2019年11月05日

SBIホールディングスがネオ証券化で株式手数料完全無料への3ヶ年計画を公言!

以前のエントリー「米国ネット証券の手数料無料化の流れは日本にも飛び火してやって来るのか?」
http://financial-free-fx.seesaa.net/article/470887607.html
でも少し触れたのですが、SBIホールディングス北尾社長の発言だけではなく、10月30日に行われた決算発表のプレゼンで「3ヶ年計画で、SBIグループ内の証券関連事業会社で手数料の完全無料化をめざす」方針が公表されました!

第1弾としてSBI証券の夜間PTS無料化、第2弾としてネオモバイル証券での手数料無料化、そして第3弾でSBI証券の現物・信用取引手数料無料化を明確に謳いました。
つまり、約束ではないが3年後を目途にSBI証券の株式取引手数料を無料化する強い意志を公に示した訳ですから、これは業界を震撼させる爆弾発言ですね!

手数料無料化のメリットとして以下を挙げています。
・NISAやiDeCo等新規顧客の更なる獲得(そのためのエサ?)
・特にネオモバを通じての若年層顧客獲得

手数料無料化により収入減を補う施策は以下を挙げています。
・株式・債券の引受業務やM&A関連事業に注力することで、ホールセールビジネス拡充 ・金融法人部を通じ、顧客金融機関へのブローカレッジビジネスを拡大
・FXおよび暗号資産取引事業拡大による収益力強化
・手数料無料化に伴う取引高増加によるPTS取引拡大、ダークプール取引によるマッチング向上、信用取引建玉残高増加に伴う金利収入の増加

SBI証券の売上に占める委託手数料のシェアは徐々に下がって現在23%程度のようです。
色々な施策を講じつつも3年後には売上の2割超を自らゼロにするとは大胆な方針ですね。

しかし、ネット証券最大手のSBI証券が手数料無料化に動き出されると他のネット証券各社はたまったものではないでしょう。
SBIグループの個人株式委託売買代金の業界シェアはトップの約35%あるので、2位の楽天証券(シェア約23%)以下の各社も手数料無料化に対抗せざるを得ず、他に選択肢はありません。

でも、SBIが方針を公表してくれたのは他ネット証券にとって有難いことです。
秘密裏に進められて寝耳に水で突然実施されたら対処のしようがありません。

SBIが3年の猶予を与えてくれたと感謝しつつ逆手に取って逆転する方法は1つしかありませんね!?
SBIが3年計画とか悠長なことを言っている間に先んじて無料化を実施してシェアをがっぽり奪ってしまいましょう!

勿論そんな簡単に出来る訳がないことは察しますが、今の売上を3年守ってSBIにシェアを奪われながら仕方なく無料化に追随するのはあまりにも無策愚策です。
どうせXデーは来るんだから専守防衛ではなく先制攻撃に出てSBIの1年前倒しで無料化してシェアを奪いに行くべきです!

まあ実際に無料化の恩恵が個人的に大きい訳ではありませんが、一番守りに入ってもおかしくないSBIが手数料無料化を公言することには感心するし、他ネット証券がどう対抗するかは見ものですね!?
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posted by 韋駄天太助 at 12:05 | Comment(0) | 全般共通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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