2013年11月17日

マネックスの米国株特定口座対応と定率制手数料は高評価だが国内市場も徐々に充実?

マネックス証券が12月16日から米国株の特定口座対応開始と発表しました。
主要オンライン証券初とのことですが、既に中国株も特定口座対応済でノウハウも蓄積しているし海外証券の買収で連携もスムーズになったのか、この件では確かに二歩も三歩も他社の先を行っていますね。

また、9月には一取引あたり定額制で横並びだった米国株手数料を約定代金の0.4725%という定率制に変更し、かつ他社の定額制を下回る料金設定にしました。
米国株の一注文で定額26.25ドルなんて手数料には物凄い抵抗を感じていたのですが、マネックスは下限5.25ドルと上限21ドルの間は定率料金となったので、20万円程度で小出しの注文(手数料千円弱かな?)を複数回にわけて買い付けるという手段が取りやすくなります。

手数料と特定口座対応のアドバンテージで米国株ならマネックス!
いや実に素晴らしい!早速買いたいと言いたいところですが・・。

米国個別株なら良いですが、ETF目当てならマネックスが敷居を下げてくれたと言っても、まだ高いぞ米国株口座の敷居・・と思ってしまいます。

●為替手数料25銭と米ドル資金の拘束!
米国株を取引するのは当然米ドルであり、米国株口座にドル資金を預けるためには事前に25銭の手数料を払って円からドルに変えておく必要があります。
1ドル=100円として0.25%の手数料が取引以前に発生し、(円転するためには)往復で0.5%の手数料ですね。
取引単位でかかる訳ではないのですが、(バイアンドホールドなら無関係でしょうが)このコストを下げるためには長期間ドルのままで口座に置いておく、つまり資金を米国株口座に拘束されることもデメリットです。
(国内株・ETF・投信ならこのような不都合はなく、次はFX証拠金に廻したりと融通が利く。)

●手数料0.4725%はまだ高い!
20ドル超の定額制よりマシですが、往復0.945%の手数料は安いとは言えない。
因みに、マネックス中国株口座の手数料(税金除く)は約0.28%なので、天下の米国株が新興国より高い取引コストなのです!
日本株なら片道0.1%未満の手数料でしょうから、日本における米国株の取引コスト高は認識しておくべきで、普通に1回売買して円転したら為替手数料を含めて1.5%程度は抜かれてしまいます!

●国内ETFと低コスト投信の充実?
NISA制度のお陰もあるでしょうが、今年は特に低コストの投信が多くリリースされています。
また、ブラックロックが12月にiシェアーズのETF4本を追加するように、国内上場ETFも徐々に充実してきています。
iシェアーズのETFは米国でも日本でも信託報酬は同じなのに、米ドルの為替手数料を払って高い取引コストでわざわざ米国株口座で保有する必要があるのかを個人的にはじっくり見極めたいと思っています。
国産投信も信託報酬では米国ETFに敵わないでしょうが、0.01%のコスト差に目が行き、1%近い取引コストを無視すのはやっぱり算数的にアレですし!?

でも、米国ETFの多様な品揃えにはまだまだ国内ETFも投信も遠く及びません。
そういう意味では、マネックスが敷居を下げてくれたお蔭で、一旦は自分の中で却下した米国株口座での取引を再度検討してみようかと思わせてくれました。

願わくば、国内他社との競争ではなく米国証券会社に口座開設し直接低コストでガンガン取引する猛者達をマネックスに引き込むためにも、もう一段の手数料引き下げを要望だけは出しておきます!?
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posted by 韋駄天太助 at 21:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | 株式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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