「全役職員の物心両面の幸福を追求するとともに、
金融サービス業の本分を忘れず、
根気よく愚直に
お客様の夢の実現・社会の豊かな発展
に貢献すること。」
陳腐ですが証券会社の社会的責任を自覚して(!?)真っ当なことを言っていますね。
これを全社員が毎朝唱和しているそうです!(だから、馬の耳に念仏になってしまうのか!?)
更には、採用情報のページには、
「当社では、何よりもお客様に誠意を尽くします。
そして、お客様の喜びが私たちの幸せとなって還ってくると信じ行動しています。」
と、ありがちですが商売の基本ですわね。
さて、立派な理念を毎朝全員で唱和するような会社に限って、とんでもない反社会的な行動に出てしまうのもありがちですね・・。
ばんせい証券が運用ファンドで出した自社が負うべき損失2億6千万円を別のファンドに無価値の債券を取得価額で転売することで、損失2億を年金基金に、6千万円を一般顧客になすりけたようで、金融庁から近く業務改善命令が出るようです。
内容から言って業務改善なんて生ぬるいものではなく、100年以上の経験を持つ金融サービス業者が自らの運用失敗で損した分を顧客が預けた金から勝手に奪ったのと同じで泥棒であり、精神の問題ですね。
「お客様の喜びが私たちの幸せとなって還ってくると信じ・・」って虚しいのう・・。
経営理念に反して、顧客の犠牲の上に「会社と全役職員の心無く物片面の幸福を追求」してしまったのですね・・。
伝統あるコテコテの日本企業って、朝礼で毎日社是・社訓・理念の唱和とか大好きだけど、私に言わせれば大事なことを毎日念仏のように唱えているから、その言葉が空気のように意味と価値を失い、「馬の耳に念仏」となり会社が正反対の体質になるんだよ。
で、そういう体質だから表面的にキレイゴトを並べて誤魔化そうとする悪循環に陥る訳だ。
(私達は善の存在だと強調する者に限って・・。)
従業員200名程度の規模で、ありがちな「俺は聞いていない」下っ端の暴走で「とかげの尻尾切り」作戦は難しいでしょうね。
明治時代の創業から100年経っても大器「ばんせい」とはならず、客から泥棒の小器以下ですわ。
「何よりもお客様に誠意を尽くします。」って虚しいのう・・。よく言えるのう・・。
被害規模は小さくとも、金融サービス業の本分を忘れ、愚直にお客様の悪夢を実現し(!?)、業界全体の信用をも失墜させた老舗証券会社の愚行の罪はあまりにも大きい・・。
金融庁には清く正しく厳正厳格な処分を望みます。

社員も入れ替わり中身は違うと思う
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