2013年03月04日

伊選挙結果と米歳出強制削減に垣間見える民主主義の機能不全!翻って日本は?

先週始めはイタリア総選挙で安定政権不成立となり、週末は米国でオバマ大統領がサインして強制歳出削減が発動されました。
イタリア国民も米議会も期待通りの行動でした!?

放漫財政を招き、かつ脱税やその他スキャンダルが疑われるベルルスコーニ爺さん率いる中道右派が巻き返し、コメディアンのグリッロ率いる「五つ星運動」が躍進するのはイタリアらしくて、結果連立政権を組むのも難しい状況が生まれました。

イタリア政治の舞台に国民がコメディアンを押し上げて、掻き回して演出され今後繰り広がられるドラマはまさに得意の喜劇なのか、それとも悲劇なのか、それとも何故かシリアスで知的なイタリア再生の奇跡の物語をコメディアンが紡ぐのか!?

先週の米伊のサプライズ(?)ニュースは選挙における国民の選択と政策における議会の決定という性質の異なるものではあるが、背景には「財政赤字」という大きな問題があることは共通している。
更に今回の結果をもたらしたのが「民主主義の機能不全」であることも議会と国民の違いはあるが共通している。

更に、この2つの共通点は米伊のみならず多くの先進国に共通している時代の大きなテーマであると何度も書いてきました。

イタリアの結果は短期的に市場に大きな影響を与えましたが、米国の結果に関してはビクともしないことが私には少しサプライズです!?
イデオロギーや政治の機能不全は市場に織り込みようがないのかも知れないが、年末も一瞬時間切れで今回も決裂した米国議会の「遅く」「決められない」意思決定(チキンレース)は今後も大きなリスクになると思うけど・・?

まあ、3月末には暫定予算の執行期限、5月には債務上限の引き上げと米政治の関門は待っているので、この程度でリスク回避していたら先が思いやられるということで「民主主義のバカっぷり」を過小評価なのかも知れません!?

しかしながら、米伊で決定的に異なるのはイタリア国民が緊縮財政に反旗を翻したのに対し、米議会は結果として緊縮財政への突入を(一時的に)決定した訳です。
ある意味、米国は正しい道に進んでいるのかも知れません。

自治・自制・自己管理できないジコチュー「民主主義」の欠点・欠陥を補う仕組みが強制削減発動だからです。
平たく言えば、自分で尻を拭かずに逃げちゃう勝手な「パンツをはいたサル」が多い社会で、逃げ切りを許さず強制的に尻を拭かせるシステムです!?

問題はTPOを考えずに余りに性急・機械的で悪影響も大きいというだけで、不要な仕組みなら作らなきゃいい訳で・・。
この点では、米伊は180度異なる方向を向いているのですが、伊が先を進んでいる(?)だけで米国民も緊縮に悲鳴を上げて伊の後を追うような状況が生まれないとは誰も断言できない訳で・・。

先進国共通のテーマであるならば、似たような状況が多くの国でこれまでも起こってきたように今後も多くの国で「民主主義のバカっぷり」が露呈されると思います。

では、翻って日本はどうなのか?
政権交代で「決められない政治」から抜け出したようにも見え、今の状況が続けば参院選でも自民圧勝で安定政権が誕生するでしょう。
うん?もしかしたら、他国より20年早く停滞が始まった日本が長期に渡る政治低迷から先に抜け出して離陸を始める可能性がないとは言えない!?

はて、日本という国が坂の上に追いかけるべき雲が見えなくても「失われた20年」で学んで生まれ変わり、自分で考える自立した国家として20年前に転げ落ちた坂をまた駆け上がれるだろうか?

それとも、米国のように痛みを伴っても財政規律を守る策を講じず、緊縮に一歩も踏み込まずに身内から借金しているからまだ安全と甘えて、輪転機を廻して財政出動して借金による経済成長で借金は返しますと未だに見果てぬ夢を見て、ぬるま湯に浸かり続けているだけなのだろうか?

日本も他人事ではなく、「坂の上の雲」ではなく反面教師だとしてもイタリアからも米国からも財政再建について多くを学ぶべきでしょう。

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posted by 韋駄天太助 at 21:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | 全般共通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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