2017年10月07日

iシェアーズがフロンティアを含むETF10銘柄を廃止も日本市場に後ろ向きではない!?

iシェアーズがS&P500やMSCI先進国・新興国株を含む5銘柄のETFを9月28日に東証に上場して、8月上場分と合わせて7銘柄が追加されました。
あれ、でもMSCIの先進国・新興国は既にあるよなと思ったら、ひっそりと(?)これらを含む既上場ETF-JDRの10銘柄が来年1月に廃止予定となっています!

10銘柄廃止だけを見れば、iシェアーズを擁する世界的なETFプロバイダーのブラックロックが日本市場から撤退に向けた後ろ向きな姿勢かとも勘繰りたくなりますが、同指数連動を含む新規7銘柄と入れ替えていることからその意図はないと思います。
まあ、個人のポートフォリオ入れ替えみたいなものですかね?
(オイオイ、振り回される立場の人もいることを考えろ!)

重複課税の問題があるJDR形式のETFを全て廃止して、米国は指数をメジャーなS&P500に変えて、先進国・新興国は指数をそのままに新ETFへ切り替えるのはそれが重要銘柄だからこそでしょう。

しかし、フロンティア株ETFが廃止の中に含まれていて復活がないのは残念!
まあこれがバカ売れするのもおかしいですが。新興中の新興であるフロンティア市場に経費率0.79%で投資できるETFは日本で画期的かつ貴重だったのに・・。
一度も買わなかった私が言うのも何ですが、タイミング等の問題だけで選択肢の1つには入れていたんだけど、廃止なら結果買わなくて良かったかな。

また別で書くつもりですが、世界分散型インデックス投信の信託報酬が劇的に下がり国内ETFの優位性が消滅しつつある状況下では、フロンティア市場とか個別国とか投信では太刀打ち出来ない商品性で勝負した方が良いと思います。
これに懲りずにフロンティア株ETFの復活を是非検討頂きたく!

●MSCI先進国・新興国の入れ替え銘柄
【新規上場】
1657 iシェアーズ・コア MSCI 先進国株(除く日本)ETF 0.19%以内
1658 iシェアーズ・コア MSCI 新興国株 ETF 0.23%以内
【廃止予定】
1581 iシェアーズ 先進国株ETF-JDR(MSCIコクサイ) 0.25%
1582 iシェアーズ エマージング株ETF-JDR 0.14%

先進国の経費率は下がり、新興国は逆に上がっていますが元々が低いので新興国で0.23%は申し分のない低コストと言えます。
これを見てもインデックス投信の最安レベルを意識して信託報酬を定めているように思えますが、新規S&P500連動ETFの経費率0.15%を含めてインデックス投信よりコスト優位が大きいとは言えなくなって来ました。
(それ程投信側のコストが劇的に下がっているのが理由ですが)

個人的には新興国ETFに一番興味がありますが、税抜き信託報酬0.34%レベルのインデックス投信が複数登場している現状で、0.1%程度のコスト優位は決定打になりません。
少なくとも1年間は様子見で[1658]の実績を見てから考えれば良いかなと思います。

私個人は上場廃止で売らされる状況をそこまで気にしませんが、バイ&ホールド長期投資家にとっては今回のブラックロックによるiシェアーズ銘柄入れ替えが、外資ETFは長期投資に向かないと思わされてしまった面があることは否めないでしょう。
入れ替えETFの首尾良い運用や魅力的な新商品の投入でiシェアーズブラントと本邦投資家の信用を回復し、フロンティア株ETFを復活させることも期待します!?
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posted by 韋駄天太助 at 11:55 | Comment(0) | 全般共通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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