2014年05月27日

巨大化したAKB48商法を見直し「会いに行けるアイドル」をファンに返してあげたら?

AKB48の握手会で襲われた2人のメンバーと身を挺して助けたアルバイトスタッフの方が直ぐに退院できる程度の怪我で済んだことは不幸中の幸いだったと思います。
しかしながら、芸能人とはいえアイドルとはいえ、襲われたのは未成年の10代少女であり、助けて傷を負ったのは20歳のバイト男性であり、襲ったのは24歳無職と、オトナが金儲けで仕掛けている舞台で若者が若者に悲劇を起こしたことは重く受け止めるべき事態だと思います。

容疑者は殺すつもりで誰でもよかったと供述しているのであり、もしタイミングと場所が悪ければ、もし時給数百円(?)のバイトが命懸けで止めに入らなければ、一歩間違えば本当の悲劇になってしまっていたことを忘れてはなりません。
そうならなかったから、或いは襲われたのが総選挙で1位を争うような主要メンバーではなかったから、商売の論理で今後も平然と握手会を継続することは許されないでしょう。

AKBの人気が高まれば高まる程今回のようなリスクも高まり、人数上は単品アイドルの48倍確率も高く、メンバー多数・ファン莫大では警備にも不備が起こりやすく、これまで大きな事件が起こらなかった方がむしろ不思議で誇るべき日本の「治安の良さ」なのかも知れません。

今回の容疑者はファンではなく目立つ場所や相手としてAKB握手会に目を付けただけなのかも知れないが、ファンに恋愛感情を抱かせて幻想とCDと握手権を売って儲ける商売ではお客様も勝手に思い込んだり嫉妬したり、つまりメンバーに執着心を持たせるのが儲けの秘訣なのだから、熱心なファンほど暴発しておかしな行動に出てしまうリスクも高い訳です。

会いに行けるアキバの劇場アイドルからテレビ出まくりの(私は思ってないけど)国民的アイドルに成り上がっても、握手会でCDを売って儲けようというきわどい商売のやり方が今回の事件を招いた遠因でもある訳ですよ。
ファンがCDをオマケに付けた選挙権や握手権を沢山欲しがるから、結果オマケが100万枚売れて歌謡界のランキング1位になるから、様々にゲタを履かされてもう高嶺の花で「会いに行けないアイドル」になってしまう訳ですよ。
(握手券を買うからCDが売れてトップアイドルになり、大スターと握手できなくなる訳だ!?)

一歩間違えばAKB商法は「JKお散歩」とビジネスモデルはそんなに変わらない!?
必然性がわからないが何故かメンバーがビキニを着て踊りながら歌って、握手権や投票権がセットされたCDをファンが買って、結局「JK握手」を目当てに金を払う昼間風俗ビジネスを巧妙に隠蔽しているとも言える!?

投票権は昼間のキャバクラビジネスで指名1位を目指してメンバーに必死にアピールさせて、客の財布を緩めさせてその子に貢がせて儲けるシステム!?
しかし、一番儲けて病められないのは店の経営者であって指名1位の子ではない・・。
そして、その選挙を生中継するテレビ放送が視聴率20%を稼ぎ、国民的行事とほざき煽ったマスメディアと踊らされたマスにも今回の事件の遠因が見出されるのではないか?

私は何度か書いていますが、AKBに嫌悪感もないし寧ろ日本のサブカルらしくて面白い存在だと思っています。
でも、同時に芸能界や歌謡界の中心にこのグループがあって金儲けのために群がり煽っているオトナ、国民的人気にまで高まってしまう文化の質・レベルには大きな違和感を感じます。
今回のようなある意味「通り魔事件」は誘発され易いので安易に握手会を再開すべきではないし、このビジネスで何十億、何百億円儲けて病められないオジサン達の都合で10代の少女が命懸けで商売させられるのをファンのためとか詭弁を弄して続けるべきではない。

イロイロな意味で大きく成り過ぎたAKB48はサブカルチャーの1つとして、こじんまりと「会いに行けるアイドル」に戻して劇場に足を運ぶ熱心なファンに返してあげてはどうでしょう?
通り魔と言ってしまえば運が悪かったで片付けられかねず、セキュリティの問題だけでもなくAKB48を巨大化してきたメディアやマスにもこの事件の遠因の一端があると反省すべき面もあるのではないでしょうか?

