2020年03月02日

コロナショック暴落前の天井サインはリスク軽視の米国レバレッジ投資大人気かな!?

いやー、なかなかに激しい暴落となりましたね。
リーマンショック以来の記録もいくつか更新しているようですが、確かにリスクを無視するかのように天井を付けに行った後の急転直下急落は当時を彷彿とさせます。

一年以上のコツコツ利益を一週間足らずでドカーンと暴力的に吹っ飛ばすのが相場ですね。
暴落前にNYダウは史上最高値を更新してマスクもせずにこの世の春を謳歌していた訳ですが、後出しジャンケンにはなりますがコレは天井のサインかなと感じていたことがありました。
天井をピンポイントでは当てられませんが、そろそろ不味いだろと感じることはあります。

でも、ビットコインの時も実際の天井は予想の2倍3倍上までバブルが膨らんだし、なかなか当たるものでもありません。
天井サインと感じていたのは何かと言うと・・・米国株レバレッジ投資の大流行!?

ただ従来の天井サインと異なるのはど素人が群がっている訳ではなく、ある程度の経験ある投資家がリスクを過小評価して儲かるのが当然の如くレバレッジ型投資に飛びついているように見えました。
SBI証券の先週の米国ETF売買ランキングを見ると、前週に引き続きTECL(テクノロジーセクターの3倍ブル)が第1位です!
おめでとうございます!買うには最悪のタイミングです!
5位にはSPXL(S&P500ブル3倍ETF)が入っています!これも最悪です!

必ずしも一致しませんが、3倍ブルなので連動指数が10%下がればザックリ30%下がります。
では、指数が17%下がれば?答えは資産半減。
では、指数が30%下がれば?答えは9割減で資産が1/10になりますね。
では、指数が33%下がれば?

頭ではわかっている筈ですね?
では、体で本当にわかってもらいましょうかとなるのが世の常です!?

同じくSBI証券の2月度月間投資信託販売金額ランキングで「iFreeレバレッジ NASDAQ100」が全体の14位にランクインしています。
これはNASDAQ100指数の2倍に連動するファンドですが、iFreeシリーズにあるNASDAQ100指数の通常1倍型インデックス投信は20位にもランクインしてないのにレバレッジ型だけ人気を博しているって異常ですよね。
因みに13位は「eMAXIS Slim全世界株式」なので、ナスダックのレバレッジ2倍型はそれと同程度売れている異常な人気状態です。

人気があるのには理由があって、「iFreeレバレッジ NASDAQ100」の1年トータルリターン(71.73%)はSBI証券が扱う全投資信託の中で断トツ1位に輝いています!
因みに1倍型の「iFreeNEXT NASDAQ100インデックス」の1年トータルリターン(34.72%)も全体15位の好成績ですが然程人気はありません。

最初から35%のリターンとわかっていれば、レバ2倍で70%に増やした方がそりゃお得ですわね。
でも、当たり前ですがマイナス方向に行っても損失は2倍、3倍ブルなら損失3倍になるけど本当にわかってやっているのか?と試されている局面だと思います。
別にレバレッジ投資を否定してないし自己責任ですし、自分の取れるリスクの範囲内で適度にやる分には(適度でなくても自分が困る訳ではないし)全然問題ないと思っています。

でも、逆指標としてはTECLが米国ETFの中で本邦投資家に一番売れている異常な状況とNYダウが天井を打ったことは無関係ではないと思います。
対岸の火事と舐めていたパンデミックリスクも米国に襲い掛かり、暴落の震源地は中国から米国に移り、暴落はなぜか大震源地のNYから世界へと波及しました。

ということで、何度でも噛みしめたいバフェットの言葉。
「潮が引いた時に、初めて誰が裸で泳いでいたかわかる。」
TECLやNASDAQレバ投信を買うのはいいけどその前にパンツを履いたのかと!?

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posted by 韋駄天太助 at 00:47 | Comment(0) | 全般共通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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