8月22日に7万の大台を越えてからも勢いが止まらず、なんと9年越しで史上最高値の更新も秒読み段階に入って来ました!
(と、期待すると何年もの低迷に入るのがブラジルなのですが!?)
ボベスパ指数がリーマンショック前に付けた最高値は場中で2008年5月29日の73920、終値ベースでは2008年5月30日の73516です。
嘘でも冗談でもなく、終値がたった2.2%の上昇で終われば苦節約10年(サバ読み過ぎで本当は9年3カ月)ぶりの史上最高値更新です!
実はボベスパ指数がリーマン後に最高値へ迫ったのは今回が初めてではありません。
2008年10月の大暴落では下髭で一瞬3万割れした指数は新興国の中でもいち早い回復を見せて2010年4月には場中で71989まで戻して最高値更新は時間の問題かと思われました。
しかし、リーマンショックの大きな谷を挟んでダブルトップを形成して、まさかここから6年に渡る右肩下がりが始まるとは・・・。
長期右肩下がりを続けて毎年株価は下がり、2016年1月には4万台も割って37046の安値を付けてこのままリーマンの深い谷すら突き破って沈んでいくかとも思える程でした。
しかし、ここから株価は反転して右肩上がりとなり、6年に及ぶズルズル下落をわずか1年半(サバ読みましたが正確には1年8カ月程度)で取り戻しました!
しかしながら、ブラジルの現状の政治や経済が順調な訳でもありません。
GDP成長率がプラスを示したのまだ2四半期に過ぎず、まだ前期比0.2%増とわずかです。
5月にはテメル大統領の新たな汚職疑惑が報じられ株も為替も大暴落しましたが、それも取り戻して上昇しています。
テメル大統領の支持率はなんと5%(20人に1人!?)まで沈み過去31年で最低の大統領となっていますが、市場のテメルに対する評価はブラジル国民とは正反対です!?
テメルの財政赤字圧縮や年金・労働法改革という不人気政策の推進を市場は評価して最高値まで迫って来ました!
まさに「民主主義は間違っている」のであって、20人に1人しか支持しない大統領がイレギュラーに現れて嫌われついでに国民に痛みを課しても改革を行うことで、ようやく社会は正常に保たれるのかも知れませんね!?
誰だってぬるま湯が心地よいに決まっているし、自分が生きている間は制度が持続可能なら湯に浸かったままでいたいのが平均で凡庸な民意だし、日本もまた然り!?
ということで、前途はいまだに多難ですが最高値更新できる高さまで駆け上がって来たブラジルのボベスパ指数は2度目の正直で達成して今度こそ右肩上がりの上昇を続けてくれ!

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