米国上場の超低コストETFを組み合わせて、日本のインデックス投信としては圧倒的に最安の信託報酬、かつ信託財産留保額も掛からないという本当に低コストのファンドです。
●先進国株式ファンド:年0.3515%程度
●新興国株式ファンド:年0.4355%程度
の信託報酬は対抗馬が存在しない圧倒的な低コストのように思える・・。
しかしながら、アレを考慮すると必ずしもそうではない!
対抗馬は既に存在するのであ〜る!
アレとはSBI証券券独自の投信マイレージサービスであり、投信保有額に対して0.1%がSBIポイントとして還元される。
更に保有額が1000万円を超えると、(1000万円超の部分に対してではなく全保有額に対して)0.2%が還元されるという、これこそ対抗馬のない太っ腹サービスである!
このポイントは現金にも還元できるが、電子マネーのSuicaやnanacoには等価交換できるので、実質0,1〜0.2%の投信値引きサービスと言ってもよい。
この投信マイレージはこれまで低コストのインデックスファンドでも対象から除外されることはなかったが、今回のEXE-iシリーズだけはポイント付与対象外となってしまったのだ。
このファンドは販売会社の信託報酬取り分が0.1%程度なのでポイントで還元してしまえば慈善事業、更に0.2%還元では売れるほど赤字になってしまうので対象外も止むを得ないだろう。
別の言い方をすれば、そこまで薄利で売っている目玉商品だとも言える。
しかしながら、幸か不幸か、その他の低コストインデックスシリーズ(SMTやeMAXISやFunds-i等)はポイント付与対象なのだ。
ということは、SBI証券でEXE-iを保有すよりもポイント付与ありの他インデックスファンドを保有する方が結局低コストかも知れない!?
では、先進国と新興国で信託報酬がこれまで最安だったファンドを取り上げて比較してみましょう。
先進国:外国株式インデックスe[三井住友]
信託報酬(通常):0.525%>EXE-i(約0.17%高い)
ポイント0.1%還元:0.425%>EXE-i(約0.07%高い)
ポイント0.2%還元:0.325%<EXE-i(約0.03%安い!)
新興国:年金積立インデックス海外新興国[日興アセット]
信託報酬(通常):0.5775%>EXE-i(約0.14%高い)
ポイント0.1%還元:0. 4775%>EXE-i(約0.04%高い)
ポイント0.2%還元:0. 3775%<EXE-i(約0.06%安い!)
投信マイレージを考慮すれば、既存最安ファンドとの実質的なコスト差は年率0.1%以下であり、EXE-iが圧倒的な低コストとは言えない!(?)
更にSBI証券での投信保有額1000万円超の場合は、還元されるポイントを現金換算するという前提付きで計算上はEXE-i以外を選択した方が実質低コストなのだ!(?)
勿論、投信マイレージサービスの条件が今後変わるかも知れないし、ずっと継続されるという前提は置かない方が良いでしょう。
一方、信託報酬の値上げは証券会社独自の特典廃止より難しく、超長期保有前提なら純粋に信託報酬だけで選ぶべきかも知れません。
しかしながら、買ったら何十年売らないと決めている人でもなければ、マイレージの特典を考慮して商品選択するのもアリだと思います。
来年からはISA口座もあるし、更にコストで下回る新商品が登場する可能性も否定できず、EXE-iが再安だからと年率0.1〜0.2%程度のコスト差で安易に乗り換えるよりも、今年中はじっくり様子見の方がいいでしょう。

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