メンバー2人と勇敢なバイトスタッフの傷が心と共に早く癒えることを願います。
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posted by 韋駄天太助 at 11:45 | Comment(8) | TrackBack(0) | 放談雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おっしゃるとおり。

被害者加害者ともに、お金に群がる大人ではなく若者というところに、いろいろな歪みを感じます。
猛省してほしいところですが、マスコミは今のところそういうまともな意見の発信はしていません。
ま、当然か・・・マスコミもお金に群がる大人ですし。
Posted by ゆうたん at 2014年05月27日 16:54
マスコミにとっても、AKBはオイシイ商売ネタですから「金のなる木」に群がってしまい、商法とか芸能の質とか批判すべきを批判できませんね。
NHKのAKB好きも何なのでしょうね?
視聴率のために群がるだけではなく、一億総オタク体質化の結果としてAKB現象があるようにも思います。
クオリティのある人や作品が代わりに追いやられることを憂える人がもっと居ていいと思うし、それを正しく批判でき許容されるのがオトナの国だと思うのですが・・。
Posted by 太助 at 2014年05月28日 16:12
> 人数上は単品アイドルの48倍確率も高く

と書いていらっしゃいますが、
AKB48の人数は48人ではありませんよ。
AKBに対して興味も無く、
そしてリサーチする気も無いのに、
このような記事を書いていらっしゃるんですね。
Posted by 田中 at 2014年05月29日 21:27
48人でないことは知っていますが何人かは知りません。
興味があって知っていたら、私はAKBオタクですね。(笑)
AKBに肩入れしている人の記事ならアンフェアなモノの見方になりますよね。
(事実ネットには評論家も含めて、自分のエゴで握手会を止めるなとの意見が溢れています。)
48人か30人か(いや何人か知らんけど)の倍数の違いが私の意見や結論に一切の影響を与えないことが理解できないのでしょうか?
もし理解できないなら、貴殿がAKBの人数をリサーチしているコアな大ファンだからであり、頭の問題ではなく感情のせいでしょうね。(笑)
Posted by 太助 at 2014年05月29日 21:47
はい、この記事において倍数の違いなど何の影響もありませんね。
ただ単に、貴方は自分の意見を世間に発表する際に、
対象についてリサーチなどせずに記事をお書きになる人なんですね、
という感想を述べただけですよ。
Posted by 田中 at 2014年05月29日 22:57
はい、そうです。いつものことです。
「自分の意見を世間に発表する際に」「何の影響もありません」「倍数の違いなど」リサーチする必要がないことは一応事前に判断しています。
調べなければ言及できないことは調べるか、面倒だから書かないこともあります。
原稿料を貰って書くなら対応も違いますが、個人のブログですので。
無責任にはならないよう留意していますが、その判断も私の主観に過ぎませんね。
Posted by 太助 at 2014年05月29日 23:15
「負けるな」と言って商売をさらにあおるのは
「負けるな」といって危険な場所にとどまり続けさせている「あの問題」と似てる気がします
Posted by Q嬢 at 2014年06月03日 20:04
「どの問題」なのかは判りかねますが、握手券で商売しているオジサンが発した「テロに屈せず立ち向かう」みたいな発言には、己は米国大統領気取りかと突っ込みたくなりますね。
少女を戦闘の前線に立たせて集団的自衛権でバイトには(大事なことなのでもう一度バイトには!)命を掛けさせて、握手券が売れる度に(作品のクオリティとは一切関係なく)印税が落ちる作詞家さんを含めて、本当に守りたいモノは一体何なのでしょうね?
Posted by 太助 at 2014年06月05日 11:24

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