2018年07月23日

GMOあおぞらネット銀行が開始!強みは外貨預金と証券連携時の金利0.11%だが振込無料は弱い?

GMOあおぞらネット銀行が7月17日に銀行事業を開始しました。
IT企業と銀行が両者のノウハウを持ち寄ってネット銀行業を行う形態は住信SBIネット銀行と似ているし、革新的かつ低コストでネット金融業を展開するGMOインターネットがどのような銀行サービスを展開するのかには関心がありました。
細かい条件はこちらのHP(https://gmo-aozora.com/)を見て頂ければ良いと思いますが、個人的に関心がある点も含めて大きなポイントは以下だと思います。

●証券コネクト口座
GMOクリック証券における現物取引の買付代金に充当できる円普通預金口座で、証券コネクト口座の残高がGMOクリック証券の買付余力や、信用取引における信用保証金に自動で反映。
GMOクリック証券のヘビーユーザーはこの利便性だけでも開設する価値があるでしょう。
楽天銀行や住信SBIネット銀行にも同様なサービスがありますが、普通預金口座から振替が必要な点は住信SBI方式であり、楽天銀行では不要なこの一手間が個人的には微妙に面倒です。

●証券コネクト口座の金利が0.11%!
証券コネクト口座の金利はキャンペーンで6カ月間0.15%になりますが、長期利用を考えるなら常設プログラムである金利0.11%に目を向けるべきでしょう。
これは楽天銀行の同種サービスにおける金利0.10%を上回る高金利ですしアピールポイントになるでしょう。
しかしながら、キャンペーンではなく常設と言っても今後何年もこの金利が保障されている訳ではありません。
お客さんが集まるまでは高金利でサービスして頑張るのは常套手段です。
住信SBIは楽天よりずっと高金利でしたが現在のハイブリッド預金金利は0.01%まで下がりました。
GMOあおぞらも魚が釣れた後はそうなるかも知れないし、楽天のように維持されるかも知れないし、過度な期待は禁物かと。

●外貨預金の為替手数料が圧倒的に安い!
これが一番の売りかも知れませんが、外貨預金の為替手数料は他社と比較にならない程圧倒的に安く設定されています。
例えば、米ドルが2銭、南アランドが7銭という安さです。
FXに強いGMOクリック証券と連携できる口座なので、一昔前のFXのスプレッド並に低コストで外貨預金が可能なのでしょうか?
個人的には外貨預金に興味はありませんが、これが目的の人には大きな魅力でしょう。

●他行振込は月1件まで無料
他金融機関の口座あて振込は月1件まで無料でそれ以降は1件あたり154円掛かります。
一般的には悪い条件ではないと思いますが、個人的にはこの渋さ(?)が一番残念!
特定の条件を満たせば無料回数が増える等の優遇サービスも取り敢えずはないようで、誰もが等しく月1回は無料で2回目以降は有料のようです。
ここは楽天や住信SBIに大きく劣る点かな・・と。

他にもVISAデビットカードが発行無料で0.6%キャッシュバック等がありますが、個人的には1%を超えなければ利用対象にならないし、目を引くサービスはなかったかな?
個人的には、上に挙げた4つに加えて「即時入金サービス」の提携企業がどこまで増えて利便性が増すかを見極めたいですね。
現在は提携先がGMOクリック証券1社なのでSBI証券にも楽天証券にもGMOあおぞら銀行からは即時入金することが出来ません。

「今後どんどん拡大予定」と書いてあるし、大手はまず使えるようにはなると思いますが、楽天や住信SBIのようにここでは即時入金対象だっけと心配する必要がないくらいにどこでも採用されている状況まで持っていくことが望ましい。
即時入金に対応してくれないと、楽天銀行の金利0.1%よりGMOあおぞらの方が0.01%だけ高いからと言って証券用の待機資金を移して置いておけないですからね。

楽天銀行を上回る金利が維持されて、即時入金の提携先が遜色なく、他行振込無料回数が増える何らかの優遇サービスがあれば、個人的にはホイホイ釣られるんですけどね。(笑)
GMOあおぞらネット銀行の事業開始時点では合格点を付けられるし、今後のサービス拡充に期待します。
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posted by 韋駄天太助 at 11:02 | Comment(0) | 全般共通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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