2020年01月06日

2020年から始まる二重課税自動調整制度(外国税額控除の変更)はコペルニクス的転回となるか!?

2020年から投資信託等で徴収された外国所得税の二重課税調整措置(外国税額控除の自動適用)が既に1月1日から開始されています!?
何を言ってるかわからないと思いますが、投資家にとって非常に重要な制度変更であると推察されものの充分な情報がなくあまり周知されていないように思われます。

投資家サイドでこの制度変更を完璧に理解している人がいるのでしょうか?
そういう私も現状理解し切れていませんし、掘り下げるのは追々にして今後訂正・撤回もありえるという前提で表面的な理解をザックリと書いてみます。

外国株式等に投資する場合には配当金に外国側で一定率(例:米国なら10%)の徴税が行われて差し引かれた後に日本側で源泉徴収課税(20.315%)が行われて二重課税されていることは多くの人が理解していると思います。
制度変更前の昨年までは確定申告を行うことにより限度額の範囲内で外国所得税額を所得税から差し引くこと(外国税額控除)で取り戻すことが出来ました。

これが2020年1月1日以降に支払われる分配金から源泉徴収される際に国税から外国所得税を差し引いて支払われるので確定申告せずとも自動で外国税額控除が行われるように制度変更されました!(でも条件付きが沢山なので注意!)
あー、確定申告の手間が省けるようになるのねってそんな単純な話ではなく絶大なメリットがある!

●貧乏人でもほぼ全額外国所得税を取り戻せるかも?
二重課税を調整することが目的なので確定申告では納める所得税の範囲かつ面倒な計算方法で上限が決められてしまい所得税をかなり払ってる人でなければ全額を外国税額控除で取り戻すことは出来ません。
でも、源泉徴収で差し引く場合はあなた個人の総所得や所得税なんて知る由もないので一律の条件を適用するしかありません。

そこで、源泉徴収で自動調整する場合は地方税(5%)からは差し引けないが所得税(15.315%)を上限として差し引ける仕組みになっているので外国所得税率が10%程度なら丸々控除されます!(説明を少し端折っています)
また、控除の適用を受けるために分配金を確定申告することによって総所得が増えてしまい支障が出る心配もありません。
つまり、(貧乏人ほど)自分で申告するより自動調整した後に分配して貰った方が得になる人やケースが多い!

●外国税額控除の対象が公募投信等にも拡大!
昨年までは確定申告で私募投資信託、ETF・J-REIT・JDR(株式比例配分方式以外)についてのみ外国税額控除が可能でした。
今年からは公募投資信託、ETF・J-REIT・JDR(株式比例配分方式)についても二重課税調整が可能となり、かつ自動で手間なくやってくれます。
(個別株については対象に含まれていませんが、自動調整の対象外ではあっても従来通りに確定申告での外国税額控除は可能で制度変更にはなっていないだけだと思われます。海外ETFについても同様の扱いと思われます!)

日本証券業協会の資料によると、二重課税調整措置の対象となるのは
〇外国資産に投資を行い、そこから生じた利益をもとに投資家に分配金を支払っている投資信託等
〇NISA口座で保有している場合は、国税分は非課税となり、二重課税状態にはならないので対象外!

つまり、分配しない限り外国税額控除は行われないので無分配が多いインデックス投信は制度変更による外国税額控除のメリットは一切ありません!
従来通り、外国所得税は取られ損、払い損のままで取り戻す術は一切ありません!
分配される場合のみ国税から自動調整の外国税額控除により取られた外国所得税はほぼほぼ取り戻すことが出来そうです。

おっと、これは無分配で税金の支払いをずっと繰り延べる方が確実に利回りが良くなるという思考停止、もとい金科玉条(あんまり変わらん!)、強く信じられて来た定説が外国税額控除2020年バージョンによりコペルニクス的転回を迎えるのでしょうか!?
今回の制度変更は利益をもとに投資家に分配金を払わなければならない外国株連動の国内上場ETFにとっては追い風になり、従来は100%取り戻すことは難しかった人やケースでも外国所得税をほぼほぼ取り戻せることになりそうです。

この制度変更は投資家の側にも商品選択に大きな影響を及ぼすし、投資信託運用側の分配方針にも影響を与えるかも知れません。
かなり大雑把で表面的にザックリと書きましたが、掘り下げると複雑で詳細不明で大変なんですよ(笑)

また追々書いていくつもりですが、2020年から始まった外国税額控除の制度変更(二重課税の自動調整措置)は投資家なら絶対押さえておかなければならないポイントで、投資方針を大きく揺るがすコペルニクス的転回となるかも知れません!?
ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村
posted by 韋駄天太助 at 00:20 | Comment(0) | 全般共通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント

にほんブログ村 為替ブログへ←参考になりましたら一押し。m(._.)m

コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。