2012年08月27日

東証の大証TOBが成立し「日本取引所」へ前進したが市場の評価はストップ安!?

先週、東京証券取引所グループは大阪証券取引所株に対して実施したTOBが成立したと発表しました。
これにより、東証は大証を子会社化した後に大証が東証を吸収合併して来年1月に「日本取引所グループ」が誕生する予定です。

しかしながら、証取にとっては大事で決して無視することはできない「市場」からは、TOB成立翌日に大証株は16%安のストップ安と評価されました。
統合による収益面での改善効果が現時点では不透明であることも大幅安となった理由の大きな一因のようです。

でも、合併の方向性としては正しいと思うし、ガラパゴスの中でシェア争いをしていても(もちろん国内の競争にも多くの利点はあるのだが)、東京も大阪も証券取引所としてアジアの中で共倒れの負け組に成りかねない・・。

例えば、ETFでも東証と大証で重複した物が上場され、縄張り争いで小さなパイを共食いしているのが現状です。
(例えば、中国A株ETFが東京と大阪に2つも要らんでしょう。他にも重複上場は沢山ある。)

合併すれば、このような内向きで顧客にもほとんど無益な東京と大阪の縄張り争いはなくなるでしょうし、もう少し世界に目を向けられるようになるでしょう。
(目を向けることが対抗できることを意味する訳ではないが・・。)

香港やシンガポールの充実したETFラインナップに対して、日本の証券取引所が負けないためには何をすべきかを考えないと・・。
「目標通りETF100銘柄上場しました!やりましたー!」じゃないよ、閑古鳥が鳴いているのにさ!?

東証の社長さんが「大証と東証の全社員が一丸となり『アジア・ナンバーワン』の取引所を目指していかなければ、経営統合の意味はない」とコメントしましたが、「目指す」と言ったのは正しい認識だと思います。
これが『アジアナンバーワン』を「死守」「復活」「復権」「取り戻す」と言えば、その地位は取り返せないでしょう!?

過去の栄光にしがみついて香港やシンガポールを今でも下に見ていては、現状認識を間違えて今後も打ち手を間違え続けることになりかねない。
「市場の番人」は証取だけではなく不祥事ばかりのブローカーも含めて市場の声と世界の信頼に謙虚に耳を傾けるべきでしょう。

まさに2つの会社をくっつけて1つにしただけでは、東京と大阪を合わせてザ・日本を名乗っただけでは何の意味もないし、中身と内容が「日本取引所」に名前負けせずに相応しいかを「市場」は様子を窺っているのだと思います。
『アジアナンバーワン』の戦略と施策を、過去の栄光を捨て去った新生「日本取引所」に早く垣間見せてくれと・・。

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posted by 韋駄天太助 at 12:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | 全般共通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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