2021年1月から3月に楽天証券で口座を開設した人の68%が30代以下、45%が女性の方、75%が投資初心者だそうです。
さて、問題です。
楽天証券がこのタイミングでこの客層で大きく顧客数を伸ばしているのは何故でしょう?
コロナ禍の巣ごもり効果、日経平均3万円越え、楽天ポイントでの投資や還元・・。
どれも口座数増に寄与していると思いますが、どれもピンと来ません。
私も答えを知っている訳ではないのですが、見事に同期して思い当たる節が1つありました!
楽天モバイルの契約数推移を見てみましょう。
昨年12月30日に200万回線突破。昨年3月から申込を始めたので約20万回線/月の獲得ペース。
今年1月29日に最安では0円となる段階性料金プランへの変更を発表した効果で急増して3月9日に300万回線突破。ザックリ約50万回線/月の獲得にアップ。
その後も増え続けて4月8日に390万回線突破。
一年無料キャンペーン終了間際の駆け込み効果も重なり、3月の新規契約数は約90万回線/月と推定。
この同タイミングで楽天証券も初の月間25万口座開設を記録しているのに楽天モバイル効果ではないと考える方がおかしい!
更には女性・若者・初心者という顧客層を考えると、この時期に楽天モバイルを契約した層とも重なると考えられます。
ネット専業でも証券会社の顧客は比較的年齢層の高い男性がメインになるはずです。
一方、店舗展開が少なくほぼネットだけで申込と契約の手続きを行う楽天モバイルはサポートも手薄で高齢層には比較的不親切です。
中年から下の男性は感度の高いアーリーアダプターになることが多いので楽天モバイルにも昨年夏までには申込を済ませているでしょう!?
米倉涼子や楽天カードマンがテレビで盛んに宣伝し知名度や認知度が増して、契約数が200万人を越えて周囲でも契約したとの声を直接聞き安心感が出て来た所で、今年の1月から3月に契約したのは女性や若者が多いと推定できます!?
楽天モバイル効果なら、安売りしてでもモバイルをトリガーにしてポイントを撒きつつ楽天経済圏に引き込みお金を使ってもらおうとする三木谷氏の作戦は早くも奏功していると言えるのかも知れません。
さて、興味深いことに楽天証券がネット証券トップのSBI証券を口座数で上回り、店頭証券も含めて業界No.1の口座数を達成する日が遠からず来るかも!?
SBI証券は3月22日に600万口座達成を発表しています。
これは天下の野村證券約530万口座を上回りネットのみならず証券業界トップです。
このSBI証券を猛追しているのが楽天証券で昨年12月には500万口座突破を発表しています。
現時点で野村を抜いている可能性は高く、600万口座突破を数カ月内に発表できれば700口座突破の発表は楽天がSBIを追い抜いてもおかしくありません。
SBIと楽天がネット証券の2強でライバル関係とは言われつつも、やっぱりSBI証券が頭1つ抜けてネット証券No.1を維持して来た訳で、口座数だけでも上回ることが出来れば楽天証券にとっても大きな飛躍になるでしょう。
三木谷氏はモバイル事業で業界4番手に甘んじるつもりはないと豪語しました。
言葉悪いですが小馬鹿にされながらも楽天カードを会員数2000万人超で取扱高11兆円の国内トップレベルに成長させた実績もあります。
(ステータス?何それ美味しいの?と自虐で逆手に取った楽天カードマンの敢えてダサさを演出したCMは嫌いじゃない)
楽天証券が2番手に甘んじることなく楽天経済圏も武器にしてNo.1に躍り出るためのSBI証券越えにも期待します!

だから解説数が伸びたんじゃないですか?
これにより今のタイミングで開設者が急増する要因になるとは少し考えにくいのかなと思います。
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