(PDF → http://www.fsa.go.jp/news/29/sonota/20170831/20170831.pdf)
●NISAの口座開設時に即日買付を可能とする
口座開設が1000万口座に達したが未稼働が多いのは開設の当日に買い付けが出来ずに意欲を失うからという分析は本気で言っているのか疑問ですが(笑)、利便性向上は良いことですね。
それによって稼働率が目に見えて上昇するとも思えませんが・・。
●NISAロールオーバー時に特段の手続きなく特定口座へ移行できることとする
現状ではロールオーバーを希望しない場合で意思表示がなければ一般口座に移管されるようです。
(へー、そうなんだと初めて知りましたが[笑])
これをデフォルトなら特定口座が選択されるように変更されるようですが、特定口座を保有している大多数が一般口座への移行は望まないでしょうし、手続きを忘れることもあるから良いことですね。
●NISAの恒久化
10年間で平成35年までの時限措置であるNISA制度恒久化を昨年から引き続きの要望ですが、今年も要望は通らず却下もされずに意思表示なく保留なんでしょうね。
最終的には何らかの形で延長はされるとは思いますが、きっと平成35年で終了は出来ないでしょう。
積み立てNISAへの統合一本化?仕組みが違い過ぎて通常NISA終了と同じだからそれも難しいかな?
●公募投資信託等の内外二重課税の調整
小粒な今年の要望の中でも目玉はこれかな?
「公募投資信託等を経由して支払った外国税を、国内で支払う源泉所得税から控除できる
ようにするなど、内外二重課税の調整措置を講じること」
投資信託は外国で配当課税されても国内投資家に支払う分配金にも源泉所得税が掛かり二重課税となっているが、これを調整可能とする措置。
これを投資家が確定申告で取り戻すのではなく源泉所得税の中で調整して分配してくれれば手間も掛からず受け取りも増えて結構なことですね。
でも、特別分配金(含み損だから課税されない場合)なら外国税分を加算して分配してくれるのだろうか?
更には、外国で源泉課税された配当金は受け取っているが投資信託が分配金を出さない場合(つまり外国で課税されなければ基準価額が高くなり含み益が増える筈)は考慮されずなのか?
この辺の細かい所が不明ですが、方向性としては良いことですね。
●金融所得課税の一体化
毎年言い続けている項目ですね。ゼロ金利の預貯金との一体課税はどうでもいいですが、FXやCFD等とも損益通算されて一体化されれば良いですね。
あくまで金融庁からの要望なので、これら全てが税制改正に反映される訳ではなく妥協した結果となる訳ですが、それ程反対されるような内容もなくNISA恒久化と一体課税はいつものスルーで他は通りそうですけどね。
どうなりますか?

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