2021年10月25日

レバナスぱくり2号の話ではなく大和のNASDAQ100トリプルの話!?

楽天投資顧問からレバナス(レバレッジNASDAQ100)が出るという話もあるようですが、今更ながら(いや今だからこそ!?)NASDAQ100トリプルの話!
大和アセットマネジメントは今年3月26日から「NASDAQ100トリプル(マルチアイ搭載)」を運用しています。

元祖レバナスをヒットさせた大和ですからパクリにはならず(!?)、レバ2倍を3倍に上げて二匹目のどじょうを狙った類似商品であることは想像に難くありません。
純資産総額が1400億円を越えたレバナス(大和版!?)に対してトリプルはまだ26億円ですが設定から半年程度であることと3倍レバを考慮すれば十分な人気と言えるかも知れません。

投資信託の連動対象は「Risk Appetite Strategy」という円建て債券ですが、この債券は
「原則として、米国の株価指数先物取引の組入比率が信託財産の純資産総額の300%
程度となるように買い建てつつ、市場局面がリスク回避局面と判定される場合、基準
価額の下落リスクを抑制するために、株価指数先物取引の組入比率を調整します。」

レバ3倍では急落によりドボンの可能性もあるのでリスク回避する仕組みが投信名の括弧書きにある(マルチアイ搭載)で
「市場局面がリスク回避的と判定される場合には、米国の株価指数先物取引の投資比率を調整することによって、基準価額の下落リスクの抑制をめざします。」

平時は300%で買い建てているポジションを減らして基準価額の大暴落を避ける仕組みですが、下限は-30%なのでショートポジションだけ持つ可能性もあるようです。
マルチアイとやらがそんなに相場上手でNASDAQ下落の3倍を食らうことを避けられるのかは疑問ですし実績を見ていく必要があるでしょうね。
いつでもスイスイ乗り切れる自信があるなら投信で他人から金集めずに大和が自己資金で相場を張ってボロ儲けすればいい訳ですし、そんな上手い話はなくキッチリ3倍(あるいはそれ以上)の下落を食らう可能性があると考えて投資すべきでしょう。

延長の可能性はありますが償還日は2026年3月で設定されているので、そもそも長期投資を前提としていませんね。
信託報酬は税込1.4075%程度ですが3倍レバであればコストも3倍程度で設定されるので高くはないと思います。
米国ETFでNASAQ100に連動するQQQの経費率が0.2%で、その3倍レバであるTQQQの経費率は0.95%ですが大手ネット証券では取扱いがなく、日本で気軽に買える投信としてNASDAQ100トリプルは高くはないでしょう。

今のところNASDAQ100の3倍に近い結果は出しているようですが、下落局面だった直近1カ月ではNASDAQ100が▲5.5%に対してファンドは▲16.1%でほぼキッチリ3倍の下落を食らっています。
この程度の下げではマルチアイが発動されないのか(!?)やっぱり上昇だけ3倍で下落は3倍未満に抑えてくれるなんて虫の良い期待はしない方が良さそうですね!?

当然の話ですが、この投信を推奨している訳ではなく面白いから取り上げただけなので3倍レバならドボンあり覚悟のくれぐれも自己責任で投資して下さい。
ただ、「レバナス」の愛称をパクリ他社に取られるくらいなら3倍トリプルに「レバナス大盛り」の愛称を付けて売った方が良かったかも知れませんね!?

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posted by 韋駄天太助 at 11:35 | Comment(0) | 全般共通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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