2015年05月18日

大阪都構想否決は橋下発言とは逆で民主主義という政治体制が全然素晴らしくないから!?

言いたい放題の巻!

大阪市の大阪都構想を問う住民投票は反対が上回り否決されました。
無意味で空虚な言葉で言えば、「民意」は現状維持を選択したということになります。

橋下市長は敗戦の弁で(皮肉と受け取れないこともないが)「民主主義という政治体制は本当に素晴らしいですね」とも語り、12月の任期満了に伴い政界からも引退することを明言しました。
「素晴らしい民主主義」において「民意」が橋下に引導を渡したということになります。

ところで、「民意」って何ですか?
私は大阪市民でも府民でもないので都構想の賛否や民意の選択についてコメントするつもりはないし、大阪の未来という現実の中で生きていく人達が決めれば良いのですが、「民意」の中身を見るとやっぱりタメ息が出ます。

NHKの出口調査では反対が過半数を超えたのは70代以上だけで、20代から60代までは全て賛成が上回っています。
これで「民意」は、都構想断固反対!はい終了撤収チャンチャン!橋下さん、アンタもうええわ!お疲れさん!と語っているのでしょうか?

ちょっと待て!
70代以上の皆さんは都構想が実現して大阪がどう変わっていこうと、もう殆ど自分の人生には関係あらへんやん!

せめて孫達の為にどうあるべきかと考えた上での投票であって欲しいが・・?
正しくは、大阪の未来と向き合うステークホルダーの「民意」は都構想賛成で一致したが、決して「素晴らしくない民主主義」による空虚な多数決が都構想否決という結果を招いたというになります。

一番気に入らなかった「民意」は、共同通信の調査で3月中旬に反対41.2%から約2週間後の4月初旬には反対47.5%に急上昇したこと。
この間に維新の上西議員の数々の問題が騒がれ除名されて、この件が反対の民意を押し上げたことは明らかなのですが、オイオイちょっと待て!

党の責任や橋下の強硬な除名の仕方に減点は結構だが、何故国会議員の不祥事が「大阪都構想」の賛成・反対に影響してしまうのか?
女性議員がショーパブに行っていただの秘書と旅行していただのという問題と処分の仕方は大阪市民の生活には関係ない些細な問題だけど、「大阪都構想」は自分に関わる大きな問題でしょう。

この6%に小一時間問い詰めてみたい!
維新の女性議員がショーパブに行ったから「大阪都構想」を潰してやるって、物事の優先順位とか判断とか著しくズレているだろ!
所詮、これが「民意」の正体・実態であることもまた事実。

橋下は自分に政治家として(良い意味も含めて)足りない部分が多いことも自覚しているようだが、政党を作って中央政界でもそれなりの議席を確保して今でも橋下個人が看板を背負っている状態なのに、これで結果として放り出して引退してしまうなら軍団を率いる政治家トップには向かないし、続けてもやっぱりどこかで頓挫してしまうでしょう。

賛成派は49.6%で僅差の否決であり、本当の「民意」は都構想賛成で支持なのだから。
と同時に、シルバー民主主義を嘆いていても仕組みを一朝一夕に変えることは、そのシルバー民主主義が立ちはだかる故に難しい訳で、今回に限って言えば若者等が選挙に行けば1万票の差はひっくり返せたよねというのもまた事実。

地盤沈下により一地方都市に成り下がってしまった大阪に一番責任のある世代が、今回現状維持を選択してそれが民意となってしまったのは残念ですが、これで橋下も潰してしまうなら昭和の化石達の「出る杭は打つ」ジャパニーズ精神は健在のようですが、絶望に打ちのめされても地盤沈下しようが自分本位で未来を潰す抵抗勢力に負けてはいけない!?
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posted by 韋駄天太助 at 11:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | 放談雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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