2015年10月14日

DCやNISAで売れない良質な低コストファンドの開放が投信全体の高コスト体質を改善?

三井住友アセットマネジメントのDC専用インデックスファンド4銘柄が9月18日から楽天証券で取扱開始されました。
確定拠出年金でしか買えなかった低コストファンドを大手ネット証券を通じて誰でも買えるように開放された訳で画期的な進歩です。

楽天証券の積立設定金額週間ランキング(先週べース)では、比較的コスト差の小さい新興国ファンドはベスト10にも入りませんが、3銘柄がトップ3を独占しています。
(1位:全海外株式F、2位:日本債券F、3位:外国債券F)

こんなに人気があるなら、三井住友AMはDC専用をとっとと一般に開放すれば良かったのに何故やらなかったのでしょうか?
多分この低コストファンドを、言い換えれば運用会社にとっての低利益ファンドをそんなに目立って売りたい訳でもなかったのでしょう!?
1位の全海外株式Fは信託報酬年率0.27%の低コストも目を引きますが、490百万円の純資産額もビックリする程低くて目を引きます!?

債券ファンド2銘柄は約500億円の規模がありますが、新興国株式Fに至っては純資産額127百万円に過ぎません。
2011年から4年以上運用していて数億円規模ではファンドの存続も危ぶまれるというものです。
ファンドの継続には一定の資金流入が必要だが、DC限定の低利益商品として作ったのでバカ売れして自社の他ファンドが割りを食うことも、業界にとってオイシイ投信商品全体の信託報酬が引き摺られて下がることも望んでいないのが正直なところだと思います。

苦渋の選択で楽天証券にて一般に開放したら、DCで全然売れなかったファンドが顧客のリテラシーの相違により(!?)適材適所においては積立ランキングで一番人気となった訳です。
状況はNISA目当てで開発されたみずほ限定のi-mizuhoインデックスシリーズが純資産額が伸びないので大手ネット証券に開放されたのと同じだと思います。
低利益だから百貨店の奥にひっそり置かれて適度に売れて欲しいけど見向きもしない・理解できない客層なので、バカ売れも困るけどコストに敏感な客層のディスカウントストア店頭に恐る恐る並べてみたって感じ!?

i-mizuhoの時は最初にカブコム証券が発表してから大手4社が取り扱うまでに時間は掛からなかったのですが、三井住友DCシリーズは楽天の取扱開始してから1カ月近く経過しても追随するところはまだ現れていません。
@運用側が過度に拡販したくない、A楽天以外の他証券が低コスト過ぎて取り扱いを躊躇、Bスケジュールが遅れているだけ、等の理由が考えられますが・・。
確かにi-mizuhoは他インデックスより低コストだった訳ではないので、Aが理由だとすると今後も1社限定で楽天証券の優位性となるのかも知れません。
しかしながら、楽天で積立トップの人気と知ればライバル意識の強いネット証券他社が方針を変えて取扱を検討することも充分に考えられます。

何れにせよ、DCやNISA用に低利益で作られたファンドが商品性に問題がないのに客層のリテラシーにより伸びず、背に腹は変えられず一般向けに開放されることによりインデックスのみならずアクティブも含めた投信全体の高コスト体質信託報酬を下げるトリガーになると思います。

今後は、他証券も三井住友DCを取り扱う、類似のインデックスファンドが信託報酬を下げて対抗する、他運用会社のDCファンドも一般に開放される、このようなサイクルが回ればアクティブも含めた投信全体のコストが引き摺られて下がっていくことに繋がるかも知れませんね。
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posted by 韋駄天太助 at 10:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | 全般共通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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