2018年10月15日

2008年リーマンショック後の10月大暴落からピタリ10年後の小暴落は何かを暗示?

先週の水曜と木曜に起こったNY市場を震源とする小暴落は世界を駆け巡りましたが、米長期金利上昇とか米中貿易摩擦懸念とか解説される要因に対して下落幅が大き過ぎると感じた人も多いと思います。
金曜日はNYダウも反発して一旦ショックは収まったかに見えますが、まだ全く予断は許しませんね。

今回の小暴落にはピタリと10年前の大暴落の記憶が蘇って市場心理を冷やしたことを要因に加えても良いのでは!?
リーマンショックが起こったのは2008年9月ですが、市場が百年に1度とも言われた金融危機で歴史的な大暴落を起こしたのは10月でした。
ピタリ10年前の10月10日前後は株価大暴落の真っ最中でした。

あまり思い出したくもないが、忘れずに教訓としなければならぬ苦い記憶ですね。
当時の状況と今は似ても似つかないが、リーマンショック後大暴落の10周年記念(!?)で市場参加者が悪材料の羽音にも怯える心境に陥ることも否定できないと思います。
特に米国市場は調整らしい調整もなく上昇を続けて来たので、2018年10月がなんとなく利益確定のタイミングになったり、下げが下げを呼ぶとなんとなく10年前が思い起こされ悲観に傾き拍車が掛かったのかも知れませんね。

10年前は10月末まで下げ止まらなかったのですが、今回はどうでしょう?
大きなリスク回避に発展しそうなのは、
@米長期金利上昇と
A米中貿易摩擦懸念に加えて、

B11月中間選挙に向けてトランプが大衆迎合的アンチ市場の政策を打ち出す可能性
ここにはAの懸念も含まれるのですが、何を言い出してやり出すか予測不能な人なので。

C英国の合意なしEU離脱懸念悪化
16日の英閣議と17-18日のEU首脳会議で大きな動きがあるかも知れません。

Dイタリア財政赤字悪化で金融不安懸念
イタリアが15日にも欧州委員会に予算案を提出するが、財政赤字を膨らませる内容にイタリア国債利回りが更に上昇して株安がイタリアからEU、EUから世界へと伝播する可能性

現在欧州の二大懸念である英国とイタリアでイベントがほぼ同時期に重なっているのが臭いですね。
米国金利、トランプ選挙、米中貿易摩擦、中国景気懸念、英EU離脱、伊金融不安が米中欧の3地域でタイミングが重なって複合的に起これば、規模は匹敵しなくても10年前の10月をトレースするような下げ相場が続くかも知れませんね。

うーん、やっぱり10年前の10月にうつむいて地面を見て歩いていた自分の記憶が心配性にさせるのだろうか?(笑)
だから、2018年10月のマーケットも羽音に怯え悲観にまだまだ傾くのかも知れませんね!?
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posted by 韋駄天太助 at 00:03 | Comment(0) | 全般共通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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