄も注目ですが、主な銘柄として判明しているのはリクソーのナスダック100とエマージングマーケットの2つ。
しかし、プレスリリースの中では他にフロンティア市場の面白い2銘柄が明記されていました!
なんと、バングラデッシュとパキスタン!
さすが、アジアを代表するシンガポールの株式市場!進んでるわ。(頑張れ、ニッポンのETF!)
フロンティアもそこまで行くと、私でも怖くてちょっと簡単には手を出せないですね!?
シンガポールのETFにも注目なのですが、これもシンガポールドルのスプレッドの設定次第では投信よりも高コストになりかねません。
楽天証券さん、良いサービスですが顧客が食いつくかつかないかは為替手数料次第ですよ、思い切って勉強してください!
ところで、香港のBOOM証券を買収したマネックスグループから何故先に日本から直接低コストのアジア証券市場取引が登場しないのでしょう?
この分野で他社に先を越されて、マネックスさんが黙って指を咥えて見ている筈がないよね!?
香港の有名格安ネット証券買収によるシナジーを発揮したマネックスの対抗策も期待しています!

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