2018年05月07日

独走のeMAXIS Slimにストップをかけ真っ向勝負を挑む国産ファンドは現れるのか?

常々言っているのですが、日本は規制に守られ競争が緩いとトコトン高料金(コスト)が維持され消費者は不利益を被るものの、上手く競争を促進してやるとトコトン価格競争が進み止められず世界トップレベルの低料金(コスト)が実現される傾向がある。
理由はどちらも横並び体質だからです。

投資信託という金融商品も同様で、高コスト体質に楔を打ち込んだのが金融庁肝入りの積立NISAという官製市場!
官の力で非課税制度に低コストしか採用しないという制限を発動し、この市場を取りたい運用会社が既存ファンドのコスト引き下げや圧倒的低コストの新ファンド投入でインデックスファンドの劇的な低コスト化が促されました。

やっぱり大きな流れは楽天バンガードの投入とそれを下回るコストで対抗したSBIの「EXE−i つみたて」で、積立NISA口座を獲得したい2大ネット証券グループの採算度外視目玉商品戦略。
これで終わらずに公約通りに最低コストの「EXE−i つみたて」にほぼ合わせた三菱UFJ国際投信のeMAXIS Slim引き下げにより、日本でも先進国と新興国のインデックス投信は世界でもトップレベルの低水準が実現されました。

どれ程の低コストなのかはそれを売りにしていたニッセイやたわらも追随せずに追いかけるのを諦めたかのようなeMAXIS Slimの独走ぶりが物語っていると思います。
でも追いかけないライバル他社も責められないかな?
健全に利潤を追求する中でどうやっても採算が合わないのに売上至上主義の横並び競争だけで対抗するのも株主への背信行為ですからね。

一方で大きく利幅を削ったはずのeMAIXS Slimはファンドの継続性に懸念も持たれますが、規模の拡大で補うしかなく他社の追随を許さない低コストにより純資産総額でも独走する必要があります。
しかしながら、これだけ他社を引き離した低コストを実現したお陰で運用商品数が限られるiDeCoで後発のマネックス証券と松井証券に先進国・新興国ともに採用されています。

競争上SBIや楽天の低コストファンドは採用しないと思われ、eMAXIS Slimはマネックスと松井のiDeCo客をほぼ総取りしつつ何十年単位で積立資金が流入して来るのでメリットは大きいはずです。
更には、積立NISAやiDeCoから大きな資金流入が見込めるということは簡単に止めたり改悪もしにくく、ファンドの社会的責任や継続性という観点からもある程度の信頼を置いても良さそうです。
(=やぶれかぶれで後先考えずに値下げした訳でもなく、たとえそうで少々の赤字を垂れ流しても簡単にはやめられない?)

さて、思い切った戦略に出たeMAXIS Slimに真っ向から対抗しようとする国産ファンドは現れるでしょうか?
既存ファンドの値下げで対抗は遅れれば遅れる程、新規を取り込めずに既存分が減収となり意味を為さないので今更ないかなと思います。
新規の投入も難しそうで、楽天やSBIのように海外ETFをベースにしたファンドなら有り得なくもないかな?
何れにせよ、インデックスファンドの先進国と新興国というカテゴリーにおいて世界的な水準に鑑みても今以上の値下げ余地をほとんどないと思われます。

しかしながら、世界レベルになったのはこの2カテゴリーだけでアクティブも含めた他はまだまだガラパゴス高コスト投信です。
eMAXIS Slim内だけで見ても、先進国の信託報酬が年率約0.11%に対して国内株式(日経平均/TOPIX)が約0.16%と約45%も高いのはコスト構造的にありえないと思いますね。

逆に言えば、新興国の信託報酬0.19%も日経平均への投資とあまり変わらない破格の低コストで、国内ファンドで儲けて海外インデックスを採算ゼロでサービスしてくれているのかも知れませんが、バンガードは規模の追求で全てをサービスしているのでeMAXIS Slimも他国産ファンドも頑張ろう!
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posted by 韋駄天太助 at 11:56 | Comment(0) | 全般共通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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