まだ6月に入ったばかりですが、このレベルまでこんな短期間で戻すと予測した人は少数でしょう。
どのレベルかと言えば、1年前の2019年5月末・6月初の株価水準を上回っているので丁度1年前にダウや日経に投資した人は利益に転じているはずでコロナショックとは?あのたった2カ月前の歴史的な超特急大暴落とは一体何だったのか?と首を傾げるレベルです!
インデックス積立原理主義者が泣いて喜びそうな展開ですが(!?)、大暴落で一番底付けた後のバーゲンセールは取り敢えず短期終了してしまった感があります。
落ちるナイフを恐れていた人が2カ月経って底を打ったと判断して、ダウや日経をたった1年前価格で安心して今から買うとかいう恐ろしい行為に出るのも大矛盾に思えます!?
大暴落から1・2カ月で株価がバブルと指摘され二番底が確実にやって来るかのように報道されると肌感覚とはかけ離れた上昇を続ける株価を追っかけて買うのは難しいと思います。
ちょっとね、玄人から素人まで猫も杓子も二番底・ニバンゾコと言い過ぎ・心配し過ぎなんじゃないですかね?
大多数派が二番底を予想していたら二番底はやって来ません。
何故なら短期的な相場変動を大方が一方向に予測してその通りに動いたら皆が儲かっちゃうけど、そうはならずに天の邪鬼に予想の逆方向へ裏切るのが常だから!?
今回はコロナが終息していない状況で各国が平常モードに戻す過程に入ったばかりなのに株価だけはあまりにも楽観的で上げ過ぎに思えます。
ここから一番底レベルの水準を付けに行くとすれば、3月の大暴落分をまた下げ続けなければならず相当悲観的な状況がまたやって来ることになります。
株価はワクチンの早期開発や再度大規模な封鎖に追い込まれるような二次流行・感染がやって来ないことを前提に上げていると言われますが、逆に言えばこの二条件が崩れれば簡単に二番底へと再急落していく可能性もあるということです。
中南米のブラジルでは1日あたりの感染者が2万人を越えて米国を上回り世界最多になっています。
大統領の経済優先でコロナ対策後回しの影響も大きいでしょうが、日本にとっては地球の裏側に位置するブラジルでは冬季を迎えて寒くなって来た影響も無視出来ないでしょう。
北半球主要国の株価は先走って上げていますが、ブラジルの例は夏になってもコロナは終息しないし冬になれば再拡大する危険を示しているかも知れません。
米国の大統領選が11月3日に予定されていますが、米国も寒くなって来て明らかに感染の再流行も見られれば投票行動や選挙結果にも大きな影響を与えるし、米中摩擦も含めて株価には再度大きな波乱があるかも知れません。
皆が一年前の株価水準を上回ってから二番底はもう来ないと安心し予想を上方向に転換してから、常に「予想外」の二番底は大方をあざ笑いながらやって来るものなのかも知れません!?

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