2020年08月17日

貸株中の受取は配当金ではなく雑所得の配当金相当額になるので特にETFは注意!

貸株サービスは大手ネット証券で対象銘柄なら最低年間0.1%の金利を受け取れるケースが多いので、銀行に定期でキャッシュを置いていてもこんな高い金利は付けて貰えないご時世にはありがたく便利なサービスです。
個別銘柄だけではなくETFでも貸株対象なら最低0.1%の金利は付くので支払い信託報酬を補って余りあるケースも多いですね。

手間暇も掛からず、各ネット証券で対象銘柄を貸株対象に設定すれば後は何年も放置しておいても毎月ずっと金利を証券口座に振り込んでくれるので楽ちんです・・。
が、確かに金利を受け取るだけなら放置しておいても良いのですが注意も必要です!

株を証券会社に貸している訳ですから、あなたは貸株中の場合当該銘柄の株主として認められないので権利確定日に配当金を得る権利は証券会社がゲットすることになります。
証券会社は得られた配当金から税金分を控除した金額をあなたの口座に振り込んではくれますが、これは配当金ではなく配当金相当額になります。

税金は配当金でもどうせ同額取られんだから別に構わないと割り切れる人は貸株にしっ放しでも構いませんが、配当金相当額は雑所得扱いになるし赤字の譲渡損失との相殺や控除の枠内で証券会社が抜いた税金分を取り戻すことは出来ません。
では、どうすれば良いかと言えば権利確定日に貸株中とならないように自分で手動設定して外しておけば配当金の権利はしっかり得られます。

でも、再度貸株に戻す手間もあり保有銘柄が多いと結構面倒になって来ますが、貸株サービスも進化していて多くのネット証券で「株主優待の自動取得」を設定でき、東洋経済新聞社の情報に基づき権利確定日は自動的に貸株を解除してくれます。
これにより株主優待を行っている企業なら同時に配当金の権利も自動で得られますが、株主優待を行っていない企業や特にETFは手動で外して戻す手間が必要になります。

便利で痒いところまで手が届く機能であるからこそ、私もETFの権利日に外すのを忘れていて配当金ではなく配当金相当額で貰ってしまったことが何度もあります。
保有銘柄が多くて毎月の権利日に貸株解除がルーティーンになっている人の方が忘れずに実行して、年に数回数銘柄だけで必要な方が貸株解除を忘れがちだと思います。

私も配当金相当額を貰って「またやっちまった」とは思うのですが、大きな痛手にはならないことが多く「まっいいか」で済ませるので繰り返してしまいます・・orz。
配当金より配当金相当額で貰って良いことは1つもないので、カレンダーやスケジュール帳に記載して確実に貸株解除を実行しましょう!自戒を込めて。
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posted by 韋駄天太助 at 12:04 | Comment(0) | 全般共通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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