今年のプロ野球は統一球の日本野球機構(NPB)による黙って替え玉?隠し玉?疑惑に揺れましたが、お決まりの俺は知らない聞いてないと責任を回避しようとした(事実がどちらにせよ立場にふさわしくないはずだが)コミッショナーもシーズン終了後の辞任を表明しました。
72歳でプライド高き元駐米大使の外交官による余りにも見苦しい引き際と言わざるを得ません。
後任のコミッショナーについては、セリーグが調整型で老練な(?)「最終的な裁定者」を望み、パリーグは若くても「ビジネス感覚のある実務派」を望んでいるようですが、(変われない)昭和のセと平成のパの違いをよく表していると思います。
コミッショナーの選出もセリーグの某人気球団のオーナーが80歳を越えた老害力を発揮した不透明で低脳な人事が結果このような不祥事を招いている訳で、パリーグには是非昭和意識の球界を時代に合わせて正常化して貰いたいものです。
創設9年でパリーグを制した楽天の球団社長は42歳の元外資系金融マンです。
楽天の監督は団塊世代の星野だし、エース田中が24連勝でその勝ち星を除けば勝率5割を切るし、評価は難しいですが野球素人の若造に球団経営をさせて結果を残したことは事実です。
監督にせよフロントにせよ、俺はこの世界で何十年と飯を食っていると経験則頼りの学ばない・成長しない老害が日本プロ野球をつまらなくしていることに気付いて欲しいものです。
さて、NPBは侍ジャパンの新監督に昨年現役を引退したばかりの小久保氏(41歳)を指名しました。
NPBが自組織の老害・隠蔽イメージを払拭したくて、日本代表の監督には若くてクリーンなイメージを優先した、つまり相変わらず場当たり的でいい加減な監督人事と私には映りましたが・・?
私はプロ野球の老害批判をしている通り、基本的に監督への若手登用は大歓迎です。
しかしながら、現役を終えたばかりで指導経験のない人を何故にプロの中でも精鋭の日本代表を集めて采配を振るう立場、ある意味国を背負って国民に対して結果責任を負う立場にいきなり立たせるのか?
リーダーシップ評価は結構だけれども、試合での采配能力は未知数で評価不能だろうけど、それを評価できるつもりだから何度も人選を間違えるのだろうか?
セリーグの中日では、72歳の高木監督がBクラス落ちの責任を取り辞任し、42歳の谷繁氏が選手兼任監督に就任すると発表されました。
高木監督は前任時には巨人長嶋監督と優勝を争う10.8決戦を演じましたが、今回は晩節を汚してしまった感があります。
数々の監督批判には頷けるものが多いですが、前回はこんなに酷くなかっただろうし、短気の悪影響も老化の影響が大きいと思われ、70代を監督に指名した球団の責任が大きいでしょう。
中日も老害に振り回されて、その反動で若返り過ぎたくなったのでしょうか?
ここのオーナーも85歳で思い込み、もとい「落合信仰」が強いようで、前監督の落合をGMにしましたが、個人的には選手兼任の谷繁が裏に隠れる落合からの好悪両方の影響をうまく使い・かわして、主導権を持って監督をできるのかに興味があります。
しかしながら、選手兼任とタイミングは中日全盛期を共に戦った同年代の選手達をレギュラーから外し肩を叩く役割もあり、監督さんあなたも捕手として全盛期に比べるとどうなん?人のことを言えるの?と厳しく見られる立場でもあり選手との関係も大変だと思います。(山本昌・岩瀬・和田・アライバなど)
また、未経験でも40代前半でポテンシャルによる監督抜擢があっても良いけど、本当なら谷繁でも小久保でも、どんなに有名な選手でも二軍コーチから実績を積んで結果を出して一軍あるいは日本代表監督に辿り着く基本システムが必要だと思う。
それがなくて監督を監督としての能力・実績で評価しないから、選手時代の知名度や実績、あるいは引退後にキャスターで活躍したという何ら関係のない、とんちんかんで場当たり的な人選しかできない訳よ。
名球界入りの名選手が監督になりやすいのは当然だし仕方ないが、選手の実績関係なしに(プロ選手経験すら問わない!)指導者として実績を上げた実力者がステップアップするシステムを作ることが日本のプロ野球の質向上にも繋がるはずです。
勿論、老害の反動でビッグチャンスが廻ってきた2人の青年(?)監督が結果を出して、球界全体に更なる若返り=新陳代謝が進むことを願っています。

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