NYダウは10月中旬に再度29000に迫りましたが、結局先週末(=10月末)は26500レベルまで下げました。
理由は複合的ですが、欧米を襲うコロナ第二波懸念も主要因であることは確か。
週末にはイングランドが4週間のロックダウンを再導入するとの新たな悪材料も出て来ています。
え?でも、個人的には第二波なんて来るのが当たり前で何も驚くような状況ではないんですけね。
日本でも猛暑の中でもコロナ感染が収まることはなく続きました。
その前には南半球の南米でも夏(=北半球の冬)にコロナ感染が拡がりました。
これだけしつこいパンデミックが寒くなり乾燥すれば更に感染の加速度を上げることはど素人でも容易に推測できたと思うのですが?
そして、制御不能に近づき再度ロックダウン等の措置が取られることも何ら想定の範囲外ではなかった筈・・。
だからこそ相場の二番底を多くの人が心配していたはずですが、上がり続ける相場を見て何故か第二派も来ない、或いはワクチン開発の話題が出る度に好感し相場が上昇して今すぐ対処できる話ではないのに何故か抑え込める前提となり、相場は第二波を織り込まないレベルまで上昇を続けました。
相場の多くがコロナ前の水準を回復して忘れた頃に、米大統領選と同時期に第二波に怯えて大きく下げるという展開。
コロナ感染再拡大はもう一つの相場下落要因である米大統領選にも大きな影響を与えています。
米国で再拡大しているのはオハイオ、ミシガン、ノースカロライナ、ペンシルベニア、ウィスコンシンなどの激戦が予想されている州が多いのです。
これは勿論トランプにとっての逆風であり、バイデンにとってはフォローの風となります。
そもそもコロナ対策の初動で舐めて評価を大きく落として、選挙戦の終盤でマスクもせず防御不充分な自らがコロナ感染するという失態を演じ、選挙戦の最後の最後で大事な激戦州でコロナが猛威を振るいトランプからバイデンに票が流れる・・?
これは偶然か必然か?
事実は小説よりも奇なり。
誰がトランプの米大統領継続に、世界のリーダー再任に、ノーを突き付けているのか?
大統領選の投開票日は米時間の3日ですが、今週はその結果が相場に与える影響よりも結果が判明せず互いに訴訟に持ち込んで米政局が混乱する可能性も懸念されています。
その一方で、コロナ感染は大統領選の如何とは関係なく欧米で猛威を振るい続けます。
相場にとっても今週が今年の大きな山場の1つであることは間違いないでしょう。

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