57年前の「日出ずる処」の五輪では日本の金が16個で総メダル数は29個でした。
「日沈む処」の金メダル27個の男女別内訳は男子12、女子14、混合(卓球)1でした。
では、57年前の東京五輪ではどうだったのでしょう?
16個の金メダルのうち女子はバレーボールで1つ獲得!他には体操団体女子が銅メダル!
女子比率は金でたったの1/16、全体でも2/29という圧倒的な男社会でした、
オリンピックでの女子競技が拡大し続けて2021年東京五輪では参加アスリートの49%が女性を占めるようになったことも大きな理由ですが、57年前は殆ど男性だけで獲得していた金メダルを今回は女性の方が多く獲得した事実は大きいですね。
ざっくり言えば、スポーツの世界で日本の男女差別は見受けられず、相対的には世界の中で日本女子は男子に変わらないか上回る能力の高さを示したということです。(勿論、女子の運動能力が男子を上回る訳ではない)
ざっくり言えば、57年前の日本女子は能力があっても成長させる環境や結果を示す場が与えられなかったとも言えます。
日本女子の活躍で私が一番印象に残ったのはボクシングの入江選手金メダルとバスケの銀ですかね。
殴られても殴られても前に出てパンチを繰り出す勇ましい姿と普段のニコニコしたギャップが良かったですね。
日本では女の子がボクシングやると周りがフルボッコで止めようとするケースも多いと思いますが理解のある環境で良かったですね。
名球会のお爺さんが失言しちゃったようですが、喝を入れられなければならない人が何故が野球以外でも偉そうにして年食っただけでふんぞり返って社会の足を引っ張り閉塞感をもたらすのは勘弁して貰いたいものです。(これは喝だー!カーーーッツ!)
フィジカルの差が表れにくい階級別の格闘技なら男女問わずに日本は力を発揮しましね。
その差が如実に表れてしまう球技では日本がなかなか勝てないのですが、バスケ女子の銀メダルはサプライズでしたね。
決勝では中に切り込むと米国の高さに悉く跳ね返されて3ポイントもチェックされて力負けしましたが、小さい日本は全員が外から3ポイントを狙っていくという戦術は成功でしたね。
2メートルを超える身長のトム・ホーバス監督が試合中も叱咤や檄を飛ばして、準決勝では勝ちが99%決まっている終盤のミス連発でタイムアウトを取って勝敗関係なくやってるバスケが気に入らんと説教する姿は印象的でした。
一方、女子サッカーのなでしこジャパンは色々言われましたが、確かに監督の指導力には疑問符が付きました。
女子競技だから無理して監督やコーチを女性から選ぶということは止めた方がいいですね。
女子バスケを見てもそう思うし、外人でも日本人でも男でも女でも日本選手の特徴を良く知っていて海外トップレベルとの差をしっかり認識してそれを埋める指導・戦術を考えられる人でないと。(性別関係なく澤が監督やれば選手も世間も文句言わんでしょ)
私は断じてフェミニストではないのでとにかく女性を引き上げて使えばいいなんて全く思いませんが、現状は「女性活躍」の名の元にこのような男女逆差別やミスマッチも社会全体で多く起こっているのだと思います。
五輪関連のテレビ番組も殆どのMCが女性、特に違和感を覚えたのは男子競技の解説を元女性選手の解説者が務めるというパターンを多く見ましたが、この前例は今までにありましたっけ?
女性活躍が遅れていると世界から見られている日本がガイアツにより形だけ「女性活躍」社会を表面的に急造して中身が伴わないのは極めて日本的ですが、こういうキッカケで変えていかないと何も変わらない国なのでミスマッチや逆差別をある程度許容することも必要でしょう。
一方では、名古屋市長が表敬訪問した女子ソフトボール選手の金メダルに噛みつくという事件(?)もありました。
コロナ禍でマスクしてるのに掛けてもらった金メダルに噛みついて市民にそのまま返すという非常識ぶりがわかりません。
カメラや記者が取り囲んでいる状況でメディアに大きく扱って貰おうと政治パフォーマンスしたかった幼稚さはよく理解できるのですが、小学生でもわかるやってはいけない事を瞬時に判断できない程アレなのかボケたのなら市長の座から去るべきでしょう。
(マスクは飛沫を他人に飛ばして感染させない為にしっかり付けてと市民に諭す立場でメダルに唾付けて返す?コロナ関係なく非常識な行動だけど輪を掛けて狂っている)
市民の金メダルは俺の手柄とばかりに20歳の女性選手にはメダル噛みつき横柄な態度を取る72歳の団塊世代市長も所属先のトヨタ社長名で抗議文を出されると、血相を変えて部下を引き連れ本社まで「表敬訪問」(?)して自分は車の中で待機して副市長に謝罪文を渡しに行かせる始末。
名古屋市長が謝りたいのは迷惑掛けた市民のアスリートではなくトヨタ社長ですね!?
「尾張名古屋はトヨタで持つ」でしたっけ?(「城」だろ!)
トヨタ本社が莫大な法人市民税を収めるのは豊田市でしょうが、グループ関連会社や取引先等の間接的な影響も含めれば名古屋市長にとっても財政面や組織票でのトヨタパワーは絶大でしょうね。
20歳の女性にはパワハラ・セクハラ当たり前で横柄に接して権力者(トヨタ社と社長)には平謝りしてその尻拭いは部下にさせる「弱い者にはめっぽう強く、強い者にはめっぽうい弱い」というこの国のダメっぷりを令和3年になっても団塊世代がまだまだのさばって、もとい健在で体現してくれます!?(トホホ・・)
57年前の女性アスリートは能力が低くてメダルを取れなかった訳ではないでしょう。
男性と同じだけのゴールが平等に与えられ機会も均等にあれば日本女性も男性と同程度のメダル数があったのでしょう。
(あくまで世界の中で日本男女の運動能力は相対的にレベルが変わらないという意味で、スポーツの世界では同じフィールドで男女が戦えば男が新体操等の一部を除いて全て勝つのは当たり前。そこが一番の男性の優位性だから。でも、さて頭は!?)
牛歩でしか変わらず「日沈む処」の日本社会でも今回の東京五輪では若者かつ女性の活躍が多く未来への希望の灯もあります。
若者や女性をとにかく登用すればいいってものではないが、年功序列で何十年も無駄にして順番を待っている間に能力もメンタルも腐ってしまった高齢男性でリーダー層を固めて、排他的で画一的な同質性と同調圧力で頷き合って意思決定して来た(来なかった)ことで日本が何も変わらずに30年を失ったことも事実!?
過程ではミスマッチも逆差別も起こるでしょうが、無理矢理にでも登用しなければ女性や若者の潜在能力は発揮されず過去の踏襲しか出来ず能力もメンタルもない高齢男性がふんぞり返り続けてこの国を沈めていくだけでしょう!?
若人や女性は寝技だけは鍛えてきた老獪な魑魅魍魎に手柄を奪われたり噛みつかれて足を引っ張られても負けずに頑張れ!

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