2018年08月16日

四半期ベースで13年ぶり減益のテンセントショックが世界を揺らす?

15日の米株式相場は下落して終えましたが、大きな理由の1つは中国IT企業テンセントが13年ぶりに四半期ベースでの減益を発表したこと。
逆に言えば、50回以上も四半期ベースで増益を続けてきたのだから一回位減益になっても大目に見てやれよと思いますが、高い期待値を織り込んで高PERとなっている株価は許してくれません。

昨日の香港市場では悪い決算だろうと織り込み3.6%下げましたが、取引時間終了後に減益発表。
これを受けて、米国市場でテンセントのADRが大幅下落して、米IT大手FANGにも売りが拡がり、ITハイテクや中国景気減速等の連想が広がり相場心理を冷やしたようです。
トルコショックの後にテンセントショックが追撃で市場が弱気になり下に振れやすい状況でしょうね。

テンセントの減益要因と今後の懸念は政府規制による中国内のゲーム市場縮小なので米FANGには直接関係ないのですが、米ITもバブっているように見えるのでキッカケがあれば売られやすいでしょうね。
現時点は調べてませんが、テンセントがフェイスブックを抜いて時価総額世界5位になったのが昨年末。
世界の市場も中国内の巨大ITテンセント減益を他人事とスルーする訳にはいかなかったようです。

米ITのように世界中で収益を上げる訳ではなく、グーグルも締め出された中国内の競争環境にも助けられ10億人の巨大マーケットを背景に急成長したテンセントが政府規制に振り回されて13年ぶりの減益となるのも因果かも知れません。(守られて来たのも事実。)

今日の香港市場でもテンセントが5%近く下げて320HKドル程度で寄り付きましたが、少し値を戻して330HKドル程度を付けていますね。
高値が今年一月に付けた476HKドル程度なので、そこからは約30%下げましたね。
テンセントを買いたいのに高過ぎて手を出せなかった人には手頃な価格になって来たかも知れませんが、これでも昨年8月の水準に戻っただけなんですよね。

13年連続増益だから株価も10年右肩上がりなのでどこまで下がれば安いかも判断は難しいですけどね。
因みに10年前の2008年9月末の株価は11.1HKドルなので、10年間で約30倍ですね!?
10年チャートを見ると、30%下げるようなチャンスは一度もなかったようにも見えますが、さて?
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posted by 韋駄天太助 at 11:27 | Comment(0) | BRICs | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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