2017年12月04日

日興アセットが中国H株等3ETFを繰上償還も乖離の酷いパンダ(中国A株)は継続の何故?

海外指数に連動する国内ETFが投資家から信用を得るために正して欲しいと感じることが常々あって記事にするつもりだったのですが、今回グッドタイミング(?)で関連ニュースがあったので書いてみます。

日興アセットマネジメントが11月27日付で
S&P日本新興株100 (コード:1314)
FTSE日本グリーンチップ35 (コード:1347)
中国H株 [ハンセン中国企業株](コード:1548)
の3ETFについて来年3月12日を信託終了日として繰上償還する予定と発表しました。

理由は何れも「純資産総額が減少していることから、当ETFは対象インデックスへの
連動性を維持した運用の継続が困難」で「繰上償還することが受益者にとって有利と判断」したとのこと。
2つの日本株関連ETFは確かにニッチでしょうが、新興国とはいえ中国H株ETF(1548)はニッチではありません。
表面的なスペックは香港市場に上場する中国本土株に信託報酬税抜0.55%で分散投資できるETFで廃止されるべきモノでは断じてない。

MSCIやFTSEの新興国指数連動の投信でもETFでも買えば、最大シェアはこの中国H株が占めているはずです。(テンセントとか)
私もこのETFに手を出したことはないので運用に問題があったのかは知りませんが、これが結果償還されてしまう状況は恥ずかしいし情けないですね。

確かに中国H株ETFの時価総額4億円は小さいです。
国内上場のインド・ブラジルETFなら何十億円、タイETFが8億円、南アフリカが7億円、マレーシアでも5億円あります。

ネーミングが悪かったのかな?中国H株って言われても中国のどんなマイナー指数に連動しているのかわからんって手を出さないのかな?投信ではなくETFを買う層でも?
しかしながら、過去の経緯は見ていませんが、現状の基準価額との乖離率が大きい訳ではありません。

建前上はあくまで純資産価額の減少により儲からないから償還ではなく、それにより連動性維持の運用が困難だから償還なんですね!?
今は連動出来ているけど今後は難しいってことなんでしょうか?
海外モノETFに詳しい人はここで私と同じような疑問が浮かぶでしょうか?

おいおい、日興さん!連動出来なくなりそうな中国H株を償還するなら、既に何年も連動出来てない中国A株ETFはなんでスルーしてんねん?パンダは可愛いから!?
そうです、日興アセットには異常な乖離率で有名な上場インデックスファンド中国A株(愛称:上場パンダ)[1322]があります。

直近の基準価額との乖離率が-14.5%ですが、以前より少し改善されたかな?(笑)
別にこれは一時的な要因で生じた訳ではなく何年スパンで大きく乖離したままです。
そんなに指数連動を重視しておられるなら、パンダはとっくに本国へ強制送還いや償還されてなきゃ可笑しいだろ!

実は私もパンダを20株だけ持っていますが(笑)、下に乖離したままだし大した金額ではないので放置ホールドしています。償還されても大した影響はありません。
でも、パンダは純資産総額が約26億円もあるんですよね。

償還理由の主(指数連動困難)と従(純資産総額減少)が本当は逆で、お客様に迷惑だからではなく自社にとってのお荷物商品リストラの為と思われても仕方ないのでは?
いや、投資家にとっては下方乖離マイナス何十%のパンダが重量級お荷物だから!?

東証はETFの上場廃止基準に
「ETFの一口あたりの純資産額と特定の指標の相関係数が0.9未満となった場合において、1年以内に0.9以上とならないとき」
と定めています。
つまり、パンダも一年以上マイナス10%超下方乖離したままなら東証から上場廃止を突き付けられるはずですが、発動されいないのか、1年にたった1日でも乖離が-9.9%に縮小されればクリアされるのか、結果としては乖離してない中国H株が先に償還されます!?

好き嫌いはあっても、新興国で最大シェアの中国H株なら長期バイ&ホールドする人もいるでしょうし、安易に償還せずに維持する方法を考えて欲しかったですね。
それはこのETFだけの信用問題ではなく、日興アセットマネジメントは勿論のこと、国内ETF全体の信用に関わる問題だから。

日興アセットだけではなく、野村アセットのNEXT FUNDS南アフリカETF(1323)も直近の乖離率は-19%でワースト1位です。
このような問題が放置されていると、同じシリーズでしっかり連動出来ているインドやブラジルのETFもいつこのような状態になるのかと懸念されかねず、結局NEXT FUNDS全体も国内ETF市場全ても信用できないと見切られてしまいます。

自分で調べて確認して不良品は自分で除外出來て地雷を踏まない奴だけマーケットに入って来いと敷居を上げるのではなく、東証側からも欠陥商品には積極的に退場を突き付けてユーザーフレンドリーにならないと、国内ETFは一部トレードで盛り上がっても長期投資には適さないとの烙印を押されてしまいます。

中国H株ETFの運用に全く問題がなかったのにマレーシア以下の資金しか集まらなかったのなら投資家の側も勉強する必要があるのだと思いますが、乖離率異常の欠陥商品を出さない、直せないなら退場する・させて国内ETF市場を健全化するという運用側と東証の善処にも期待します。
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posted by 韋駄天太助 at 12:22 | Comment(0) | 全般共通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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